鎮静作用とは
鎮静作用とは、交感神経の興奮を鎮めて興奮状態を抑える働きのことです。
鎮静作用のあるハーブを利用することで、交感神経が抑えられ副交感神経が優位になるため、心身がリラックスし気持ちが穏やかになります。
交感神経を落ち着かせる
自律神経には交感神経と副交感神経があり、この2つが交互に働き心身のバランスを取ってくれます。
2つのうち交感神経には「攻撃モード」の役割があり、血圧や心拍の働きを上昇させて身体活動を強化します。交感神経が適度に働くことで、集中力や運動能力を向上させることができます。
しかし、活発な状態が長く続くとイライラ、緊張、不安などの症状が現れやすくなるというデメリットも…。
交感神経の興奮状態はストレスや過労、プレッシャーなどがある時、生活習慣・食生活の乱れがある時に発生しやすくなります。
また、光や音、温度によって刺激される場合もあるため、身の回りの環境も整えてあげるとよいです。
どんな時に鎮静作用の効果がある?
心身の緊張状態が続いている時に、鎮静作用のあるハーブを利用すると効果が得られると考えられます。
神経の乱れからくる緊張や不安、それに伴う不眠などを解消するため、夜眠れない、緊張性の頭痛・腹痛がある場合などにハーブティーを飲んでみると良いでしょう。
副交感神経が優位になると、血管が拡張されるため血流の流れがスムーズになります。そのため、高血圧など血管性の疾患予防にも役立つと考えられています。
鎮静作用のあるハーブでは、「ハーブの女王」ラベンダーや「植物性の精神安定剤」と呼ばれるパッションフラワーなどが良く知られています。
植物の精油はリラックス効果を持つものが多いので、アロマテラピーもおすすめです。
不安、緊張、不眠、神経性の頭痛・腹痛、動悸、高血圧など
鎮静作用を持つハーブ
ハーブの主な作用
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