小暑の時期はいつ頃?
小暑は夏に分類される節気のひとつで、7月7日~7月21日頃の期間におさまります。
小暑は「少し暑い」という意味があり、次第にこの暑さが強まって次の時候「大暑」になります。
全国的には梅雨の雨模様が続きますが、小暑の終わり頃に来る「夏の土用」に入る頃には梅雨が明け、本格的な夏のシーズンが到来。
7月7日の七夕は五節句(人日、上巳、端午、七夕、重陽)のひとつ。七夕祭りが楽しめるほか天の川が見ごろとなる時期です。
暑い夏が始まる頃
梅雨の頃には涼しさも感じられましたが、小暑を過ぎると普段の風が温風に変わります。
自然界では蓮の花が開き、鷹の子供が飛び方を学び始める季節。春から夏にかけて日本に滞在する夏鳥は、この頃までに子育てを終えることが多いようです。
湿気の多い梅雨時期とは一転して、温熱から体内の水分を奪われやすく、疲れを感じがちな時期に入ります。
猛暑に向けて体力をつけておきたい時期です。
小暑の七十二候
7月7日頃 | 温風至(あつかぜいたる) | 熱い風が吹き始める頃です。梅雨明けの頃から吹き始める南風が、熱い時期の始まりを知らせます。 |
7月12日頃 | 蓮始開(はすはじめてひらく) | 蓮の花が咲き始める頃です。蓮と睡蓮は「蓮華」と呼ばれ、仏教では大切なモチーフのひとつです。 |
7月17日頃 | 鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす) | 鷹の子供が飛び方を覚えて、巣立つ頃です。親元から離れるために訓練を行います。 |
小暑の行事・イベント
七日盆 | 7月7日 |
七夕 | 7月7日 |
暑中見舞い | 7月上旬 |
ほおずき市 | 7月9日~10日 |
四万六千日 | 7月10日 |
盆 | 7月15日 |
薮入り | 7月16日 |
夏土用入り | 7月20日頃 |
新暦になる前、お盆は7月15日頃に行われていました。正式名称は「盂蘭盆会」です。
四万六千日は、「126年分の功徳を得られる日」という意味があり、この日に参拝を行うと普段よりも多くの御利益があるといわれます。
小暑の頃が旬の食材
野菜 | トマト、きゅうり、なす、ピーマン、かぼちゃ、ししとう、おくら、さやえんどう、 とうもろこし、みょうが、モロヘイヤ、えだまめ、うり、マッシュルーム、ニンニク、冬瓜 |
果物 | 桃、さくらんぼ、プラム、スイカ、まくわうり |
魚・魚介類 | ハモ、タチウオ、カツオ、アナゴ、クロダイ、シマアジ、マス、カマス、スズキ、ウナギ、アユ、イワナ |
小暑の頃に見かける動植物
植物 | 蓮、睡蓮、朝顔、バラ、ヒマワリ、ユリ、ハイビスカス、サルスベリ、グロリオサ、ダリア、コスモス、ニチニチソウなど |
動物 | ミンミンゼミ、クマゼミ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、カブトムシ、クワガタムシ、金魚、ウミガメ、コマドリ、アオバズク、サギ、コサギ、ハマシギなど |
水辺の睡蓮や蓮が美しい頃ですね。朝顔は7月頃に咲く夏の風物詩、ヒマワリなどの花も咲き始めます。
自然界ではセミやトンボなど、多様な虫を見かける機会が多くなります。
小暑の季語・挨拶
小暑の頃の季語
時候 | 水無月、盛夏、梅雨明、冷夏 、夏深し、夏の果 |
天文 | 炎天、極暑、旱星、白南風、 温風 、熱風、朝凪、夕凪、送り梅雨、喜雨、朝曇、朝焼、雲海 |
地理 | 青田、赤富士、熱砂、田水沸く、日焼田 |
生活 | 山開、海開、祇園祭、藍刈、麻刈、虫送り |
小暑は梅雨が明ける頃で、ますます気温が上がり炎天下の日が多くなります。
この時期の季語も暑さや温風、熱に関わるものが多く、チリチリと焼けるような暑さを想像させるものが多いです。
この時期に使いたい挨拶文の書き出し
- 盛夏のみぎり、一年で最も暑い季節が巡ってきました。
- 仲夏の候、連日猛暑の日々が続きますが、お体にお障りはございませんでしょうか。
- 夏も半分を過ぎ暑さが増す今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
夏本番の到来を告げ、イベントごとの多い夏の楽しみを想像させる一文にすると気持ちの良いあいさつ文になります。
暑さが苦手な方もいるので、体調をいたわる文章を入れるのもおすすめです。
- 盛夏の候
- 酷暑の候
- 仲夏の候
- 炎暑の候
- 極暑の候
- 猛暑の候
まとめ
小暑は7月7日~21日頃に訪れる節気で、少しずつ夏の暑さが強まる時期です。
昔はこの頃にお盆や女中さんが勤め先から帰省する「藪入り」などがあり、一年でも大切な期間の1つでした。
小暑が収まる7月は、前半と後半とで気温が大きく変わります。
身体は夏の暑さに対応するため、温かくなる5月頃から準備を行っていますが、適応が遅れるとめまいやだるさを感じやすくなります。
体調不良には気を付けて、活動的なシーズンを過ごしたいですね。