ハーブティーはそのままでも自然の味が楽しめますが、飲みにくい場合は甘味・辛味・フルーツ・ミルク・ほかのお茶・お酒など甘味料やドリンクを加えて味を変えていくことができます。
「今日はスパイスを入れてみよう」など、ハーブティーを作る時の楽しみも広がります。
冷蔵庫やキッチンにあるものを加えて、いつものハーブティーをよりおいしくアレンジしてみてください。
ハーブティーの味をアレンジする

ハーブティーを習慣として飲まれる方もいらっしゃるかと思いますが、味の好みは人それぞれですよね。
飲みにくいハーブティーを無理して飲むよりは、自分が飲みやすい味に変えていく方が続けて楽しめます。
アレンジ自体は簡単ですが、ハーブティーに薬効効果を期待する場合は、アレンジをする前にそれぞれのハーブが持つ作用や特徴をつかんでからブレンドを行った方が本来の薬効を得やすくなります。
①甘味を加える
ハーブティーが苦かったり、清涼感が強すぎて飲みにくい場合は甘味を加えると飲みやすくなります。
ハーブティーに、ひとさじのハチミツや三温糖を入れると、まろやかでとろみのある風味になります。
ジャーマンカモミールやリンデンのようにミルクと相性が良いハーブもあるので、ミルクを入れて味を調整するのも一つの方法です。
②フルーツを加える
甘酸っぱい香りのあるドライフルーツやジャムもハーブティーに加えることができ、甘いコーディアルがある場合はそれを入れることもできます。
フルーツは酸っぱめものも多いですが、ベリー類やオレンジなどフルーツのフレーバーが加わることで飲みやすくなるかもしれません。
③スパイスを入れる
シナモンやカルダモンなど香りのよいスパイスを入れると、より芳香のよい風味に変わります。
スパイス類はピリッとした辛みのあるものもあるので、ハーブティーに辛みを加えたい時にも良いでしょう。
シナモンスティックのようなホールのスパイスはそのままハーブティーに入れた後、すぐに取り出すことができるメリットがあります。
④ブレンドで味を変化させる
ハーブは種類によって甘味や酸味など独自の風味を持つものがあります。
味的に何か物足りない時や飲みにくいと感じた時は、次回ブレンドするときに少量加えてみると風味が変わります。
- リコリス(甘草) … 甘味
- ジャーマンカモミール … リンゴ味
- レモンバーム … レモン味
- レモンバーベナ … レモン味

⑤他のお茶やドリンクと混ぜてアレンジする
ハーブだけでブレンドしたハーブティーに緑茶や紅茶、ウーロン茶、フルーツジュースなどを加えて一緒に飲むことができます。
お茶の場合はハーブと茶葉を一緒のポットや鍋に入れてから、水を加えて沸騰させます。
味にクセがあって飲みにくいハーブティーには、緑茶やほうじ茶など飲みやすいお茶を加えると味がまろやかに。これらのお茶自体にも効能があるので、効果を組み合わせて楽しむのもおすすめです。
お酒と混ぜてアレンジする
ウォッカやリキュール、ワインにハーブティーを加えて楽しむこともできます。
水を含んだハーブティーの場合は水割りになりますが、肝臓や胃腸の調子を整えるハーブを活用すれば薬用酒のような使い方ができます。
ヨーロッパの修道院などでは伝統的に蒸留酒にハーブを漬け込んだこれらのアルコールが飲まれてきました。ハーブを40度以上の蒸留酒に漬け込んだお酒は、長期保存が可能です。

ハーブティーの見た目をアレンジする

①ハーブティーに葉っぱや花びらを入れる
ハーブティーに葉っぱや花びらを入れて飾りにすることもできます。
飲むときには取り出す必要がありますが、バニラアイスの飾りに使われるフレッシュのレモンバームなどをちょこんと乗せてみるとかわいらしくなりますよ。
また、カップに入れたハーブティーにローズの花びらを乗せると、赤やピンクの色が視覚的に美しくハーブティーの見た目が華やかになります。
ポットの中でお花が開く中国の工芸茶のような表現はできませんが、雰囲気の演出によいアレンジです。
②フレッシュのハーブをソーサーに置く
ローズマリーやミント類などフレッシュのハーブを収穫して余ったものなどがあれば、カットしてソーサーの上に乗せて飾りにすることができます。
フレッシュのハーブは芳香があるので、お客様にハーブティーを出すときに楽しんでもらえるアレンジです。
③シナモンスティックでカフェのような演出を
ハーブティーにシナモンスティックを加えれば、カフェにいるような気分でお茶を楽しめるでしょう。
シナモンの甘くスパイシーな香りがハーブティーに加わり風味をよりよくしてくれます。すぐに取り出せる点もメリットです。
④色の変わるハーブティーもある
アレンジとはやや異なりますが、マロウブルー(ウスベニアオイ)のハーブティーは「サプライズティー」と呼ばれ、レモン汁など酸味を加えるとお茶の色が青からピンクに変わる性質があります。
親しい人を驚かせたい時などにお茶を出してみるとよいかもしれません。
まとめ
アーティチョークやペパーミント、ジンジャー、ハイビスカスのように味に特徴が出やすいものは、人によっては飲みにくく味のアレンジが必要になってきます。
そんな時は甘味を加えたり、他のハーブの香りを利用することで味に変化が出てきます。
薬効を期待してハーブティーを利用する場合は、同じ効能を持つ他のハーブを代用するのも〇。
ハーブティーは黄色~茶色または黄緑色のものが多く、雰囲気がマンネリになりがちですが、気分を上げたい時や誰かにハーブティーを出してあげたい時にはアレンジをしてみると楽しめます。
ここで書いた以外にも様々なアレンジ方法があると思うので、工夫してみてください。




