目次
発汗作用とは
発汗作用とは、肌から汗を出させるよう発汗を促す作用のことをいいます。
汗が出る状況は様々ですが、主に以下のような機能・原因によって発汗します。
- 体温を一定に保つための体温調節
- 風邪時の発熱で体温が高くなった
- 緊張、運動で筋肉が熱くなっている
- 辛味による刺激など
汗も排泄の一種なので、よく「皮膚の汗腺から体内の毒素を外に出す働きがある」といわれますが、近年の研究によると残念ながらこの説にはあまり根拠は無いといわれています。
発汗作用を持つハーブには。フラボノイド類が多く含まれるエルダーフラワーなどがあります。
どんな時に発汗作用の効果がある?
微熱がある時に使う
メディカルハーブを使って発汗作用を活用したい時は、軽い熱が出た時の解熱などに用いられます。
風邪の時の熱は体内に入り込んだウイルスを殺菌するため、一時的に体温が上がります。そのため、むやみに解熱するのはよろしくありません。
また、当たり前ですが症状が重い時は、診断後に処方されたお薬を使うのがベストです。
微熱など軽い発熱の時などにハーブティーを作って飲むと良いということですね。
体内の余分の水分を排出させたい時に使う
また、汗をかくことで毛穴が開き、古い角質が出るためキレイになる、余分な水分の排出などの効果があるとされます。
通常汗をかくときは水分だけが排出されますが、汗腺の機能が鈍っている場合(普段あまり汗をかかない場合)、水分だけでなくミネラルも排出されてしまうことに。
ミネラルが失われると夏バテなどの原因になるため、夏場など汗が出やすい時期に発汗作用のあるハーブを利用する時は、やや注意が必要です。
適応症状の一例
風邪の時の解熱、むくみ、美肌など
発汗作用を持つハーブ
発汗 | アンジェリカ、エルダーフラワー、カイエンペッパー、カレンデュラ、キャットニップ、グリーンティー、サフラン、サフラワー、サマーセイボリー、シナモン、ショウガ(ジンジャー)、チャービル、デビルズクロー、バードック、ヒソップ、フェンネル、ブラックコホシュ、ボリジ、マルベリー、メドウスイート、リンデン、レモンバーム(メリッサ) |
カイエンペッパーは刺激によりのどを痛めることがあるので、のどの痛みがある風邪の時には使用を避けます。
ハーブの主な作用
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強肝作用 | 発汗作用 | 催乳作用 |
利胆作用 | 利尿作用 | 浄血作用 |
健胃作用 | 緩下作用 | 収れん作用 |
胆汁分泌促進作用 | 鎮静作用 | 抗菌・抗真菌・ 抗ウイルス作用 |
消化機能促進作用 | 興奮作用 | 殺菌作用 |
駆風作用 | 鎮痛作用 | 忌避作用 |
去痰作用 | 鎮痙作用 | 免疫賦活作用 |
鎮咳作用 | 抗酸化作用 | 創傷治癒作用 |
粘膜保護作用 | ホルモン様作用 | 消炎・抗炎症作用 |
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