【二十四節気】小寒の基本|時期・季節の特徴について

【二十四節気】小寒の基本|時期・季節の特徴について
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小寒の時期はいつ頃?

【二十四節気】小寒の基本|時期・季節の特徴について

小寒は新暦では1月5日~1月19日頃にあたる節気です。

小寒が始まる日を「寒の入り」と呼び、大寒を含めた節分までの期間は「寒中」と呼ばれます。

大寒に向けてますます寒さを増し、北日本や日本海側の地域ではでは大地が雪と氷に覆われる頃。

1月7日には五節句の1つ「人日の節句」を迎えます。この日には春の七草を使った七草粥を食べ、一年の無病息災を願います。

寒い中にも大地の息吹を感じられる頃

自然界では雪景色や樹氷、つららなど冬の風物詩が見られる季節です。

この時期に収穫できる植物には強い生命力があるといわれます。

春の七草「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」もこの時期に芽吹くため、七草粥にして食べると生きる力をいただくことができます。

小寒の頃になると、凍っていた泉が再び動き始め、秋に日本へ渡ってきた雉が求愛のため鳴き始めます。

小寒の七十二候

1月5日頃芹乃栄(せりすなわちさかう)春の七草のひとつである、セリがすくすくと育つ時期です。お粥に入れて一年の無病息災を願います。
1月10日頃水泉動(しみずあたたかをふくむ)地中で凍っていた泉が静かに動き始める頃です。外の空気は氷点下なことも多いですが、生命の始動を感じられます。
1月15日頃雉始雊(きじはじめてなく)雉が鳴き始める頃です。鮮やかな模様をした雄の雉が鳴いて、雌に求愛を行います。

小寒の行事・イベント

初水天宮1月5日
人日の節句1月7日
歌合戦1月10日
成人の日1月第二月曜日
小正月1月15日
鏡開き1月15日
藪入り1月16日
冬の土用入り1月17日頃

人日の節句が行われる1月7日、または鏡開きを行う1月15日までが正月期間とされます。

旧暦15日は「満月」「小正月」という名でも呼ばれ、女性が正月の支度から解放される日でもあります。

この日に食べられる小豆粥には、邪気を祓い病気を退ける力があるといわれます。

小寒の終わり頃に差し掛かると冬の土用が到来。

立春の前日となる節分までが土用期間となり、「未(ひつじ)の日」に「ひ」が付く食べ物を食べると縁起が良いといわれます。

小寒の頃が旬の食材

【二十四節気】小寒の基本|時期・季節の特徴について
野菜カブ、ほうれん草、白菜、水菜、小松菜、春菊、大根、にんじん、れんこん、山いも、芽キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、ごぼう
果物オレンジ、きんかん、はっさく、キウイ
魚・魚介類ブリ、マナガツオ、アマダイ、イワシ、ヒラメ、アンコウ、フグ、サケ、タラ、ワカサギ、エビ、イカ、カニ、カキ、シジミ、蛤(はまぐり)、ホタテ

小寒の頃に見かける生き物

【二十四節気】小寒の基本|時期・季節の特徴について
植物福寿草、シクラメン、パンジー、クリスマスローズ、ポインセチア、カランコエ、シンビジウム、プリムラ、マリーゴールド、カレンデュラなど
動物ニホンザル、エゾリス、エゾユキウサギ、エゾモモンガ、シマエナガ、オオハクチョウ、シラサギ、マナヅル、タンチョウなど

最も寒い時期で、地獄谷のニホンザルが温泉に入る季節。北海道ではタンチョウヅルが舞う頃です。

小寒の季語・挨拶

小寒の頃の季語

時候晩冬、睦月、寒の入、寒の内、松の内、厳寒、しばれる、冬深し、日脚伸ぶ
天文節東風、八日吹、雨氷、風花、氷晶、樹氷、吹雪、ダイヤモンドダスト、しまき、雪晴、寒晴、雪時雨、霧氷
地理寒の水、氷、氷壁、氷江、氷湖、氷柱、氷橋 、氷海、冬滝、御神渡、凍渡、波の花
生活新海苔、葛晒し、寒餅、水餅、寒晒、雪掻、雪下し、雪見、砕氷船、雪焼、雪投げ、寒中水泳、仕事始め

川や湖、木まであらゆるものが凍てつく時期なので、氷や雪に関わる季語がとても多いのがポイント。

雪にまつわる遊び(雪投げや雪だるまなど)もこの時期の季語です。

この時期に使いたい挨拶文の書き出し

  • 厳寒の候、正月明けを過ぎ忙しさを感じる頃になりました。
  • 寒の入りを迎え寒さが増すばかりですが、皆様にはますます御発展のこととお喜び申し上げます。
  • 寒中見舞い申し上げます。極寒の折、朝晩の冷え込みが厳しい頃ですが、お障りはないでしょうか。

小寒の時期から節分までであれば、寒中見舞いを出すことができます。

寒中見舞いは、冬の寒さが厳しい時期に相手の近況や健康状態を知るために送っていた挨拶状です。

時期的には既に冬の後半に入っているので、晩冬の候などの書き出しも使えます。

小寒の挨拶に使いたいキーワード
  • 晩冬の候
  • 厳寒の候
  • 厳冬の候
  • 酷寒の候
  • 極寒の候
  • 寒冷の候

「~の候」以外にも「~の折」や「~のみぎり」といった言葉を使うと、後に続く言葉がスムーズです。

まとめ

小寒は1月5日~1月19日頃に巡ってくる時候で、正月明けから冬の土用に入るまでの期間となります。

この頃には年末年始から正月にかけての行事が終わり、一息つくことができます。

「寒中」に入り、比較的温かい地域でも息が白くなるため、大気の冷たさを肌で感じられる頃ですよね。

おせちや七草粥に代表されるお正月の食べ物には、冬の滋養になる旬の食べ物がたくさん詰まっています。

また、この時期に採れる柑橘類や香味野菜は体内の気の巡りを良くする働きがあるといわれます。

小寒は正月明けの仕事始めとなるシーズンなので、正月のうちに精力を付けたいですね。

二十四節気ごとのリンク

立春立夏立秋立冬
雨水小満処暑小雪
啓蟄芒種白露大雪
春分夏至秋分冬至
清明小暑寒露小寒
穀雨大暑霜降大寒

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