ブレンド初心者だと、何をどのようにブレンドしたらよいのかわからず戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
私もハーブティーを自分でブレンドし始めた頃はそうでした。
好きな味・香りのハーブだけを加えて作るのも良いですが、せっかくハーブティーを作るならハーブが持つ作用を十分に引き出せるようになりたいですよね。
ここではハーブティーを作る時のヒントをいくつか挙げてみます。
ブレンドを考える時のヒント
- 薬効や味・香りなどハーブティーの要素で優先するかを決める
- 症状に合わせて使うべき薬効を連想する
- 好みの味をベースにする
- 苦味や酸味があるハーブティーは量を少なめにする
- スピリチュアルをエピソードをヒントにブレンドをつくる
①薬効や味・香りなどハーブティーの要素で優先するかを決める
ハーブティーをブレンドするときはまず、ハーブティーに何を期待するか(一番優先させたいこと)を決めてから計画を立てるのがおすすめです。
例えば、風邪予防や花粉症予防などの薬効を一番に考える時もあれば、味・香りを優先したい時もあるでしょう。
自分で飲む場合は少しくらい特徴的な味でも我慢できるかと思いますが、他の人に飲んでもらう場合は万人受けしやすい風味になるよう調整を加えた方が受け入れられやすくなります。
②症状に合わせて使うべき薬効を連想する
ハーブの薬効を利用する時のブレンドは難しく感じるかもしれませんが、ハーブティーのブレンドはその時の症状や、予防したい症状から連想することができます。
風邪の時の連想
- 「のどが痛い」→ 抗炎症作用など
- 「咳が出る」→ 鎮咳作用
- 「風邪の菌・ウイルスを撃退したい」→ 抗菌作用・抗ウイルス作用
- 「熱がつらい」→ 発汗作用
肌荒れの時の連想
- 「吹き出物が気になる」→ 抗菌作用・抗炎症作用
- 「肌の調子が悪い」→ 抗酸化作用・ビタミンCやミネラルが含まれるハーブ
- 「毒素をデトックスしたい」→ 利尿作用・緩下作用
一例としては、頭痛がある時は神経を落ち着かせる鎮静作用のあるハーブと、痛みを抑えるため血の巡りを良くする血行促進作用のあるハーブなどのブレンドが考えられます。
初めは難しく感じることもあると思いますが、ハーブごとの種類や作用を覚えていくと、だんだん手早くブレンドが考えられるようになってくるはず。
また、免疫力や自律神経など、体の様々な仕組みを覚えるとより想像しやすくなります。
とはいえ、人によってハーブの効果は少しずつ違ってくるので、少しずつ試しながら自分にとって相性の良いハーブを見つけていくのが良いと思います。
③好みの味をベースにする
自分にとって飲みやすい味をベースにブレンドを考える方法もあります。
この場合は以下のようなアレンジができます。
- ジャーマンカモミール(リンゴ味)
- レモンバーム・レモンバーベナ(レモン味)
- リコリスやアニス(甘味)
- ペパーミント(ミント系・清涼感)
- ローズやハイビスカス(フローラル系の味)
④苦味や酸味があるハーブティーは量を調整して味を調える
ハーブの中にはハーブティーにすると苦味や酸味、強い清涼感などが現れるハーブもあります。
シングルの時に飲みにくいと感じるハーブはブレンドするときに、量を少なめにします。また、同じような薬効を持つ他のハーブで代用できる場合はそちらを使っても良いでしょう。
その他、味の特徴を抑える手段としては、香りや味のあるハーブを加えて苦味や酸味などを打ち消す・抑える方法があります。
リンゴ味のジャーマンカモミール、レモン味のレモンバーム・レモングラスなど香りのよいハーブを使って飲みやすくするのも一つの方法です。
⑤スピリチュアルなエピソードをヒントにブレンドを作る
ハーブは紀元前から利用され、その薬効が有用視され古く魔除けなどに用いられてきました。
おまじないともかかわりが深く、ハーブごとに恋愛成就、金運UP、健康増進そのほか様々な願い事にまつわるエピソードが残されています。
スピリチュアル的にはハーブは独自のパワーを持つとされるので、何か願い事がある時はその力にあやかってみても良いかもしれません。
味や香りとは関係ないですが、気持ちをプラスしたい時にどうぞ。
まとめ
ブレンドはどうしてもある程度の練習量が必要になってきますが、数あるハーブティーの多くは素朴な草木の風味なのであまりおかしな味になることはありません。
シングルハーブティーでハーブごとの風味を覚えていけば、だんだん味のイメージできるようになってきます。
私もまだまだ練習中です。おいしいハーブティーがつくれるといいなあと明るい気持ちで作ってみてください。
オリジナルハーブティーが作れるようになれば、飲食店での商品化などいろいろな場所で役立ちそうですね。