小雪の時期はいつ頃?
小雪は11月22日~12月6日頃に巡ってくる冬の節気の1つ。小雪は「雪が少し降る頃」という意味があります。
紅葉が終わり景色が次第に寂しくなってくる頃ですね。
一方でこの時期、ふわりとしたのどかで暖かな日々が続くことがあります。
本格的な冬が始まる前のよく晴れた日々のことを「小春日和」といい、木枯らしが吹いた翌日に訪れることが多いといわれます。
爽やかな空気と冬の雲
11月は全国的に比較的晴天の日が多く、爽やかな空気が気持ちの良い季節でした。
しかし、小雪の頃にもなると日の入りが早くなってきます。冬至が近づき太陽の光が弱まってくるため、虹を見る機会がめっきりと減ります。
冷たい北風が枝に残った葉を振り落とし、ミカン科の植物・橘の実が黄色く熟す頃です。
小雪の七十二候
11月22日頃 | 虹蔵不見(にじかくれてみえず) | 太陽の光が弱まり、虹が現れなくなる頃です。澄んだ空気・空を感じられる時期です。 |
11月27日頃 | 朔風払葉 (きたかぜこのはをはらう) | 北風が枝や地面の木の葉を吹き払う頃です。朔は「北」を意味します。 |
12月2日頃 | 橘始黄 (たちばなはじめてきばむ) | 橘の実が次第に熟して黄色くなる頃です。橘は万葉集にも登場する日本の固有種です。 |
小雪の行事・イベント
防府裸坊祭 | 11月下旬 |
高千穂の夜神楽 | 11月下旬~翌年2月 |
勤労感謝の日 | 11月23日 |
ペンの日 | 11月26日 |
映画の日 | 12月1日 |
秩父夜祭 | 12月2日 |
人権週間 | 12月4日~10日 |
納めの水天宮 | 12月5日 |
高千穂の夜神楽は宮崎県西臼杵郡高千穂町に伝わる芸能で、氏神様に対し一晩通して神楽を奉納します。
納めの水天宮は12月5日、一年で最後の縁日のためこのように呼ばれます。
小雪の頃が旬の食材
野菜 | にんじん、はくさい、ごぼう、かぶ、春菊、ほうれん草、れんこん、小松菜、長ねぎ、カリフラワー、ブロッコリー、ごぼう、三つ葉、新米、里芋、野沢菜、しめじ |
果物 | リンゴ、みかん、梨、柿、キウイフルーツ、ザクロ |
魚・魚介類 | イワシ、カレイ、サワラ、カワハギ、コチ、サンマ、サケ、カマス、フグ、キンメダイ、あさり、牡蠣 |
小雪の頃に見かける動植物
植物 | 山茶花(さざんか)、椿、柊、水仙、シクラメン、パンジー、ポインセチア、プリムラ、マリーゴールド、カレンデュラ、ツワブキ、ノースポール、アザレアなど |
動物 | ニホンザル、ヒヨドリ、モズ、ノスリ、ツグミ、シロハラ、ルリビタキ、マガモ、ユリカモメ、マガン、コハクチョウ、鷲、鷹、ハヤブサなど |
ポインセチアやプリムラの花が見れるようになる頃です。
椿や山茶花の花も見頃で、寂しくなってきた風景に彩を与えてくれます。
小雪の季語・挨拶
小雪の頃の季語
時候 | 初冬、小春、冬めく、冬の日 |
天文 | 凩、初霜、冬凪、初雪、初時雨、時雨、星の入東風 |
地理 | 初雪 |
生活 | 沢庵漬、蓮根掘る、炉開、霜除、敷松葉、切干、干菜、牡丹焚火、木の葉髪 |
この時期になると東北~北海道では初雪が降る場所も増えてきます。
漬け物や干し野菜は冬の保存食になるため、冬の季語として使われることがあります。
この時期に使いたい挨拶文の書き出し
- 初冬の候、椿の花が美しく咲き誇るこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
- 初雪を迎える土地もあり、ひしひしと冬景色の近づきを感じております。
- 寒気の折、日ごとに肌寒さが増していますが、お変わりございませんか。
小雪の終わりに近づく頃には12月(師走)になります。
年の瀬にはまだ早いので、日が短くなったことを示す短日や寒気などの言葉を使うと、この季節の空気感が出てきます。
比較的暖かく穏やかな日々が続くようなら「小春日和」もおすすめです。
- 初冬の候
- 師走の候
- 短日の候
- 寒冷の候
- 霜寒の候
- 初雪の候
- 寒気の候
まとめ
小雪は11月22日~12月6日頃の、冬がちらちらと降る頃を指します。
クリスマスの飾りつけを行う人も増えてくる時期ですね。12月に入ると忙しくなるので、小春日和もあり年末前のほっとできる時間かもしれません。
本格的な冬が始まるとどんよりとした重い雲が多くなり、晴れ渡った青空の日が少なくなります。
天気の良い日には外に出て日光浴をするのが大切ですね。
日光を浴びることで、体内で骨を形成するビタミンDを生成することが出来ます。
空気の乾燥が強まるので、呼吸器や肌の乾燥を防ぐため、湿度に注意して注意して過ごしたい時期です。