コリアンダーはパクチー、香菜、コエンドロの名でも知られる香味野菜のひとつです。
葉っぱの方が食用に使われるため、栽培しないと花を見かける機会は少ないのですが、これがとてもかわいいのです。
春に植えると夏までにぐんぐん育つので、お好きな方は栽培もおすすめです。
白いレースのようなお花が咲く
食べ物に加えると「パクチー味」になるといっても差し支えないくらい、クセのある風味が特徴的なハーブ・コリアンダー。
見たことのある人はわかると思うのですが、コリアンダーの花ってとても可憐なんですよね。
切り花にするとなかなか映えます♪
茎をカットするとあの独特の香りが漂うので、フラワーアレンジメントには向いてないのかと思いきや、ブーケなどに採用されることもあるようです。
上手にやれば押し花にもなるので、クラフト用の花材にしても良いかもしれません。
コリアンダーの花が咲く時期
コリアンダーの花は5月~6月頃に咲くとされています。
葉が茂ってしばらく経ち花が咲く季節になると、植物の中心から硬い茎が伸びてきます。葉よりもだいぶ長く伸びるのですぐわかるはず。そして、この茎が伸びると葉の部分は枯れ始めます。
なぜ枯れるのかというと、種を作るための栄養素がこの花茎に回されてしまい、葉の維持に必要な栄養が足りなくなってしまうため。
コリアンダーは一年草なので、その年のうちに種を作ろうとします。
そのため、もし葉を長く収穫したい場合は、花茎を随時カットするのがおすすめです。
コリアンダーの葉も繊細
香りの強いコリアンダーの葉は、基本的に根元近くから生えてくる葉ほど、切れ込みのある三つ葉のような形をしています。
一方で枝分かれした茎の上部から生えてくるものは、だんだんニンジンの葉のように細くなります。
それぞれ葉の形を並べると↓のような感じ。
葉っぱもよくよく見るとかわいいですね!三つ葉型からレース型まで特色があって面白いです。
どの葉もちぎれば料理の飾りつけに使えますし、確かにブーケにすると華やかになりそう。
花が終わって枯れた後は種を収穫できる
コリアンダーの種は、コリアンダーシードと呼ばれるスパイスの一種です。カレーの材料としてよく知られていますよね。
3~4㎜ほどの真ん丸の種で、葉や茎の部位とは違ってパクチー臭がないのが特徴。スパイスミルなどで挽くと強く爽やかな香りが出てきます。
粉末にした場合は、黄土色の粉が出来上がります。
たくさん取れたらエスニック系料理やカレーの材料にして、おいしく食べてもいいですね。
パクチーは乾燥していて暖かい気候を好む
コリアンダーはタイ料理や中国料理に使われるハーブなので、高温多湿のアジア地域で良く育つとのではと思われるかもしれませんが、実は地中海沿岸が原産地の植物です。
地中海地域は高温かつ乾燥した気候で冬も暖かいため、パクチーも同様の環境を好みます。
日本も冬以外は比較的温暖ですが、多湿なためコリアンダーは土壌が酸性に傾くと痛んでしまうことがあるそう。
春先、温かくなってきたときに植えれば1~2カ月ほどでぐんぐん育ってくれるので、たくさんの葉を収穫できます。
夏以降に植える場合は、夏のピークを過ぎやや気温が下がってきた頃が良いとされます。
まとめ
その香りが会話のネタにもなるコリアンダーのお花は、白くてとってもかわいいです。
コリアンダーの歴史は古く、紀元前1550年ごろに書かれた古代エジプト時代の書物の中で、コリアンダーが医療用に使われたという記録が残されているそう。
また、そのころには既に栽培もおこなわれていたといいます。昔の人もスゴイ香りがするなと思って育てていたんでしょうか・・・??
コリアンダーお好きな人は、是非自宅で育ててお花まで見てほしいです♪