目次
鎮痙作用とは
鎮痙作用とは、筋肉のけいれんを抑えて胃や腸などの内臓、気管支、筋肉の痛みを取り除く作用のことです。
腹痛のほか、吐き気や嘔吐、下痢、食欲不振といった症状が出ることもあるので、ハーブティーを作る時は適応するハーブを組み合わせてブレンドすると良いでしょう。
けいれんが起こる理由
けいれんが起きる理由はいくつかありますが、よくあるのは胃腸のけいれんですね。
心臓以外の内臓や血管の壁部分には「平滑筋」と呼ばれる筋肉があり、神経の刺激などで筋収縮して消化物を先に運ぶ働きがあります。
平滑筋は意思で動かすことのできない筋肉で、何らかの原因で緊張し痙攣すると、胃けいれんなどの痛みが生じます。
腸の痙攣の場合は、大腸の腸管運動を促進する副交感神経が、強く緊張すると痙攣が起こる場合があります。
いずれにしてもキリキリとした鋭い痛みがある場合は、鎮痙作用のあるハーブが活用しやすいでしょう。
どんな時に鎮痙作用の効果がある?
鎮痙作用は、胃けいれんや腸けいれんなどの痛みなどに有効です。
胃・腸の筋肉が緊張している状態をほぐし、痛みや痙攣状態に伴う吐き気や不快感を和らげる働きがあります。
痛みを強く感じる場合は、鎮痙作用に加え鎮痛作用のあるハーブを活用すると良いかもしれません。
また、鎮痙作用は筋肉の緊張を和らげるため、生理痛などの痛みに用いられることも。腸のけいれんを伴う腸過敏性症候群には、ペパーミントなどのハーブが活用できます。
適応症状の一例
胃けいれん、腸けいれん、筋肉の痛み、生理痛など
痛みを抑える・回復させる作用
鎮痙作用を持つハーブ
鎮痙 | アンジェリカ、オレンジピール、キャットニップ、サフラン、スギナ、セージ、タイム、デビルズクロー、ディル、パッションフラワー、バレリアン、ブラックコホシュ、ペパーミント、マジョラム、マレイン、ヤロー、ラベンダー、リンデン、ルイボス、レモンバーム(メリッサ) |
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