強肝作用とは
強肝作用には、肝臓や胆のうを活性化し機能を向上させる働きがあります。
肝臓は脂肪の分解や毒素の排出に使われる大切な臓器なので、油っぽいものを食べたり、アルコールをたくさん飲んだ後は共感作用を持つハーブのお茶で肝臓をいたわってあげると良いでしょう。
肝臓の基本的な働き
肝臓は50以上の働きがあるといわれますが、そのうち重要なのは以下の4つ。
- 代謝を行う
- エネルギーの蓄積
- 薬やアルコールなどの解毒を行う
- 胆汁の分泌
肝臓には体の外から入ってきた食べ物を、体が吸収しやすい成分に作り替える「代謝」の役割があります。さらに、ここで糖・タンパク質・脂質などの栄養素を分解してのち、体を動かすためのエネルギー源に変えてくれます。
肝臓にはアルコールや薬剤など、体に有害とされる物質を分解して毒性の低い物質に変換する働きも。
また、脂肪を分解する胆汁は肝臓で作られます。脂質の摂取量や体につく脂肪が気になる時も、肝臓はチェックしたいポイントですね。
肝臓には数多くの働きがあるため、肝機能を高めることでより健康的な体になるといえます。
どんな時に強肝作用の効果がある?
強肝作用は、肝臓の機能を強化したい時に活用することで肝臓の働きを良くします。
肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、病気が重症になるまで痛みや違和感がないことも多いため、自分では不調がわかりにくいかもしれませんが、アルコールの飲みすぎなどが気になった時に強肝作用のあるハーブを摂るとよいでしょう。
お酒の飲みすぎや肥満などでエネルギーの摂取量が多くなると、肝臓内に脂肪を多く蓄積され肝機能低下の原因になります。
だるさや疲れやすさを感じやすくなるほか、食欲不振の症状が現れることもあるため、このような場合にもおすすめです。
アルコールの摂りすぎが原因の食欲不振・だるさ・吐き気・疲労感、肝臓の働きを良くしたい時など
春の不調に用いられることも
春になると代謝が活発になると同時に、アレルギーを起こす異物(アレルゲン)も体内に入りやすくなるため肝臓に負担がかかりがちです。
東洋医学では春にダメージを受けやすい臓器に「肝」があるとし、適切なケアが必要とされます。
春の肝臓ケアに強肝作用のあるハーブを利用すると良いでしょう。苦味のあるハーブの中には、強肝作用などにより肝臓の働きを高める効能を持つ種類があります。
肝臓・胆のうに関わりのある作用
強肝作用を持つハーブ
ハーブの主な作用
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