アボカドオイルの効能・成分・特徴【マッサージに使われるキャリアオイル】

アボカドオイルの特徴

アボカドオイルは保湿効果があり皮膚を柔軟にする効果が高いため、乾燥肌のケアに使いやすいオイルの1つ。

塗った後はしっとり感があり、潤いが長持ちしやすい特徴があります。

色は濃いグリーン(精製したものは薄い黄金色)で、アボカドのような香りがします。肌を調子を整えるのによい働きがありますが、伸びは良くないので単体ではなく他のオイルとブレンドして使われます。

また、低温になると沈殿が生じたり、固まることもあるのであまり寒い場所に置かない方が良いとされます。(室温で戻ります。)

エピソード

• 多くの栄養素が含まれ、抗酸化力が高いためアボカドには「森のバター」「グリーンゴールド」「食べる美容液」などの呼び名があります。
• アボカドオイルは、アボカド石鹸と呼ばれる石鹸の原料になります

アボカドオイルの効果・効能

アボカドオイルには優れた皮膚柔軟性があり、肌表面への浸透性が高いのが特徴です。

マッサージ用のオイルとして有用で、足の筋肉をほぐすのによいオイルとされています。

含まれる栄養素的にはビタミン群やビタミンＥ、たんぱく質、食物繊維などがあり、特にビタミンＥはオリーブオイルの2倍含まれているといわれています。抗酸化力も期待できるオイルですね。

フェイシャルにもよく、柔軟作用とマッサージの相乗効果でしわやたるみの防止に良い働きがあります。また、古い角質を落とすのに役立ち、皮膚の炎症を改善させるといわれています。

用途	足、顔のマッサージ、肌ケア用品や化粧品の基材、食用油、石鹸
色	緑色
香り	果実のほのかにアボカドの香りがする
肌タイプ	乾燥肌(普通肌もOK)
和名	ー

使用時の注意点

特に知られていません。

含まれる脂肪酸

アボカドオイルに含まれる脂肪酸は、人の皮脂に似た成分のオレイン酸やリノール酸が多くを占めています。

最も多いのはオレイン酸で全体の約7割。オレイン酸は人の皮脂に近い成分で、肌を柔らかくする作用やコレステロール値を下げる作用があります。

飽和脂肪酸	パルミチン酸
不飽和脂肪酸	オレイン酸、リノール酸、リノレン酸

アボカドオイルの使い道

アボカドオイルは肌の保水や保湿に役立つレシチンが豊富で、口紅やリップクリームの原料に使われます。

アボカドオイルで作った石鹸は肌の角質除去や保湿に良い効果が。

アボカド果肉も砕いて肌に塗ることで、オイルのような美肌効果が得られます。ぬるぬるしますが、少量でも肌がしっとりするので機会があればやってみてください♪

原料となる植物：アボカド

アボカドはクスノキ科ワニナシ属の常緑高木で、アメリカの熱帯地方・亜熱帯地方が原産地。紀元前にメキシコ周辺で最初に栽培が始められたといわれています。

メキシコが最も生産量の多い国ですが、近年は日本でも和歌山県、愛媛県、鹿児島県などの暖かい地域で栽培がおこなわれているとのことです。普通に買うとそれなりに高価なフルーツなので、入手しやすくなるといいですね。

アボカドの特徴

暑い地域で育つので耐暑性があり、寒さに弱い植物です。

原産地では高さ30ｍ達する場合も多く、その土地の栄養を吸い尽くすほどのパワーがあるといいます。5月に黄色い花が咲き、その後11月を過ぎる頃に果実の収穫が始まります。

果実の成熟には非常に時間がかかるといい、なんと10～15ヵ月もの期間が必要なのだそう。私たちが購入するアボカドは前の年に実った果実ということになりますね。

学名	Persea americana
英名	avocado、alligator pear
和名	ワニナシ（鰐梨）
科名・属名	クスノキ科ワニナシ属
原産地	中央アメリカ
使用部位	果実

主なキャリアオイル

アプリコットカーネル	アボカド	アルガン
アルニカ	イブニングプリムローズ	ウィートジャーム
オリーブ	カメリア	カレンデュラ
キャスター	ククイナッツ	グレープシード
ココナッツ	サンフラワー	シアバター
スイートアーモンド	セサミ	セントジョンズワート
ピーチカーネル	ピーナッツ	フラックスシード
ヘーゼルナッツ	ホホバ	ボリジ(ボラージ)
マカダミアナッツ	ローズヒップ

参考文献