霜降の時期はいつ頃?
霜降は秋最後の節気で10月23日~11月6日頃に訪れます。冬直前の時期で、初霜が降り始める季節です。
地域によっては既に雪が降り始めているところもあり、冬越しの準備が急がれる頃。
霜降は秋の土用期間に該当するため、辰の日に「た」の付く食べ物(大根、大豆など)を食べると開運につながります。
秋の名残を惜しみながら、温かく静かに過ごすとよい時期です。
紅葉と冬の気配を感じる頃
木枯らしが吹き、枝につく葉も少なくなってくる時期。草木は冷たい霜を受けると枯れていきます。
時雨(しぐれ)と呼ばれる秋の雨が降ったりやんだりを繰り返し、大気に寒気をもたらします。
日常的な風景は侘しくなる一方ですが、最も紅葉が素晴らしい季節でもあります。
山が紅葉する様子を「山装う」といいますね。
霜降の七十二候
10月23日頃 | 霜始降(しもはじめてふる) | 霜が降り始める頃です。草木を枯らす霜は農作物の天敵。霜に注意が必要な時期とされます。 |
10月28日頃 | 霎時施(こさめときどきふる) | 時折小雨が降る頃です。霎は「しぐれ」とも読み、通り雨が降った後にはきれいな青空が広がります。 |
11月2日頃 | 楓蔦黄(もみじつたきばむ) | 楓(かえで)や蔦の葉が黄色く彩られる頃です。秋が深まり山野は紅葉のシーズンを迎えます。 |
霜降の行事・イベント
名残茶事 | 10月下旬 |
正倉院曝涼 | 10月下旬~11月上旬 |
ハロウィン | 10月31日 |
神送り | 11月1日 |
唐津くんち | 11月2日~4日頃 |
文化の日 | 11月3日 |
11月は各地の神様が出雲大社に集うため、神無月と呼ばれます。
11月1日には神様を出雲へ送るため、各地の神社で神送りの行事が行われます。
霜降の頃が旬の食材
野菜 | かぼちゃ、かぶ、にんじん、里いも、さつまいも、落花生、マツタケ、しめじ、えのき、エリンギ、なめこ、チンゲンサイ |
果物 | リンゴ、梨、ブドウ、栗、柿 |
魚・魚介類 | サワラ、サバ、イワシ、サンマ、サワラ、カツオ、ハゼ、アマダイ、ニシン、サケ、ウナギ |
霜降の頃に見かける動植物
植物 | 山茶花(さざんか)、菊、柊、モミジ、シクラメン、パンジー、ガーベラ、ネリネ、マリーゴールド、ツワブキなど |
動物 | 鹿、キリギリス、コオロギ、クツワムシ、ミノムシ、ツグミ、シロハラ、ルリビタキ、マガモ、ユリカモメ、マガン、モズ、鷲、鷹、ハヤブサなど |
菊やモミジの花が美しい頃で、冬に開花するパンジーやマリーゴールドの花が咲き始めます。
霜降の季語・挨拶
霜降の頃の季語
時候 | 晩秋、秋寒 、漸寒、夜寒 、朝寒、秋寂ぶ、冷まじ、秋深し、暮の秋 、冬隣、秋惜む 、行く秋 |
天文 | 後の月、秋時雨 、秋雪、大西風、露時雨 |
地理 | 刈田、ひつぢ田、枯野の色、野山の色、野山の錦 |
生活 | 紅葉狩、紅葉衣、浅漬大根、からすみ、柚味噌、きりたんぽ、火恋し 、冬仕度、小鳥狩、温め酒、夜なべ |
冬直前ということもあり、秋を惜しむ季語や寒さにまつわる季語が多めです。
紅葉のほか冬支度や、秋の味覚にまつわる季語が見られます。
この時期に使いたい挨拶文の書き出し
- 晩秋のみぎり、木枯らしが吹き一段と寒くなりましたが、お障りなくお過ごしでしょうか。
- 山々の紅葉が見頃を迎え、秋の暮れを彩っています。
- 菊花の候、ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
冬を前に晩秋の寒さを感じる季節です。
地域によりますが、外も適度に気温があるので紅葉狩りに最適のシーズン。
紅葉、錦秋、菊花などの言葉を使うと季節感が出ます。
- 晩秋の候
- 秋晴の候
- 秋麗の候
- 清秋の候
- 爽秋の候
- 秋涼の候
- 秋冷の候
- 錦秋の候
- 紅葉の候
- 菊花の候
まとめ
霜降は晩秋にあたり、次の立冬に向けて冬の準備に最適な期間です。
新暦では10月下旬から11月上旬ごろにあたるので、秋もたけなわの頃。
自然界では色とりどりの紅葉が見頃で、普段の生活では読書、運動、文化、食欲…など楽しみの多い時期です。
10月~11月は秋のお祭りや、重要な神事が多い季節ですよね。
ちなみに霜降の頃は冬の土用期間となるため、養生が大切な時期でもあります。
急な朝晩の冷えで風邪をひかないよう、温かい格好で床に就きたいですね。