ゴツコーラ|ハーブの特徴・効能/効果・主な使い方・歴史 学名の由来や味・香りについて

ゴツコーラ|植物の特徴・効能/効果・主な使い方・歴史 学名の由来や味・香りについても解説
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ゴツコーラの特徴

  • 丸くてハスの葉のような形をした葉っぱを持つ
  • アーユルヴェーダでは「若返りに最も重要」といわれるハーブ
  • アンチエイジングや生活習慣病の予防に活用される

インド、東南アジア原産の多年草で、アジア太平洋地域の熱帯や亜熱帯気候に自生するハーブです。

ゴツコーラ (gotu kola) という名はスリランカのシンハラ語で、英語では(インディアン)ペニワート、和名ではツボクサと呼ばれます。

日本では、沖縄地域や小笠原で自生しており、道端でも見かけることができるそう。その他、中国から熱帯アジア、南アフリカ、アメリカで自生しています。

植物的な特徴

水の中や水場近くで繁殖する植物で、地表を這いまわる長い茎から、フキやハスの葉に似た、緑色の円形の葉が立ち上がるようにして生えるのが特徴です。

葉は形3cm程度で、つやがあり、縁はやや鋸歯(ギザギザ)状になっています。

ゴツコーラの花期は夏で、花はの色は白またはピンクがかった薄紫。茎の上に散形花序(一つの茎から複数の茎が生え、その先に花が咲く)の星の形をした美しい小花を咲かせます。

効果・効能

ゴツコーラはインドの伝統医学アーユルヴェーダでは「若返りに最も重要」といわれるハーブで、抗酸化物質、植物化学物質、ビタミン、アミノ酸などが豊富に含まれています。

そのため、収れん作用を期待したスキンケアや、抗酸化作用によるアンチエイジング、動脈硬化などの生活習慣病の予防など若々しさを保ちたいときにおすすめ。

血液の循環を良くし、冷えや肩こりなどの痛みを取り除くほか、肝臓の機能を高める働きもあります。

また、中枢神経を刺激するため、集中力や記憶力の向上にも◯。神経を鎮めて体をリラックスさせるので、精神の強壮にも良いとされています。

そのほか、皮膚成分の回復をサポートする働きがあるため、炎症や傷があるときにも活用可能。アーユルヴェーダでは、湿疹などの皮膚の病気を癒し、炎症を抑える目的で利用されています。

適応

集中力強化、神経性の不安、発熱、血行不良、冷え、肩こりなど

一般的にハーブは穏やかな作用を持ち、体に無理なく影響を与えますが、必ず効果が表れるものではありません。持病がある場合や医薬品を常用している場合は、事前に医師の判断を仰ぐようにしてください。

主な作用

  • 強壮作用
  • 血行促進作用
  • 解熱作用
  • 免疫賦活作用
  • 鎮静作用
  • 緩下作用
  • 消化促進作用

禁忌・副作用

  • 眠気が起きることがあるため、車を運転する前は飲用を避けます。
  • 長期・多量摂取すると肝機能に悪影響を与える可能性があります。

安全性・相互作用

相互作用クラスA…相互作用が予測されない
安全性クラスⅠ…適切な使用において安全
『メディカルハーブ安全性ハンドブック第2版』より

主な使い方

使用部位
  • 地上部(葉・茎)

ゴツコーラは主にハーブティー、料理、薬用に使用されています。

ハーブティー

ゴツコーラのドライハーブでハーブティーが作れます。あまり味にクセがなく飲みやすいティーで、既に書いた効果の他、下肢静脈瘤、むくみにも効能があります。

料理

日本ではほとんど見かけませんが、主に東南アジア・インドの料理に使用されており、ミャンマーでは、生の葉が玉ねぎや砕いたピーナッツ、ナンプラー等と一緒にサラダに加えられます。

スリランカでは地元で入手可能な葉物野菜として食され、アーユルヴェーダで伝わるマルマ療法でも使用されます。ゴツコラを利用したものはゴツコラマルマと呼ばれ、すりおろしたココナッツやエシャロット、ライムジュースなどと一緒に食べるそうです。

ゴツコラケンダと呼ばれるお粥もあり、赤米とココナッツミルク、ゴツコーラのピューレなどを加えます。

マレー料理ではペガガと呼ばれており、インドの郷土料理でも広く用いられています。カレー、サラダ、ハーブを利用したドリンクなど様々な料理に使えます。

薬用

中国・明代の薬学書『本草綱目』でゴツコーラは「積雪草」と称され、鎮痛作用や鎮静作用のあるハーブとして紹介されています。漢方では全草を下痢や解熱、利尿、止血などに用います。

民間療法としては、東南アジアでは生の葉をもむか、煎じた湯を傷口や皮膚のただれにあてる方法などが知られています。

スキンケア

ゴツコーラは「センテラ水」という名前で、ローションなどの化粧品に含まれることがあります。収れん効果や保湿、乾燥肌対策、肌のトラブルなど多様な効果を持ちます。

味・香り

草原の香りがあり、味はさっぱりしている。

ゴツコーラの基本情報

学名Centella asiatica
英名(Indian) pennywort
和名・別名ツボクサ(壺草)、カキドオシ(積雪草)、クツクサ
科名セリ科ツボクサ属
分類多年生
原産地インド、東南アジア
使用部位地上部
主要成分ヘテロシド、トリテルペン酸、配糖体、樹脂、タンニン、精油
作用強壮、血行促進、解熱、免疫賦活、洗浄、苦味消化促進、緩下、鎮静
適応集中力強化、神経性の不安、発熱、血行不良、冷え、肩こりなど

語源・由来

学名のCentellaはセンテラと読みますが、学名の由来は不明で、古代ギリシャ語で「点」という意味を持つkentron(ケントロン)、ラテン語で「火花や煌めき」を意味するscintilla(シンチラ)に由来するなどの説があります。asiaticaには「アジア人の」という意味があります。

和名はツボクサ(壺草)で、坪は庭を意味するため「庭や道端で見かける植物」という表現だと考えられています。また、別名にクツクサという名もあり、これは葉の形が馬のわら靴に似ているためとされます。

歴史・エピソード他

ゴツコーラは約5000年以上前から利用されていた歴史の古いハーブの1つで、アーユルヴェーダではインド神話に登場する宇宙の創造主・ブラフマン(神)の意味を持つ「ブラフミー」と呼ばれるほどに重要視されていました。

精神を安定させる作用があるため、アーユルヴェーダでは瞑想やヨガの修行の前に飲むことが勧められるほか、創傷治癒や消炎を期待してハンセン病や皮膚疾患の治療に使われていました。

古代ラオスの伝説では、傷ついたトラは癒しを求めてゴツコーラの葉に傷をこすりつけるといわれています。そのためゴツコーラは「タイガーグラス」「タイガーハーブ」とも呼ばれています。

アジア全体でゴツコーラは何世紀にもわたって秘薬とされ、中国では「生命の泉」と呼ばれ長寿のために用いられていました。「象はこの植物を食べて長生きする」という言い伝えもあるのだとか。

ヨーロッパのハーブ医療では、18世紀ごろにイタリアで強皮症の改善に活用されていたようで、現在でも利用されています。

参考文献

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