オリーブオイルの効能・成分・特徴【マッサージに使われるキャリアオイル】

オリーブオイルの効能・成分・使い方【マッサージに使われるキャリアオイル】
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オリーブオイルの特徴

オリーブオイルはオリーブの果実を圧搾して作られるオイルです。

オイルの色はやや黄緑色をしており、食用のオリーブオイルにもあるような独特の香りがします。

また、質感が重めで油っぽさがあるため、ヘアケアやスキンケア基材におすすめ。

マッサージに使う場合は、他のオイルに20%ほど加えるとブレンドすると滑り・伸びが良くなります。

オレイン酸が豊富

オリーブオイルには、不飽和脂肪酸のオレイン酸が豊富に含まれているのが特徴。

不飽和脂肪酸の多くは酸化しやすいのですが、オレイン酸に関しては比較的酸化に強く長持ちしやすい性質があります。

そのため、オリーブオイルは日持ちしやすいといわれます。(個々の製品によります)

エピソード

  • エジプトの女王クレオパトラも、オリーブオイルを美容に使っていたといわれています。
  • 人類が一番初めに使い始めたオイルはオリーブオイルです。

オリーブオイルの効果・効能

オリーブオイルには人の皮脂に似た性質を持つオレイン酸や、保湿力のあるパルミチン酸、リノール酸が含まれます。

保湿力があるうえ肌になじみやすく刺激が少ないので、特に乾燥肌に勧められます。

柔らかくしっとり感のあるお肌を作ってくれるでしょう。

オレイン酸には、腸の働きを活発化させて便秘解消に役立つ働きがあるという研究結果が。

抗酸化作用のあるビタミンEが含まれているため、アンチエイジング効果もあるといわれます。

他にも収れん作用や殺菌効果があり、火傷やかゆみを改善させるほか、打ち身や打撲の痛みを和らげる働きがあるといわれます。

用途フェイシャル、ハンド、フット、ボディーのマッサージ
黄色~薄い黄緑色
香り果実が緑色のうちに絞ったもの…草木の香り
熟してから絞ったもの…穏やかな甘い香り
肌タイプ乾燥肌
含有成分ビタミンE、α-トコフェロール、タンニン、ルテオリン、オレウロペイン、スクワレン、オレオカンタール、β-カロテン
和名オリーブ油
医薬部外品表示名称オリーブ油

使用時の注意点

特に知られていません。低温では凝固しやすいので、常温で保管します。

含まれる成分

  • オレイン酸:75%
  • パルミチン酸:11.5%
  • リノール酸:9.5%
  • その他:4%
飽和脂肪酸パルミチン酸 
不飽和脂肪酸オレイン酸、リノール酸、リノレン酸
飽和脂肪酸とは?

飽和脂肪酸は、炭素間に二重結合を持たない脂肪酸で、肉類や乳製品などの動物性脂肪に多く、そのほかココナッツ油、やし油にも含まれている脂質です。血中のコレステロール値を上げる作用があり、適量であれば肌を滑らかにするなどの作用が得られますが、必要以上に摂取すると肥満や生活習慣病の原因になることがあります。

不飽和脂肪酸とは?

人の体内では作ることができない脂肪酸類で、食品など外部から摂取する必要があります。魚の皮や植物の種子などに含まれる油分で、多くはn-3系とn-6系のどちらかに分けられます。n-3系脂肪酸にはα-リノレン酸やDHA、EPA等があり、n-6系脂肪酸にはリノール酸、γ-リノレン酸などの種類があります。期待できる効果はアレルギーの改善、血圧やコレステロール値の改善、美肌、抗酸化などです。

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オリーブオイルの使い道

  • マッサージ
  • シャンプー
  • 石鹸
  • フェイスパウダー
  • メイク落とし
  • 整髪剤
  • 口紅

オリーブオイルは、ヘアトリートメントやシャンプーの原料によく使われます。

髪の潤いを保ち、栄養を与えるのでパサパサ感が気になる時は、洗髪後にオリーブオイルをなじませてみては。

保湿を長持ちさせるため、乾燥によるシワの改善効果もあります。

石鹸や軟膏の基材にも〇。肌にあまり刺激を与えないので誰でも使いやすいものができます。

オリーブオイルは紫外線から肌を守る働きがあり、塗ることで乾燥防止になる効果があります。

単独で使うと油が肌に残りやすいため脂性肌には向かない傾向にありますが、成分の組成によってはサラサラ感の強いものもあります。

基本的なキャリアオイルの使い方
  • 手にオイルを数滴垂らし、肌や髪になじませて使います
  • オイルのブレンドはメインが8~9:サブが2~1くらいの割合で
  • 精油をブレンドする場合は、使用するキャリアオイルの1%以下の量を使うようにします
  • フェイシャルの場合は0.5%以下にします

原料となる植物:オリーブ

オリーブオイルの効能・成分・使い方【マッサージに使われるキャリアオイル】

オリーブはモクセイ科オリーブ属の常緑高木で、原産地は地中海東部から小アジア、あるいは北アフリカといわれています。

中でも小アジアでは、5000年ほど前から栽培がおこなわれていたそうです。

実を食べるほか、創世神話ではハトがオリーブの枝をノアの箱舟に伝えるなど「平和」のシンボルとして活用され古代世界では重要な役割を果たしていました。

オリーブの特徴

オリーブは暖かくて乾燥気味の土地を好み、地植えであればそこまで水をあげなくても成長します。

5m~15mの高さに育ち、枝には深緑色の光沢を持つ葉が対生します。5月頃には花も開花。モクセイ科の植物なので、キンモクセイによく似た小さくてかわいい花です。

オリーブオイルの原料になる果実が実り始めるのは樹齢15年を過ぎてからですが、その後ずっと、数百年以上も果実を採取することができるそう。果実の収穫時期は9~10月頃です。

収穫した実は塩漬けやオイル漬けにして渋を抜くとおいしく食べられます。

学名Olea europaea
英名Olive
科名・属名モクセイ科オリーブ属
原産地地中海東部~小アジア
使用部位果実

主なキャリアオイル

アプリコットカーネルアボカドアルガン
アルニカイブニングプリムローズウィートジャーム
オリーブカメリアカレンデュラ
キャスターククイナッツグレープシード
ココナッツサンフラワーシアバター
スイートアーモンドセサミセントジョンズワート
ピーチカーネルピーナッツフラックスシード
ヘーゼルナッツホホバボリジ(ボラージ)
マカダミアナッツローズヒップ

参考文献

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