白露の時期はいつ頃?
白露は仲秋(秋の半ば)の節気のひとつで、9月7日~21日頃に該当します。
白露とは「草の露がキラキラと白く光って見える」という意味があります。
日中は30度近くまで気温が上がることも少なくないですが、夜には大気が冷えて草木に露がかかるため、既に冷気がそこまで来ていることを表しているわけですね。
白露の重要な節目には、9月9日の重陽の節句があります。菊酒や栗ご飯を食べて無病息災や長寿をお祝いしましょう。
9月中旬ごろからは月が見頃。お月見のシーズンに入ります。
秋の最盛期が近づいてくる頃
この頃になると空から入道雲が消え、沢山のイワシ雲が空に浮かびます。
渡り鳥が日本に訪れ、あるいは去り始める頃で、冬を日本で過ごす鶺鴒(セキレイ)の声が聞こえてくる時期です。
春に日本へ来て子育てを終えたツバメは、温かい南方の地へと飛び去って行きます。
白露の七十二候
9月7日頃 | 草露白(くさのつゆしろし) | 草に滴る露が白く光って見える頃です。夏の暑さが収まり、朝夕の涼しさを感じられます。 |
9月12日頃 | 鶺鴒鳴(せきれいなく) | セキレイが鳴き始める頃です。セキレイは秋から冬にかけて日本に渡来する渡り鳥です。 |
9月17日頃 | 玄鳥去(つばめさる) | ツバメが子育てを終えて、温かい南方へと去っていく時期です。 |
白露の行事・イベント
重陽の節句(菊の節句) | 9月9日 |
花巻祭り | 9月第二土曜日を中日に金~土曜日 |
敬老の日 | 9月第三月曜日 |
彼岸の入り | 9月20日頃 |
動物愛護週間 | 9月20日~26日 |
秋の全国交通安全運動 | 9月21日~30日頃 |
十五夜(中秋の名月) | 9月中旬~10月頃までの間 |
秋分は毎年9月22日~23日頃のため、白露の終わり頃には秋の彼岸(秋分の前後3日間)に入ります。
十五夜はその年によって見れる日が異なります。
中秋の名月は9月~10月頃に見れます。
白露の頃が旬の食材
野菜 | かぼちゃ、里芋、とうがん、新しょうが、なす、しめじ、ずいき、オクラ、さつまいも、ごぼう、枝豆 |
果物 | ぶどう、梨、柿、ザクロ、早生リンゴ、イチジク、栗 |
魚・魚介類 | イワシ、サンマ、サケ、アジ、サバ、サワラ、カツオ、モンゴウイカ |
白露の頃に見かける動植物
植物 | 月下美人、コスモス、キク、ヒガンバナ、キンモクセイ、ハギ、ススキ、リンドウ、ワレモコウ、シオンなど |
動物 | バッタ、カマキリ、アキアカネ、コオロギ、鈴虫、セグロセキレイ、雁、コノハズク、オジロワシ、オオワシ、ハヤブサなど |
初秋の花コスモスやヒガンバナ、リンドウが見頃です。下旬にはキンモクセイの香りが漂います。
春~夏にかけて日本に来る夏鳥はこの時期が見納め。9月頃から冬鳥と入れ替わり始めます。
白露の季語・挨拶
白露の頃の季語
時候 | 仲秋、十六夜(いざよい)、二十三月 |
天文 | 秋社、かりがね寒き、おしあな、高西風、鮭颪(さけおろし)、菊日和、富士の初雪、 初月、二日月、三日月、待宵、名月、良夜、無月、雨月、十六夜、立待月、居待月、臥待月、更待月、宵闇、有明月、真夜中の月 |
地理 | 落し水、秋出水、不知火、初潮 |
生活 | 夜長、蓑虫、芋虫、名月、月見、曼珠沙華、コスモス、露草、秋草、秋刀魚、七草(秋の七草) |
9月~10月にかけては月や月見に関する季語が多くなります。
コスモスや秋の七草などは9月頃から咲き始めます。
この時期に使いたい挨拶文の書き出し
- 仲秋の候、ますますご壮健のこととお慶び申し上げます。
- 空高く涼風が吹く季節を迎えました。皆様お変わりありませんでしょうか。
- 爽秋の折、活動しやすい時節が到来いたしました。お元気でご活躍のことと存じます。
季節的には秋の半ばに差し掛かります。
9月下旬には暑さが落ち着き秋空が見れるようになるので、爽やかさを感じさせるあいさつ文が好まれます。
- 仲秋の候
- 爽秋の候
- 秋涼の候
- 秋色の候
- 涼風の候
まとめ
白露は秋の節気の1つで、暦の上では既に秋の中盤に入る頃です。
白露は暑さから解放された後の気持ちよさ、爽やかさを感じられる季節。
秋の花が開花する頃なので、コスモスや金木犀のほか、秋の七草と呼ばれるハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウといった植物を見かける機会もあることでしょう。
一方で様々な入れ替わりがあり、もの悲しさを感じやすい季節でもあります。
楽しいことを見つけて気分をリフレッシュしたいですね。