サンフラワー(ひまわり)オイルの効能・成分・特徴【マッサージに使われるキャリアオイル】

サンフラワー(ひまわり)オイルの効能・成分・使い方【マッサージに使われるキャリアオイル】
目次

サンフラワー(ひまわり)オイルの特徴

サンフラワーオイルはヒマワリの種子を圧搾して作られます。

ヒマワリ油とも呼ばれ、不飽和脂肪酸の中ではオリーブオイルに多く含まれるオレイン酸の含有量が多いのが特徴。

肌触りはサラサラでさっぱりしており、基本的にはすべての肌質に用いることができます。

オリーブオイルとは異なり、ほんのりと甘い香りがあるので浸出油のベースオイルにも使いやすい性質があります。

※昔はリノール酸の配合が多かったようですが、過剰に摂取すると炎症を引き起こしたり血管の凝固につながるリスクがあるため、現在ではオレイン酸の量が多くなるよう品種改良されています。

エピソード

  • サンフラワー油はアメリカの原住民がリウマチ予防に使ったそうです。
  • インディアン・イロコイ族の春と秋に行われる儀式の生産にも使われるそうです。
  • マーガリンやドレッシングなどの加工食品原料として使用されています。

サンフラワー(ひまわり)オイルの効果・効能

マッサージ的には皮膚の柔軟作用のほか、打撲による痛みがある時にも良い効果があるといわれています。

サンフラワーオイルはビタミン類やミネラル類を豊富に含んでおり、これらの栄養素が肌に栄養を与えるので美肌・美白効果が期待できます。

また、サンフラワーオイルに多く含まれるオレイン酸には、生活習慣病を引き起こす悪玉コレステロールを抑制する効果があることがわかっています。

悪玉コレステロールは動脈硬化を引き起こすことで知られているので、血管の健康維持に役つでしょう。オレイン酸・リノール酸には保湿力もあります。

サンフラワーオイルに含まれる成分のうち、クメスタンと呼ばれる植物成分にはフィトエストロゲン作用があり、女性ホルモンのバランスを整えるのに役立ちます。

用途顔のマッサージ、食用油
薄い黄色
香りほのかな香りがあるがほぼ無臭
肌タイプすべての肌質
含有成分ビタミン:ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE
ミネラル:カルシウム、亜鉛、カリウム、鉄分、リン
その他の成分:オレイン酸、リノール酸、クメスタン、β-カロテン
和名ヒマワリ油
化粧品表示名称ハイブリッドヒマワリ種子油

使用時の注意点

加熱する場合は食用のオイルのみを使用します。

含まれる成分

オレイン酸が7割以上を占めており、続いて保湿効果の高いリノール酸、パルミチン酸が続きます。

  • オレイン酸:75%
  • リノール酸:10%
  • パルミチン酸:4%
  • その他:11%
飽和脂肪酸パルミチン酸
不飽和脂肪酸オレイン酸、リノール酸
飽和脂肪酸とは?

飽和脂肪酸は、炭素間に二重結合を持たない脂肪酸で、肉類や乳製品などの動物性脂肪に多く、そのほかココナッツ油、やし油にも含まれている脂質です。血中のコレステロール値を上げる作用があり、適量であれば肌を滑らかにするなどの作用が得られますが、必要以上に摂取すると肥満や生活習慣病の原因になることがあります。

不飽和脂肪酸とは?

人の体内では作ることができない脂肪酸類で、食品など外部から摂取する必要があります。魚の皮や植物の種子などに含まれる油分で、多くはn-3系とn-6系のどちらかに分けられます。n-3系脂肪酸にはα-リノレン酸やDHA、EPA等があり、n-6系脂肪酸にはリノール酸、γ-リノレン酸などの種類があります。期待できる効果はアレルギーの改善、血圧やコレステロール値の改善、美肌、抗酸化などです。

サンフラワー(ひまわり)オイルの使い方

  • マッサージ
  • スキンケア用オイル
  • アロマテラピー用キャリアオイル

サンフラワーオイルはボディ用のマッサージオイルとして使われることが多いですが、フェイシャルマッサージに使ってもOK。

紫外線を浴びた時の保湿や活性酸素除去に良い効果があり、頭に塗れば髪の毛や頭皮の保湿・乾燥防止にもなります。

香りがあまりないのでアロマテラピー用キャリアオイルとしての使い道もあり、精油を加えることでアロママッサージにも役立ちます。

基本的なキャリアオイルの使い方
  • 手にオイルを数滴垂らし、肌や髪になじませて使います
  • オイルのブレンドはメインが8~9:サブが2~1くらいの割合で
  • 精油をブレンドする場合は、使用するキャリアオイルの1%以下の量を使うようにします
  • フェイシャルの場合は0.5%以下にします

原料となる植物:ヒマワリ

サンフラワー(ひまわり)オイルの効能・成分・使い方【マッサージに使われるキャリアオイル】

夏の花として人気のヒマワリは、キク科ヒマワリ属の一年草で、原産地は北アメリカといわれています。

紀元前から現地の先住民によって種子が食用・医療用に使われていたほか、メキシコで栄えたアステカ文明ではヒマワリは太陽の象徴として大切にされていたそうです。

ヒマワリはギリシャ神話にも登場(カレンデュラという説もあります)。ウクライナの国家はヒマワリです。

ヒマワリの特徴

ヒマワリは種類によって、小さいものから大型のものまで様々です。

草丈30㎝ほどのものもあれば、5mを超える品種もありますが、特徴的な黄色の花の形にあまり違いはありません。

一年草ですが、成長は早く多くの水分を必要とします。種を4~6月ごろに蒔けば、7~8月頃までに花が咲き、開花後2カ月ほどがった9~10月頃が種の収穫期となります。

一本のヒマワリからはおよそ1500~3000粒の種が収穫できるとされ、オイル・食用にとても有効な使い道があります。

学名Helianthus annuus
英名Sunflower
科名・属名キク科ヒマワリ属
原産地北アメリカ
使用部位種子

主なキャリアオイル

アプリコットカーネルアボカドアルガン
アルニカイブニングプリムローズウィートジャーム
オリーブカメリアカレンデュラ
キャスターククイナッツグレープシード
ココナッツサンフラワーシアバター
スイートアーモンドセサミセントジョンズワート
ピーチカーネルピーナッツフラックスシード
ヘーゼルナッツホホバボリジ(ボラージ)
マカダミアナッツローズヒップ

参考文献

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