オレンジフラワー|ハーブの特徴・効能/効果・主な使い方・歴史 学名の由来や味・香りについて

オレンジフラワー|植物の特徴・効能/効果・主な使い方・歴史
目次

オレンジフラワーの特徴

  • 甘い香りがある白い花で、「ネロリ」とも呼ぶ
  • リラックス効果で心の疲れを癒す
  • オレンジフラワーウォーターは人気の芳香蒸留水

 

オレンジフラワーは「ビターオレンジ」と呼ばれる、インド・ヒマラヤ原産の柑橘類から採取した花のことで、ビターオレンジは和名でダイダイと呼ばれます。

ハーブとして使用されるのはオレンジの花びらを乾燥させたもので、不安、不眠、消化不良、食欲不振、胃もたれなどの症状にに用いられます。

また、オレンジブロッサムと呼ばれることもあり、花からは「ネロリ」、葉からは「プチグレン」、皮からは「ビターオレンジ」と呼ばれる精油が抽出され、アロマテラピーで使用されています。

植物の特徴

高さ4 ~5mほどに育つ木で、5月~6月頃の初夏になると枝の先に複数の白い花を咲かせます。

1本の木から最大で6万個の花を咲かせるといわれ、実がつくと冬の初めごろまでに直径7~8㎝ほどの大きさまで育ち橙黄色に色づきます。

効果・効能

オレンジフラワーには、主に精神的な落ち込みや不安を和らげる働きがあります。ドイツでは心因性の不眠などにハーブティーとして処方されることもあるそう。

神経の緊張を抑え、ストレスによる心身の疲れを緩和するため、神経性の頭痛や下痢などの症状にも良いとされています。

また、花の部分には苦味質が含まれているため、唾液を分泌させ消化を良くします。そのため、食欲不振や胃もたれなど消化器家の不調があるときにも効果的です。

オレンジフラワーが持つ柑橘系の香り成分(精油)にも鎮静作用やリラックス効果があるため、ハーブティーを飲む際に香りを楽しむことで精油の効果も一緒に得ることができます。

適応

神経衰弱・不安・不眠・消化器系の機能の不調など

一般的にハーブは穏やかな作用を持ち、体に無理なく影響を与えますが、必ず効果が表れるものではありません。持病がある場合や医薬品を常用している場合は、事前に医師の判断を仰ぐようにしてください。

主な作用

  • 鎮静作用
  • 緩和作用
  • 健胃作用
  • 抗うつ作用
  • 抗不安作用

禁忌・副作用

特に知られていません。

安全性・相互作用

相互作用『メディカルハーブ安全性ハンドブック第2版』に花部は未掲載
安全性『メディカルハーブ安全性ハンドブック第2版』に花部は未掲載

主な使い方

使用部位
  • 花部

 

ハーブティー

カモミールなどの他のハーブと組み合わせたハーブティーは、伝統的な胃の痛みや頭痛の治療薬として活用されてきました。オレンジフラワーでハーブティーをつくると花の甘い香りが漂います。

ストレスにはリラックス作用のあるジャーマン・カモミールやリンデン、レモンバームと組み合わせたブレンドがおすすめです。

精油

オレンジフラワーは精油の「ネロリ」として、香料として香水や化粧品、アロマテラピーに使用されます。1ℓの精油を得るのに1トンの花が必要とされるため、高級な精油の1つです。

フローラル系の甘い香りがあり、緊張を和らげたり、血行を良くする働きがあるとされます。また、肌に潤いを与える美肌効果も知られています。

味・香り

花のフローラル系の香りに柑橘系のフレッシュな香りが混ざっている。風味がよくやや苦味がある。

オレンジフラワーの基本情報

学名Citrus aurantium
英名Orange flowers、Neroli flowers
和名・別名橙(ダイダイ)
科名ミカン科、ミカン属
分類常緑小高木
原産地インド、ヒマラヤ
使用部位
主要成分精油(酢酸リナリル、リナロール、ネロール、d-リモネン、ゲラニオール)、フラボノイド配糖体
作用鎮静・緩和・健胃・抗うつ・抗不安
適応神経衰弱・不安・不眠・消化器系の機能の不調

語源・由来

属名のCitrusはシトラスと読み、「柑橘系の果物」の意味があります。フランス語でシトロン(citron)はレモンやライムを指します。

種小名のaurantiumは「黄金色の、橙色の」という意味があり、ビターオレンジの実が持つ橙色をaurum「金色」に見立てたことが由来となっています。

英名のオレンジフラワー(ビターオレンジ)はイタリア語でZagara(ザガラ)と呼ばれており、これはアラビア語で「輝き・白い輝き」を意味するzaharaと、「花」を意味するzahrに由来するそうです。

和名について

ビターオレンジは和名で「ダイダイ(橙)」といいます。

ビターオレンジは一つの木にたくさんの果実が付きますが、収穫しないとそのまま次の年まで実が付いたままになり、数年代の果実が持ち越されるため「代々栄える」の意味で「ダイダイ」と呼ばれるようになったといわれています。

歴史・エピソード他

オレンジフラワーの歴史は古く、チュニジアやモロッコといった地中海周辺の北アフリカ諸国では、古くから各家庭でビターオレンジの花を蒸留する習慣があったようです。

北アフリカでは昔から家庭の胃腸薬としても使われてきました。現在でも主に地中海沿岸のイタリア、モロッコ、エジプトなどでネロリ精油が生産されています。

オレンジフラワーのハーブティーは伝統的には、湿疹や月経の不快感を鎮めるために治療薬として用いられていました。そして、ネロリ精油を抽出する際に副産物として作られるオレンジ花水は、水蒸気蒸留法を確立した中世アラビアでバラ水と共に愛好されたそうです。

また、オレンジフラワーのような白い花は純潔の象徴でもあり、西洋美術では聖母マリアのアトリビュートとして用いられることがあります。

参考文献

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