コリアンダー|料理への活用法・組み合わせやすい食材について【料理用ハーブ&スパイス】

コリアンダー|料理への活用法・効果・効能について【料理用ハーブ&スパイス】
目次

コリアンダーの特徴

中国料理・タイ料理・ベトナム料理でよく使われるハーブ・スパイスで、全草が食用できる便利な食材です。日本でもパクチーや香菜(シャンツァイ)という名前で聞いたことがある人も多いはず。

コリアンダーの葉、茎、根は「カメムシのような」独特の強い香りがあるため、好き嫌いがはっきり分かれますが、丸い形の種子(正確には果実)はカレー粉に欠かせないスパイスです。

コリアンダーの葉や茎は抗酸化や美肌、種子は消化不良、腸内ガスの排出、リラックスなどに良い効果があるとされます。

コリアンダーの味・香り

  • 葉:独特の青臭い香りで、よくカメムシのような匂いといわれる。味はあまり特徴がない。
  • 果実:熟した実はレモンのような爽やかな香りで、甘くスパイシーな味。

料理での活用方法

コリアンダー|料理への活用法・効果・効能について【料理用ハーブ&スパイス】

既に書いた通りコリアンダーは東アジアを中心に活用されるスパイスで、部位によって使い方が異なります。原産地でもある東南アジアでは炒め物やサラダ、春巻きなどに、中東ではひき肉や卵、豆などと一緒に使われ、欧米ではピクルスやマリネ用に使われます。

コリアンダーというとエスニック料理のイメージが強いですが、和食でも炒め物や煮物に加えれば無理なくその香りを活かすことができるので色々アレンジしてみてはどうでしょうか。

コリアンダーが良く使われる料理

コリアンダーの葉を使った料理

唐辛子やニンニク、タマネギなどと相性が良く、肉や魚の臭み消しや下味付けに使えます。それ以外ではソースの材料、スープや米料理の飾りつけによく活用されています。野菜と同じ感覚でサラダや炒め物に使うと良いでしょう。

アジア料理ではトムヤムクン、鶏肉のフォー、四川料理で出される香菜のサラダ、ビリヤニ、チャツネ、他の地域ではサルサソース、ピクルス、ラタトゥイユなどの料理に用いられます。

唐辛子を取り入れるメキシコ料理などラテン系の料理とも相性がよいですね。スペインのモホベルデというソースにもコリアンダーの葉が使われています。

コリアンダーの種子を使った料理

コリアンダーに限りませんが多くのスパイスは、強火や長時間の煮込みで香りが失われてしまうので、調理の仕上げ時にサッと加えます。コリアンダーシードのホールを挽くときは、軽く炒ってから粉末にすると香りが良くなります。

カレー

コリアンダーシード(種子)はカレーと縁の深いスパイスです。通常完熟した果実を粉末にしたものが使われます。ハーブの中ではバジルやミントと相性が良く、どちらかといえば辛口の料理に添えられることが多い食材です。

タイのグリーンカレーに使われるグリーンカレーペーストにもコリアンダーが使われており、おだやかな香味を加えてくれます。

菓子・デザート

コリアンダーの種子が持つ香りには甘味があるので、お菓子の材料にも使えます。クッキーやシフォンケーキ、ビスケット、カステラ、ドーナツなどの揚げ菓子に。柑橘系の香りがあって果物とも合うので、アップルパイや焼きリンゴなどのフルーツ系菓子にも使いやすいです。

ミックススパイス

カレー粉やガラムマサラ、ハリッサなど各種ミックススパイスの原料に使われています。シナモンやクローブ、ナツメグなど相性の良いスパイスも多いので、コリアンダーと他のスパイスを組み合わせて、自家製のミックススパイスを作るのいいですね。

その他

コリアンダーの種子は香りが穏やかなので上記以外にも活用できる場面は多く、野菜料理、肉料理、豆料理、シチュー、ソーセージの香り付け、ピクルスやマリネ、リキュールの香り付けなどに使われています。粉末を利用する場合が多いですが、香りづけの際にはホールのまま使うこともできます。

コリアンダーを使った主な料理と合わせやすい食材

コリアンダー|料理への活用法・効果・効能について【料理用ハーブ&スパイス】
が使われる主な料理

葉:トムヤムクン、鶏肉のフォー、香菜のサラダ、ビリヤニ、チャツネ、チャラモーラ(モロッコのスパイスミックス)、ワカモレ(アボカドのソース)、スクッグ(中東のソース)など

種子:カレー、カレー粉、ガラムマサラ、ハリッサなど

組み合わせやすい素材

食材

アボカド、キュウリ、魚介類、レモン、ライム、豆類、米、根菜類、トウモロコシ、ココナッツミルクなど
種子リンゴ、鶏肉、豚肉、魚、マッシュルーム、タマネギ、ジャガイモ、豆類など

ハーブ・スパイス

バジル、チャイブ、ディル、チリ、ガーリック、ジンジャー、レモングラス、ミント、パセリ、ガランガルなど
種子オールスパイス、チリ、シナモン、クミン、ガーリック、メース、クローブ、フェンネル、ジンジャーなど

効能・効果

コリアンダーの葉には抗酸化作用を持つビタミンC・Eやβ-カロテンなどが含まれます。生の葉や茎には、L-アスコルビン酸という成分が含まれており、水銀やアルミニウム、鉛などの重金属類を体内から排出する働きがあるため、デトックスにも有効といわれています。

コリアンダーシードには様々な精油が含まれており、消化促進作用による消化不良の解消、駆風作用による体内のガス排出、抗菌作用によある口臭予防などの効果をもたらします。

  • 健胃作用
  • 駆風作用
  • 去痰作用
  • 解毒作用
  • 抗菌作用
  • 鎮静作用

コリアンダーの基本情報

学名Coriandrum sativum
英名coriander
別名コエンドロ、シラントロ、パクチー、シャンツァイ(香菜)、カメムシソウ
科名・属名セリ科コエンドロ属
原産地地中海東部沿岸
使用部位全草(種、葉、茎、根)

コリアンダーは50㎝ほどに育つ植物で、初夏になると複散形花序の白い花が咲きます。全草(すべての部位)を食用でき、主に使われる葉、茎と種子とでは活用方法が異なります。

歴史・エピソード

コリアンダーは地中海東部沿岸の原産で紀元前から栽培されており、古代エジプトで書かれた最古の医学書『エーベルス・パピルス』や、アーユルヴェーダの書物に記録が残されています。

エジプト時代から薬草として使われ、古代ギリシャの医学にも引き継がれました。

ハーブ・スパイス類の過剰摂取は避けましょう。

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