カレー粉の特徴
カレーと名のつくだけあってカレーを作る時に便利なスパイスミックスです。
カレーの黄色い色素のもとになるターメリックを中心に唐辛子、コリアンダー、クミン、シナモンなどを多様なハーブ・スパイスをブレンドした香辛料で、その配合は数十種に上ることもあるそう。カレー以外にもカレー風味の炒め物、揚げ物、煮込み料理、カレーうどんなど様々な場面で使えるので手元にあると便利です。
手作りのカレー粉には塩分や出汁が入っていないので、自分で塩分量を調整で切るのがメリット。カレールーと異なり小麦粉が入っていないのでよりヘルシーです。
インドでは家庭で作られる
日本だと缶や瓶に入ったものが一般的ですが、インドでは各家庭で作られており、その家・その人独自の調合で料理に使われています。
カレー粉の作り方に決まりはありませんが、ホールのスパイスを軽く炒ってからミルなどで挽いて粉末にし、まんべんなく混ぜるのが一般的な作り方です。
カレー粉の味・香り
ウコンの苦味を感じさせる香りや、クミンやシナモンの甘さ、コリアンダーの爽やかな香りなどが混じった風味。
料理での活用方法
カレー粉は黄色い色素成分が含まれるので使うと食材の色が黄色っぽくなります。それがカレーっぽくてよいのですが、気になる場合はインドの香辛料・ガラムマサラの方が使いやすいかもしれません。
カレー味の料理を簡単に作れる
野菜や肉、魚のカレー炒め、カレー風味の唐揚げ、カレー煮、カレーチャーハンなど工夫次第で様々な調理法にカレー粉を加えることができます。バターと相性が良いのでバター炒めにプラスすることも。食材では鶏肉、キャベツ、ピーマン、ジャガイモ、ニンジン、ツナなどが使いやすく、コロッケやメンチカツにも活躍します。
他の調味料と合わせてもOK
カレー粉は塩分や出汁の成分が含まれないので、マヨネーズやケチャップ、ドレッシングなど他の調味料と併せても味が濃くなりすぎることがありません。スパイシーな風味を付けたい時にプラスすると手軽なアレンジになります。
カレー粉に含まれるハーブ・スパイスの種類
辛味 | カイエンペッパー、胡椒、ニンニク、ショウガなど |
味・香り | クミン、コリアンダー、クローブ、シナモン、カルダモン、ナツメグ、オールスパイス、キャラウェイ、フェンネル、フェヌグリークなど |
色味 | ターメリック、サフラン、パプリカなど |
疲労回復に役立つのはカイエンペッパーやニンニク、シナモン、フェヌグリークなど。消化を良くしたい時はコリアンダーシードやナツメグ、キャラウェイ、フェンネル、クミンが便利です。オールスパイスやサフラン、カルダモンにはリラックス効果があります。
カレー粉の基本情報
スパイス名 | カレー粉 |
英名 | Curry powder |
原材料 | カイエンペッパー、胡椒、ニンニク、ショウガ、クミン、コリアンダー、クローブ、シナモン、カルダモン、ナツメグ、オールスパイス、キャラウェイ、フェンネル、フェヌグリーク、ターメリック、サフラン、パプリカなど、好みに合わせてブレンドする。 |
発祥 | インド |
歴史・エピソード
カレー粉はもともとインドで作られたものというよりは、インドの植民地時代にイギリスでカレーを手軽に作るためのスパイスミックスとして発明された経緯があります。
カレー粉(カレーパウダー)と呼ばれ、イギリス式カレーが日本にわたってあのとろみがある洋食風のカレーが広まりました。