チャイの作り方|ハーブ・スパイスを使ったインド式ミルクティー おすすめハーブ・スパイスも紹介

ハーブ・スパイスを使ったインド式ミルクティー おすすめハーブ・スパイスも紹介

チャイとはインド式のミルクティーで、牛乳や紅茶などで煮込んだ飲み物です。ハーブやスパイスを入れることもあり「マサラティー」「マサラチャイ」とも呼ばれています。

「マサラ」はヒンディー語で”香辛料を粉状にして混ぜ合わせた物”のことをいうため、マサラティーというのはまさにハーブ・スパイスを加えたお茶ということになりますね。

ここでは簡単にできるチャイの作り方をまとめてみました。

目次

チャイの作り方

材料:1杯分

  • カルダモン(ホール) … 1粒
  • クローブ(ホール) … 1粒
  • ブラックペッパー(ホール) … 2粒
  • シナモン(スティック) … 1/2本
  • ジンジャー(生・スライス) … 1枚
  • 水 … 50ml
  • 紅茶(茶葉) …  小さじ1.5
  • 牛乳 … 100ml
  • 砂糖 … 大さじ1

伝統的にはカルダモン、シナモンスティック、挽いたクローブ、挽いた生姜、黒胡椒を加えます。

好みに合わせて、フェンネル・アニスシード・ターメリックなどを入れてもおいしく飲めます。また、ピリッとした辛みが欲しいときはやカイエンペッパーなどを少量入れることで、スパイシーな味に変化します。

甘めの味にしたい時はシナモンや、リンゴの風味があるジャーマンカモミールなどを入れてみるのもおすすめです。

作り方

  1. カルダモン、クローブ、ペッパーは軽くつぶす。鍋に水、スパイスを入れて火にかける。
  2. 沸騰したら茶葉を入れ弱火で1分ほど煮出す。
  3. ①と牛乳と砂糖を入れる。
  4. 再沸騰したらすぐに火を止め、茶こしを使ってカップに注ぎいれる。

ポイント

基本的に甘い飲み物なので、甘さを抑えたい時は砂糖の量を調節してください。

茶葉の量が多いと味が渋くなります。基本的にはティースプーン半分くらいあれば十分です。この辺の加減は好みに合わせて調整します。

ハーブ・スパイスのパウダー(粉末状のもの)が使われることも多いですが、ホールのものを香辛料専用の金属製すり鉢などを使用して、でつぶしてから使う方が風味が出てきます。

おすすめスパイス・ハーブ8つ

チャイの作り方|ハーブ・スパイスを使ったインド式ミルクティー おすすめハーブ・スパイスも紹介てではなく、少な目の量でお菓子に近い感覚で飲まれるそうです。

カルダモン

香り・味やや苦みのあるスパイシーな香り
主な作用消化機能活性化作用、駆風作用、胆汁分泌促進作用
こんな時におすすめ消化不良、食欲不振、口臭がきになるときなど

クローブ

香り・味刺激的でスパイシー。やや薬のような味
主な作用鎮痛作用、抗炎症作用、殺菌作用、消化促進作用
こんな時におすすめ喉や口腔内の粘膜の炎症、虫歯の痛み、消化不良、胃もたれ、腹痛、風邪予防など

ブラックペッパー

香り・味ピリッとした味
主な作用消化促進作用、血行促進作用、抗酸化作用、抗菌作用、鎮静作用
こんな時におすすめ消化不良、血行不良、冷え性、肌の老化が気になるとき、神経症の不安など

シナモン

香り・味甘い香りとかすかな辛みがある
主な作用消化機能活性化作用、駆風作用、抗菌作用、神経強壮作用
こんな時におすすめ消化不良、腹部の膨満感があるとき、神経性の疲労、不安など

ジンジャー

香り・味ピリッとしたスパイシーな香り
主な作用消化機能活性化作用、消炎作用、鎮痛作用
こんな時におすすめ消化不良、乗り物酔い、つわりなど

フェンネル

香り・味やや苦みのある甘い香り・味
主な作用利尿作用、発汗作用、駆風作用、女性ホルモン様作用、催乳作用、健胃作用、解毒作用
こんな時におすすめ消化不良、腹部の不快感があるとき、デトックス、便秘、生理不順、更年期障害など

アニスシード

香り・味やや酸味のある爽やかな香りと甘い味がある
主な作用エストロゲン様作用、催乳作用、去痰作用、消臭作用、鎮痙作用
こんな時におすすめホルモンの乱れ、生理不順、月経痛、更年期障害、消化不良、腹部の膨満感があるとき

ターメリック

香り・味苦味・辛味がありショウガに似た味
主な作用胆汁分泌促進作用、解毒作用、消化促進作用、抗炎症作用、抗菌作用
こんな時におすすめ肝臓の不調、消化不良、二日酔い、冷え性、貧血など

チャイとは?

チャイの作り方|ハーブ・スパイスを使ってインド式ミルクティーを作る

チャイ(英語: Chai / ヒンディー語: चाय / ウルドゥー語: چاۓ‎ cāy )はヒンディー語・ウルドゥー語で「茶」を意味し、インドでよく飲まれる庶民的なミルクティーのことを指します。

チャイは中国語の「茶chá」に由来しており、ロシア語、ペルシア語、トルコ語でも茶を「チャイ」と呼びます。

マサラチャイの作り方は決まっておらず、それぞれの家族ごとに「家庭の味」があります。

組み合わせのバリエーションが多いため味は多様ですが、ベースとなる水、茶葉、牛乳、砂糖のほか、伝統的にはカルダモン、シナモンスティック、挽いたクローブ、挽いた生姜、黒胡椒の5つが加えられ、煎じ薬としての薬効効果を高めます。

インドでは通常量のカップにティースプーンに3杯以上の砂糖を入れるため、甘くなります。そのため、水分としてではなく、少な目の量でお菓子に近い感覚で飲まれるそうです。

ほとんどのチャイにはコーヒーの3分の1ほどのカフェインが含まれており、特にインド北方で好まれています。

チャイの歴史

アーユルヴェーダ医学の書物にも登場するドリンク

インドのアッサム地方は茶の木の原産地でもあり、インドでは古くからお茶が飲まれてきました。

飲料というよりは薬として飲まれていたようで、お茶と一緒にの飲まれていた調合スパイス(マサラやカシャヤムなど)はアーユルヴェーダの書物にも記載があります。

チャイの歴史も長く、時期ははっきりしませんが数千年前に宮廷で飲用が始まったといわれています。インドではなくタイが起源とする説もあります。軽度の病気の治療薬としてホット・アイス問わず使用されていたようで、当時は茶葉は含まれていませんでした。

インド産の紅茶産業の発展に伴い注目されるも普及せず

1830年代に中国茶がイギリスを席巻すると、英国東インド会社は中国茶の市場独占に危機感を抱くようになりました。

彼らはアッサム地方に茶の木が存在することに気づくと、アッサムに茶畑を設立し栽培を開始しました。ここで地元のマサラチャイのレシピが取り入れられたといわれています。

その後、1900年頃にはインド産の紅茶が消費の過半数を占めるようになりますが、当時お茶は高価な輸出品でインドの人々には購入が難しく、チャイは普及しませんでした。

20世紀になってから人気が高まる

1900年代初頭になってから、インド内でもインド茶消費を目指して牛乳、砂糖、スパイスを加えたお茶を販売したところ、マサラチャイの人気が広まりました。

1960年代になり機械化が進み手ごろな価格になるとマサラチャイは大衆的な飲み物として広く飲用されるようになったそうです。

チャイはインドの国民的ドリンクの1つですが、高級ホテルやレストラン等では英国式に、ティーポットとミルク、砂糖を別々に提供します。

ハーブ・スパイスを使ったドリンク

チャイハーブ・スパイスティー
ハーブ・スパイスコーヒージンジャーエール
ハーブウォーターシソジュース
サングリアハーブコーディアル

参考文献

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