秋分の時期はいつ頃?
秋分は9月22日~10月7日頃に訪れる秋の節気です。
秋分の日(9月22・23日頃)は春分の日と並んで、暦・天文学的に重要な節目のひとつ。春分の日同様に昼と夜の時間が等しくなります。
秋分の日と前後3日間は「秋彼岸」で、あの世とこの世の境目が近づきます。
彼岸の時期の先祖供養は日本独自の習慣なので、彼岸の頃にはご先祖様に手を合わせてみましょう。
この頃を境に夜の時間が長くなり、東洋思想的には陰の気が強くなってきます。
秋が深まる頃
9月の下旬にもなると夏の暖かな雨から、冷たい空気を伴う「秋雨」と呼ばれる振り方に変化。
夕立が収まり、雨に伴う雷も鳴らなくなってきます。
気温が下がってくるので、夏にたくさんいた虫たちは巣ごもりの準備を始め、次第に姿を消していきます。
稲の収穫準備のため、田んぼの水を抜くのもこの頃です。
秋分の七十二候
9月23日頃 | 雷乃収声 (かみなりすなわちこえをおさむ) | 雷が鳴らなくなる頃です。夕立とともに現れていた雷が潜み、空には秋の鰯雲(しわしぐも)が広がります。 |
9月28日頃 | 蟄虫坏戸 (むしかくれてとをふさぐ) | 虫が土の中にもぐり、姿を消し始める頃です。冬を越すための巣ごもりの準備をします。 |
10月3日頃 | 水始涸(みずはじめてかるる) | 田の水を抜いて、稲刈りの支度をする頃です。稲の収穫時期で、 黄金色の穂からはおいしい新米が採れます。 |
秋分の行事・イベント
清掃の日 | 9月11日 |
彼岸明け | 9月26日頃 |
招き猫の日 | 9月29日 |
衣替え | 10月1日 |
9月の29日は「来る福(9(くる)2(ふ)9(く))」で語呂合わせして、招き猫の日とされています。
10月を過ぎると衣替えの時期となり、肌寒さを感じる日が多くなってくる頃です。
秋分の頃が旬の食材
野菜 | かぼちゃ、里いも、とうがん、新しょうが、なす、しめじ、マツタケ、ずいき、オクラ、さつまいも、ごぼう、枝豆、レンコン |
果物 | ぶどう、梨、柿、ザクロ、早生リンゴ、イチジク、栗 |
魚・魚介類 | イワシ、サンマ、アジ、サバ、サワラ、カツオ、モンゴウイカ |
秋分の頃に見かける動植物
植物 | ヒガンバナ、キンモクセイ、ガーベラ、ジニア、コスモス、リンドウ、キク、ハギ、ススキ、リンドウ、ワレモコウ、シオンなど |
動物 | バッタ、カマキリ、イナゴ、クツワムシ、イワナ・ヤマメ・ニジマス、モズ、ムクドリ、ヒヨドリ、ノスリ、ノビタキ、カワラヒワなど |
ガーベラやジニアなどの花がきれいな時期です。
秋の七草「ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ」が見れるのもこの頃。
秋分の季語・挨拶
秋分の頃の季語
時候 | 秋分、仲秋、秋社、秋彼岸、かりがね寒き、冷やか |
天文 | 野分、颱風(たいふう)、高西風、鮭颪(さけおろし)、黍嵐、青北風、やまじ、おしあな、雁渡し |
地理 | 落し水、高潮、不知火 |
生活 | 茜掘る、秋の虫送り、秋場所、馬市、薬掘る、鹿狩、障子貼る、鱸(すずき)釣る、千振引く、月見、豊年、松茸飯 |
高潮は7月頃から見られますが、秋の季語。10月は風や台風の多い時期です。
秋分の頃には秋の味覚が多く収穫できるようになるので、スズキや松茸、豊年といった食の季語も良く見られます。
この時期に使いたい挨拶文の書き出し
- 清秋の候、日増しに秋が深まり日々の風景も変わりつつあります。
- 秋涼の気持ちが良いこの折、お元気でお過ごしのことと存じます。
- 清秋のみぎり、風景が秋色に染まり始めています。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
暑さが収まり、朝晩は涼しさを感じられる季節です。
秋の爽やかさや気持ちの良さ、涼しさをあいさつ文に加えると季節感のある一文になります。
涼しい地域や山間部では紅葉が始まるので、秋色という言葉も素敵ですね。
- 仲秋の候
- 清秋の候
- 爽秋の候
- 秋涼の候
- 新涼の候
- 清涼の候
- 爽涼の候
- 秋色の候
- 涼風の候
まとめ
秋分は秋の半ばにやってくる節気で、9月22日から始まり10月7日頃に終わります。
この頃になると、秋の収穫シーズンが始まり、豊作を祝う行事も多くなります。ブドウやサンマといった秋の味覚が流通するので、料理に取り入れてみましょう♪
東洋思想で秋は西を司り「攻撃」や「活動」に良い時期とされます。
ここでの攻撃というのは自分を打ち出すという意味です。
秋は夏までの成果が表れる時期で、積み重ねてきた学業や仕事などが評価されやすくなります。
頑張ってきたことがあれば、世に出してみては。