立冬の時期はいつ頃?
立冬は冬の始まりを告げる時候で、11月7日~21日ごろに訪れます。
涼しい地域では初雪が降り、温暖地では紅葉がたけなわの頃。
初冬の頃に吹く強い北風は「木枯らし」と呼ばれます。この頃には大陸から冷たい空気が流れ込み、冬型の気圧配置に変わります。
11月15日には七五三があります。また、立冬の頃は全国の神様が出雲大社に集まり、縁結びの相談をする時期といわれます。
神有月・神無月の呼び名で有名ですね。
冬の風景が身近になる頃
11月も半ばになれば寒気が強まり、寒い場所では地面が凍る日も出てきます。路面凍結には注意ですね。
椿の仲間である山茶花(さざんか)が見頃になる季節です。
日本では椿と山茶花は別種ですが、中国では椿のことを山茶花と呼ぶそうです。
また、立冬の終わりごろになれば水仙の花も多く見られるようになります。
立冬の七十二候
11月7日頃 | 山茶始開 (つばきはじめてひらく) | 山茶と書いて「つばき」と読みますが、山茶は「山茶花(さざんか)」のことです。山茶花は椿よりも早く咲き始めます。 |
11月12日頃 | 地始凍(ちはじめてこおる) | 大地が凍り始める頃です。霜が降り、冷たくなった地面には氷が張り詰めます。 |
11月17日頃 | 金盞香(きんせんかさく) | 水仙の花が咲く頃です。「金盞」は水仙の別名で、水仙の花にある黄色い冠が金の盃に見えるため、この名が付きました。 |
立冬の行事・イベント
太陽暦採用記念日 | 11月9日 |
ボジョレー・ヌーボー解禁日 | 11月第三木曜日 |
伏見稲荷大社火焚祭 | 11月8日 |
鮭の日 | 11月11日 |
七五三 | 11月15日 |
防府裸坊祭 | 11月下旬 |
立冬の頃が旬の食材
野菜 | にんじん、白菜、ごぼう、かぶ、春菊、ほうれん草、れんこん、小松菜、長ねぎ、カリフラワー、ブロッコリー、ごぼう、三つ葉、里芋、野沢菜、しめじ |
果物 | リンゴ、みかん、栗、梨、柿 |
魚・魚介類 | イワシ、カレイ、サワラ、カワハギ、コチ、サンマ、サケ、カマス、フグ、キンメダイ、あさり、牡蠣 |
立冬の頃に見かける動植物
植物 | 山茶花(さざんか)、菊、柊、水仙、シクラメン、パンジー、ガーベラ、ネリネ、マリーゴールド、ツワブキなど |
動物 | 鹿、ツグミ、シロハラ、ルリビタキ、マガモ、ユリカモメ、マガン、モズ、鷲、鷹、ハヤブサなど |
立冬は水仙の花が咲く頃とされ、クリスマスの植物・ヒイラギや山茶花などを見かけるようになります。
冬に入り寒くなるため、虫や魚の姿を見つけにくくなる時期です。
立冬の季語・挨拶
立冬の頃の季語
時候 | 初冬、神無月、小春、十一月、冬浅し、冬めく、水始めて氷る |
天文 | 凩(こがらし)、星の入東風、神渡し、初時雨、時雨、初霜、冬凪、初雪 |
地理 | 初氷 |
生活 | 鮭打、干柿、柿羊羹、馬下げる、風除、北窓塞ぐ、蕪引(かぶらひき)、楮蒸す、蒟蒻(こんにゃく)掘る、生姜掘る、口切、干菜吊る、麦蒔、目貼、炉開、冬構 |
冬の準備、霜・雪・氷など冬の風物詩にまつわる季語が現れてきます。
小春は初冬の季語で、春のような温かくのどかな日和のことを言います。
この時期に使いたい挨拶文の書き出し
- 立冬を迎え暦の上では冬に入りました。寒さの増す時節ですが、つつがなくお過ごしでしょうか。
- 向寒の候、ますますご健勝のことと存じます。
- 小春日和が続き、冬の中にも穏やかさを感じるこの頃、お元気にお過ごしでしょうか。
冬に入り寒さが増してくる頃なので、寒さや冷たさ、霜などの言葉が使いやすいです。
節気の1つである立冬をそのまま「立冬の候」として時候のあいさつ文に使うこともできます。
- 立冬の候
- 初冬の候
- 惜秋の候
- 初霜の候
- 向寒の候
- 寒気の候
- 深冷の候
まとめ
立冬は11月7日~21日頃にかけての時期に巡ってきます。
立冬は春から一年を始めた場合、最後の季節である冬の始まりとなる時間で、少しずつ冬景色が広がっていく頃です。
東洋思想的に冬は北の方位を司るほか、理性や知性が働くため「学習」や「習得」に良い成果が得られる季節なのだそうです。
気持ちが内向きになりがちな時は、興味のあることや仕事に役立ちそうなことを学んでみては。
春までに養生し力を蓄えておくことで、春から始まる成長の季節に自分の能力を大きく伸ばすことが出来るはずです。