目次
緩下作用とは
緩下作用とは、腸を刺激して便の排出をスムーズにする働きのことです。
緩下作用のある植物成分は、腸を刺激して蠕動運動(腸内で便を肛門まで送り出す働き)を活発化させます。
食物繊維など栄養素の働きで便通を良くする場合も、緩下作用があるとみなされることがあります。
よくある便秘の原因
便秘の原因には運動不足、水分不足、食物繊維やビタミンの不足、腸の運動や腹筋力の低下などがあり、食事制限を伴うダイエット中も便秘になりやすいといわれます。
便秘の種類は大きく分けて「一過性便秘」「急性便秘」「器質性便秘」の3種類に分けられます。
この中では「器質性便秘」が最も多く、病気を伴うと慢性化しやすい傾向があります。
一過性便秘 | 生活のリズムが急に変わったときに起こりやすい |
急性便秘 | 腸閉塞など病気が原因になることが多い |
器質性便秘 | 腸の機能低下により起こりやすい |
この中では「器質性便秘」が最も多く、便秘は病気を伴うと慢性化しやすい傾向があります。
そのため、根本的に便秘を治したい時は、食事や生活習慣の見直しが必要になってきます。
どんな時に緩下作用の効果がある?
緩下作用は基本的に便秘の際によく用いられる作用ですが、便秘による腹部の膨満感や腸内ガス、腹痛がある時にも有効です。
便秘気味のときや、便通のサイクルが乱れている時に緩下作用のあるハーブを使うと症状の改善が期待できます。
ストレスや緊張などで便秘になることもあるので、その場合は鎮静作用や抗不安作用のあるハーブも症状の緩和に役立つでしょう。
ハーブの緩下作用は穏やかに作用するため、便秘薬・下剤の作用が強くて下痢のような症状になるのが心配な時は、ハーブティーを活用してみるとよいでしょう。
適応症状の一例
便秘、便通のサイクル調整、便秘に伴う膨満感、腸内ガス、腹痛など
デトックスに関わりのある作用
緩下作用を持つハーブ
緩下 | アーティチョーク、アロエ・ベラ、イエロードッグ、オート、オリーブ、キダチアロエ、ゴツコーラ、サフラワー、ダンディライオン、チコリ、バードック、ハイビスカス、フラックスシード、レッドクローバー、ローズ、ローズヒップ、ワイルドストロベリー |
ハーブの主な作用
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強肝作用 | 発汗作用 | 催乳作用 |
利胆作用 | 利尿作用 | 浄血作用 |
健胃作用 | 緩下作用 | 収れん作用 |
胆汁分泌促進作用 | 鎮静作用 | 抗菌・抗真菌・ 抗ウイルス作用 |
消化機能促進作用 | 興奮作用 | 殺菌作用 |
駆風作用 | 鎮痛作用 | 忌避作用 |
去痰作用 | 鎮痙作用 | 免疫賦活作用 |
鎮咳作用 | 抗酸化作用 | 創傷治癒作用 |
粘膜保護作用 | ホルモン様作用 | 消炎・抗炎症作用 |
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