カレンデュラオイルの効能・成分・特徴【マッサージに使われるキャリアオイル】

カレンデュラオイルの効能・成分・使い方【マッサージに使われるキャリアオイル】
目次

カレンデュラオイルの特徴

カレンデュラオイルは植物をベースオイルに漬け込んで作る「浸出油」と呼ばれるオイルの一種で、カレンデュラの花をオイルに浸して作ります。

マリーゴールド油とも呼ばれ、皮膚のトラブルを修復する力があるため、ミツロウのクリームやバーム(軟膏)の材料に使われることも。

市販のカレンデュラオイル自体はやや高価なのでシングルで使うよりも、他のオイルに20~30%ほど混ぜてその薬効を加える方が良いといいます。

カレンデュラのドライハーブとベースオイルを準備すれば自宅でも作れます♪

エピソード

  • カレンデュラは古くからその薬効が知られており、メディカルハーブの1つとして、ハーブティーやオイル、各種スキンケア用品の原料として役立てられてきました。
  • ギリシャ神話に登場する「ヒマワリ」はカレンデュラのことだといわれています。

カレンデュラオイルの効果・効能

肌に対しては皮膚トラブル(青あざ、湿疹、切り傷)を改善させる働きの他、収れん作用があるため肌の引き締めにも良い効果が期待きます。

その他、マッサージでは筋肉痛や静脈瘤の改善、毛細血管の損傷にも〇。

乾燥肌・敏感肌にも良く、美容的には肌荒れがある時におすすめです。

カレンデュラ自体には抗炎症効果があり、オイルでもその効果を発揮。肌を柔らかくする柔軟作用、保湿作用もあるので肌にぷつぷつ吹き出物が出ている時に使いたいオイルです。

ベビーマッサージにも良く使われるオイルです。

用途足、顔、ボディのマッサージ、肌ケア用品や化粧品の基材
オレンジ色
香りフローラル調で独特の香り
肌タイプすべての肌質
含有成分精油:メントン、イソメントン、カリオフィレン、エポキシド、ケトン派生物など
フィトケミカル:カロテノイド類、サポニン、フラボノイドグリコシドなど
和名

使用時の注意点

キク科植物のアレルギーがある場合は使用を避けてください。

含まれる成分

カレンデュラオイルは別途ベースオイルを必要とするので、使うオイルの種類によって含有成分は異なってきます。

飽和脂肪酸パルミチン酸 、ステアリン酸
不飽和脂肪酸オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、パルミトレイン酸
飽和脂肪酸とは?

飽和脂肪酸は、炭素間に二重結合を持たない脂肪酸で、肉類や乳製品などの動物性脂肪に多く、そのほかココナッツ油、やし油にも含まれている脂質です。血中のコレステロール値を上げる作用があり、適量であれば肌を滑らかにするなどの作用が得られますが、必要以上に摂取すると肥満や生活習慣病の原因になることがあります。

不飽和脂肪酸とは?

人の体内では作ることができない脂肪酸類で、食品など外部から摂取する必要があります。魚の皮や植物の種子などに含まれる油分で、多くはn-3系とn-6系のどちらかに分けられます。n-3系脂肪酸にはα-リノレン酸やDHA、EPA等があり、n-6系脂肪酸にはリノール酸、γ-リノレン酸などの種類があります。期待できる効果はアレルギーの改善、血圧やコレステロール値の改善、美肌、抗酸化などです。

カレンデュラオイルの使い方

  • マッサージ
  • ベビーマッサージ
  • バーム(軟膏)
  • 肌用クリーム
  • 石鹸

カレンデュラオイルは肌の調子を整える美肌効果があるので、湿疹やニキビがある時のフェイシャルマッサージに役立ちます。

手や足、ボディでは打撲によるあざがある時や、あせもが出た時の肌の修復に使いやすいです。他のオイルと同様疲れが出た時のマッサージにも〇。

浸透性が高くサラサラしているので、蒸れがちな赤ちゃんのお尻周りをオイルでサッと拭いてあげると肌荒れが防げます。

カレンデュラオイルは軟膏や肌用クリーム、石鹸の基材としてもよく見かけます。手作りのスキンケア用品を作りたい時に活躍するので、その普段から少量ストックしておくのも良いですね。

基本的なキャリアオイルの使い方
  • 手にオイルを数滴垂らし、肌や髪になじませて使います
  • オイルのブレンドはメインが8~9:サブが2~1くらいの割合で
  • 精油をブレンドする場合は、使用するキャリアオイルの1%以下の量を使うようにします
  • フェイシャルの場合は0.5%以下にします

原料となる植物:カレンデュラ

カレンデュラオイルの効能・成分・使い方【マッサージに使われるキャリアオイル】

カレンデュラはキク科キンセンカ属の一年草で、和名をポットマリーゴールドといいます。

原産地は地中海沿岸部ですが、現在では北アメリカなどでも栽培がおこなわれています。

ヨーロッパ中世では、その明るいオレンジ色の花が人々に好まれたとそう。古代インドでもカレンデュラは神聖な花と考えられ、神殿や祭壇を飾るのに使ったと伝えらえています。

カレンデュラの特徴

温かくて乾燥した気候を好む植物です。日本で育てる場合、高温多湿には弱いので温かい地域では秋まき、寒冷地では春まきが良いといわれます。

高さ50㎝ほどに成長し、葉は長さ5~18㎝ほどの楕円形または披針形で茎に互生します。

秋まきであれば、12月から5月頃にかけて花が咲き始めます。耐寒性が強いので「冬知らず」という別名も。花は朝方に開花する一日花です。

ヨーロッパ産の原種はエディブルフラワーとして食べることができます。

学名Calendula officinalis
英名Pot Marigold
科名・属名キク科キンセンカ属
原産地地中海沿岸
使用部位

主なキャリアオイル

アプリコットカーネルアボカドアルガン
アルニカイブニングプリムローズウィートジャーム
オリーブカメリアカレンデュラ
キャスターククイナッツグレープシード
ココナッツサンフラワーシアバター
スイートアーモンドセサミセントジョンズワート
ピーチカーネルピーナッツフラックスシード
ヘーゼルナッツホホバボリジ(ボラージ)
マカダミアナッツローズヒップ

参考文献

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