アシュワガンダ|ハーブの特徴・効能/効果・主な使い方・歴史 学名の由来や味・香りについても解説

アシュワガンダ|植物の特徴・効能/効果・主な使い方・歴史
目次

アシュワガンダの特徴

  • アーユルヴェーダで「女王」と呼ばれる強壮ハーブ
  • ストレスや不眠解消にも効果がある
  • アダプトゲン植物(免疫力やストレス耐性を上げる植物)の1つ

アシュワガンダはインドの伝統的なハーブの1つで、「インドのバイアグラ」「インドの朝鮮人参」などと呼ばれ、伝統医学アーユルヴェーダでも3000年以上前から重宝されてきました。

心身のリフレッシュ、強壮に用いられるハーブで、主に粉末の根やサプリメントが使われています。

実際にはカナリア諸島~南ヨーロッパ、アフリカや中国北西部にかけて分布しており、インドでは19世紀後半から大規模栽培され主要産地となりました。

植物の特徴

アシュワガンダは高さ1mほどに成長する常緑小低木で、年間通して5~10㎝ほどの楕円形の葉がつきます。また、夏~初秋にかけて2cmくらいの黄緑の星に似た花が咲き、赤い実がなります。

販売について

2013年に薬事法で含まれる成分の1つであるウィザフェリンAが「医薬品のみの使用可」となったため、現在食品(栄養補助食品を含む)としての使用は認められていません。そのため国内では健康食品やサプリメントの流通はありませんが、個人輸入は可能です。

効果・効能

アシュワガンダの根にはアシュワガンダの特徴的な作用としては滋養強壮・強精効果が知られていますが、一方で鎮静作用もあり、ストレスやストレス性の頭痛、腹痛、不安、不眠などに効能があります。

また、抗炎症作用が知られており、リウマチや関節痛、腰痛の緩和にも良いとされています。

近年の研究では脳機能改善作用や免疫力強化の効果もあることが説明されており、最近のハーブ研究ではストレスを緩和し免疫力を上げるためにこのハーブが用いられているようです。

サポニンやタンニンが含まれるため抗酸化作用があり、体のサビを防ぎ老化防止にも役立ちます。そのため、アシュワガンダは「ラサヤナ(若返りの薬)」と呼ばれ、動脈硬化、高血圧などの生活習慣病の予防や更年期障害にも活用が可能です。

ホメオスターシスの恒常性を保つ働きがあるとされ、海外ではアダプトゲン植物の一種に加えられています。

適応

生殖機能の不全・身体的衰弱・精神疲労・不眠症・老化防止、がん予防など

効果については人によって感じ方が少しずつ異なります。ハーブの使用について、妊娠中・授乳中、持病がある、薬を常用しているなどの場合、注意が必要になることがあります。

主な作用

  • 催淫作用
  • 鎮静作用
  • 収れん作用
  • 強壮作用

禁忌・副作用

  • 妊娠中の使用は控えます。
  • 子供への使用は避けてください。
  • 糖尿病の人、血圧が高い/低い、胃潰瘍、自己免疫疾患などの場合も注意が必要です。

安全性・相互作用

相互作用クラスA…相互作用が予測されない
安全性クラス2b…妊娠中に使用しない
『メディカルハーブ安全性ハンドブック第2版』より

主な使い方

使用部位

アシュワガンダは主にハーブティー、サプリメントに使用されています。

ハーブティー

アシュワガンダのハーブティーは、主に神経強壮や抗ストレスの目的で使用されます。そのほか、慢性疾患、男女問わず性機能の不全にも効果があるとされます。

アーユルヴェーダでは、ハーブティーを牛乳で煮出したり、蜂蜜を加えることで老化防止や体力の増強に役立てられます。夜にミルクと一緒に飲むと睡眠効果が得られます。

サプリメント

アシュワガンダのエキスを凝縮した錠剤・カプセルタイプのサプリメントが販売されています。乾燥粉末を茶やミルク、ヨーグルトなどに入れて用いることもあります。

味・香り

ふんわりとした土の香りと、ほろ苦さを持つ味。

アシュワガンダの基本情報

学名Withania somnifera
英名Ashwagandha、Winter cherry
和名・別名ムラサキウマゴヤシ
科名ナス科
分類常緑低木
原産地カナリア諸島から南ヨーロッパ、アフリカ、中国の甘粛省
使用部位
主要成分苦味アルカロイド、ソムニフェリン、ウィザフェリンA、ウィザノン、アルカロイド類、サポニン、タンニン、ミネラル、など
作用催淫・鎮静・収れん・苦味強壮
適応生殖機能の不全・身体的衰弱・精神疲労・不眠症・老化防止など

語源・由来

アシュワガンダはサンスクリット語で「馬の匂い」の意味があり、根が持つ馬のような独特の香りと精力剤としての作用からこの名がつけられてたといわれています。アシュワが「馬」を指します。

種小名のsomniferaは「眠気を誘う」という意味で、アシュワガンダの鎮静作用に由来します。

歴史・エピソード他

インドでの使用歴は長く、4000年以上前から精力増強や疲労回復、不安、肌のトラブルに、薬草として用いられていました。

アーユルヴェーダ医学では良く用いられるハーブの1つで、効能が高く評価されて「女王」と称されています。伝統的にはアーユルヴェーダの医師たちが、病気後のケアとして患者に処方してきました。

現在でも長寿、活力、幸福につながる植物として滋養強壮や体力の増強に使われているハーブです。

また、漢方で使用される高麗人参に似ているため「インディアンジンセン」と呼ばれることもあります。

参考文献

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