収れん作用とは?|肌や内膜の組織を引き締める【メディカルハーブの働きと効果・効能】

収れん作用とは?|肌や内膜の組織を引き締める【メディカルハーブの働きと効果・効能】
目次

収れん作用とは

収れん(収斂)作用とは、粘膜を含む組織を収縮させて肌を引き締める作用のことです。

収れん作用には大きく分けて2種類あります。

  1. 冷水やアルコールにより肌の温度が下がり、組織が引き締められる
  2. タンパク質を変性させ、組織や血管を縮めて引き締める

基本的に肌の収れん作用は①&②で、内臓粘膜の保護に使われる収れん作用は②のみです。

美容の分野では、収れん作用は汗や皮脂の分泌を抑えたい時に役立つため、化粧水などの美容品に収れん成分が含まれることが多いようです。

ハーブの分野では止血や鎮痛、防腐などに役立つ効果があり、粘膜を保護して炎症を鎮めるのをサポートする働きがあります。

ハーブの渋味成分には収れん作用が含まれることが多く、収れん作用は英語で「アストリンゼント(astringent:収れん性の)効果」とも呼ばれます。

どんな時に収れん作用の効果がある?

胃腸など消化器の不調がある時に、収れん作用のあるお茶を飲むと症状が和らぐと考えられます。

体内では収れん作用により、胃や腸の粘膜にあるたんぱく質と結合し被膜が作られます。

粘膜を保護して炎症を抑えたりする働きがあるので、胃炎などの痛みがある時に活用すると良いでしょう。

収れん作用が含まれる成分には渋み成分のタンニンなどがありますが、大量に摂取すると今度は組織が引き締まりすぎて、胸焼けや胃の痛みなどが出てくることもあるようです。

肌に利用する場合は、肌のきめが細かくなったり、毛穴を目立たなくさせるなどの効果があります。

適応症状の一例

胃炎、腸炎、止血、防腐、肌の引き締め、美肌など

収れん作用を持つハーブ

収れんアイブライトアグリモニーアシュワガンダイエロードッグウィッチヘーゼルエルダーフラワーカレンデュラキダチアロエキャラウェイクリーバーズグリーンティーサマーセイボリースギナセージセントジョーンズワートネトルビルベリーブラックコホシュホップメドウスイートヤローラズベリーリーフレディスマントルローズローズヒップローズマリーワイルドストロベリー

ハーブは種類によって様々な特徴があります。本などで効果・効能をしっかり調べてから活用しましょう♪
妊娠中・授乳中、持病があり薬を常用している場合は、ハーブの使用に注意が必要になることがあります。

ハーブの主な作用

一覧はこちら

強壮作用強心作用通経作用
強肝作用発汗作用催乳作用
利胆作用利尿作用浄血作用
健胃作用緩下作用収れん作用
胆汁分泌促進作用鎮静作用抗菌・抗真菌・
抗ウイルス作用
消化機能促進作用興奮作用殺菌作用
駆風作用鎮痛作用忌避作用
去痰作用鎮痙作用免疫賦活作用
鎮咳作用抗酸化作用創傷治癒作用
粘膜保護作用ホルモン様作用消炎・抗炎症作用

参考文献

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