立夏の時期はいつ頃?
立夏は夏の始まりを表す節句で、5月5日頃~20日頃の時期に当たります。
「夏が立つ」と書いて、夏の始まりを表す季節。一般的に5月は春に分類されることが多いですが、この立夏を過ぎると暦の上では夏となります。
初日となる5月5日は端午の節句の日。5日に指定されていますが、本来は5月端(はじめ)の午の日に行われていました。
風や新緑が気持ちの良いころ
立夏の頃になると桜の花が散って、新たな若葉が芽生えてきます。
この時期の空模様は「五月晴れ」に代表され、気温が高くも湿気がなく涼しいのが特徴。とても過ごしやすい季節です。
おたまじゃくしがカエルになり鳴き始め、土の中からミミズが現れます。
タケノコ狩りにもおすすめのシーズンです。
あまり知られていませんが、5月~7月は一年の中で最も紫外線が強くなる時期です。
立夏の七十二候
5月5日頃 | 蛙始鳴(かわずはじめてなく) | カエルが鳴き始める頃です。田の畔(あぜ)や野原で、カエルが喉を鳴らして音を出します。 |
5月10日頃 | 蚯蚓出(みみずいずる) | ミミズが地上に出てくる頃です。ミミズは地中で畑の土を耕してくれます。 |
5月15日頃 | 竹笋生(たけのこしょうず) | 竹の子が生えてくる頃です。水煮や炊き込みご飯でおいしい竹の子は、春野菜のひとつです。 |
立夏の行事・イベント
端午の節句・こどもの日 | 5月5日 |
母の日 | 5月9日頃 |
三社祭 | 5月第3週の金・土・日曜日 |
葵祭 | 5月15日 |
鵜飼開き | 5月中旬 |
母の日には、この時期に美しく咲くカーネーションを送ってみましょう♪
立夏の頃には浅草神社の三社祭、京都で行われる葵祭など大きなお祭りもあります。
立夏の頃が旬の食材
野菜 | トマト、キャベツ、タマネギ、アスパラガス、ふき、ワラビ、にら、たけのこ、ジャガイモ、グリーンピース、えんどう、ソラマメ |
果物 | 夏みかん、いちご、木いちご、スイカ、さくらんぼ |
魚・魚介類 | タイ、サワラ、アジ、マダイ、ハモ、カマス、タチウオ、イサキ、キス、カワハギ、カツオ、マス |
立夏の頃に見かける動植物
植物 | 菖蒲、藤、バラ、ツツジ、サツキ、スズラン、ハナミズキ、シャクヤク、ネモフィラ、スターチス、シャクナゲ、シバザクラなど |
動物 | アマガエル、モンシロチョウ、ベニシジミ、ミミズ、飛魚、モズ、コゲラ、スズメ 、エナガ、シュジュウカラなど |
ネモフィラや藤の花はこの時期までが見頃。春よりも気温が上がり動物が活動的になるシーズンです。
5月にもなると、水のほとりでアマガエルを見かけることが出来るようになります。
立夏の季語・挨拶
立夏の頃の季語
時候 | 卯月、五月、初夏、清和、緑風、新緑、軽暑、葉桜、子供の日、母の日 |
天文 | 卯月曇、卯の花腐し、筍流し、五月晴れ、薫風 |
地理 | 青葉潮、卯波 |
生活 | 囲ひ船 柏餅、鯉幟(こいのぼり)、更衣(衣替え)、新茶、筍飯、端午、粽(ちまき)、茄子植う、吹流、武者人形 |
温かくも湿気がなくて過ごしやすい5月の季語には清和、緑風などがあり、特にこの頃に吹く風は「薫風」と呼ばれます。
5月のことを卯月というので、卯の付いた季語もちらほら。
端午の節句にまつわるこいのぼりや武者人形も、この時期の言葉です。
この時期に使いたい挨拶文の書き出し
- 新緑の候、風の気持ちが良い5月になりました。皆様はいかがおすごしでしょうか。
- 初夏の折、温かさを感じられる季節ですね。
- 立夏のみぎり、暦の上では夏を迎えました。
夏の始まりを告げる言葉や、若葉の美しさを告げる言葉をあいさつ文に入れると季節感が現れます。
過ぎし春を惜しむ残春、惜春といった言葉も使うことができます。
- 初夏の候
- 立夏の候
- 若葉の候
- 緑風の候
- 新緑の候
- 軽暑の候
- 葉桜の候
- 薫風の候
- 残春の候
- 惜春の候
- 万緑の候
- 風薫る季節
まとめ
立夏は5月5日から5月20日頃にあたり、夏の始まりとなる節気です。
この記事を書いていたころが立夏でしたが、本当に過ごしやすい季節です。
立夏は太陽が黄道上で45度にあるときの節気で、基本的には5日から始まることが多いものの、年によっては6日が初日になることもあります。
端午の節句は、男の子の健やかな成長を願って行われる儀式ですね。
今ではあまり見かけな腺が、昔はこの日に菖蒲やヨモギを軒先などに吊るして魔除けにしたそうです。