ハーブティーを作る時に使いやすいポットやカップとはどのようなものでしょうか。
お茶を作るという意味では急須でもOK?な感じですが、せっかく買うならやっぱりこだわりたいですよね。
そこで、今回はこれからハーブティー用のカップやポットを購入したい人向けに、まずチェックしたいポイントをまとめました。
ハーブティーにおすすめなカップ
①耐熱ガラス製や陶器のカップを選ぼう
ハーブティーを淹れる時は、ドライハーブに通常95℃以上の熱湯を加えます。そのため、温かいハーブティー用に使うカップは耐熱性であることが重要です。
また、鉄やステンレスなどの金属系は使わない方が無難です。これはハーブティーに含まれる植物成分が金属に触れると変化してしまうことがあるため。
具体的にはポリフェノールの一種タンニンが鉄分に触れると黒く変化するなどのケースがあります。
カップを使う際は、耐熱ガラス製や陶器のものを選ぶとよいでしょう。
②火傷に注意!持ち手が熱くならないものを選ぶ
ガラス製のカップにありがちなのが、持ち手もガラスでできているために熱湯を入れると熱くなってしまうこと。
アイスハーブティーなら良いですが、ホットの場合は火傷の危険があります。
気に入ったデザインのカップを使うのが一番ですが、持ち手がガラス製のカップを使用する場合は、ティッシュやガーゼなどを使って直接持ち手に触れない方が安全です。
実際の使用感がよくわからない場合は、購入前に通販サイトのレビューなどに目を通しておくとよいと思います。
③無色透明のカップがおすすめ
ハーブティーは色・香り・味わい・淹れる音・ドライハーブの肌触りと五感に働きかけます。
特に色を楽しみたい場合は、ガラスに彫り物やプリントのないつるっとしたカップを選ぶと最大限に楽しめます。
見栄えも良くなるので、こだわりポイントの1つとしてチェックしてみてください。
④カップの形にもこだわりを
コーヒーなどではカップが厚くなるほどに口当たりがまろやかになり、カップが薄くなるほど軽やかになるといいます。
ハーブティーも同様で、さらにカップの形は丸みのある方が口当たりが良くなります。
角ばったものはNGというわけではありませんが、口の中で引っかかる部分がない方が穏やかな気持ちでハーブティーをあじわえます。
ハーブティーにおすすめなポット
ハーブティー用に選ぶとよいポットはカップと同じく、
- 耐熱ガラス製や陶器のもの
- 無色透明なもの
を選ぶと良いでしょう。
その他、ポットならではのチェックポイントをいくつか挙げてみます。
①蓋のあるものを選んで香りを逃さないようにする
温かいハーブティーを作る場合は、必ず蓋のあるポットを使うようにします。
これはハーブに含まれる揮発性成分(香り成分)を逃さないようにするためです。この香り成分は精油とも呼ばれ、ハーブの種類によってリラックスや消化促進など様々な効果を私たちに与えてくれます。
ハーブティーを淹れる時に香りを楽しむなら、ポットは蓋つきのものがおすすめです。
②茶こしの目が細かいものがよい
確認しにくいポイントですが、ハーブティー用のポットは茶こしの目が細かいものが望ましいです。
目が粗いと、カップに注ぐとき、ポットに入っているドライハーブが一緒にカップの中に入ってしまうことがあります。
ドライハーブはそのまま飲んでも基本的に害はありませんが、カップの底にたくさん沈んでいると気になりますよね。そのため、茶こしの目が細かいものを選ぶことでこのストレスから逃れることができます。
実店舗などで確認できそうなら、一応見ておきたい箇所ですね。
③掃除がしやすそうなものを選ぶ
ハーブティーを淹れ終わった後は、ポットに残ったハーブを掃除しなければいけないわけですが、ここで蓋や茶こしが取りづらいものだと掃除をするのに苦労します。
なるべくポットから蓋や茶こしを外しやすいものを選んだ方がよいでしょう。
④鉄製のポットを使う際には注意する
南部鉄瓶のようにポットには鉄製のものもありますが、「耐熱ガラス製のカップを選ぼう」の項目で書いた通り、ハーブティーに含まれる植物成分が金属に触れると成分が変化することがあります。
鉄瓶でお茶を淹れると、鉄分が溶けだして味がまろやかになるなどのメリットがありますが、ハーブティーの色などへの影響が気になる場合は鉄製は避けた方が良いでしょう。
一方で鉄瓶の赤サビを抑えたい時は、タンニンの含まれるハーブティーや紅茶を入れて沸騰させると錆止めができます。
アイスハーブティーを淹れる時におすすめのポット
①大きめのポットorピッチャーを選ぶ
アイスハーブティーを淹れる際フレッシュハーブを使う場合は、大きめのポットまたはピッチャーが使いやすいです。
フレッシュハーブを細かくカットして通常のポットに入れるのも良いですが、アイスハーブティーを作る際は6時間ほど抽出するので、ハーブ本来の形を保ちやすい大きめのポットの方が見た目的に楽しめます。
レモンなどのフルーツを一緒に浸してフレーバーティーにすることもできるので、ホット用のポットとは別に大きめのポットを準備しておくと便利です。
②蓋はなくても良いが、あると保存に便利
ハーブを熱湯に浸さない場合は香りの揮発量も少ないので、アイスハーブティーを作る際に蓋の必要性はあまりないですが、1日~2日保存を行いたい場合は蓋はあったほうが良いです。
こぼれ防止になるほか、空気に触れる部分が多いと酸化も早くなるので蓋のあるポットを選ぶと保存に役立ちます。
まとめ
五感を使ってハーブティーをじっくり楽しみたい場合は、透明なガラス製のカップやポット(蓋つき)のものを選ぶのがおすすめです。
色々書いてきましたが、ハーブティーを作る際に使用するカップやポットについて、特に決まったルールがあるわけではありません。
あくまでも選ぶときの目安なので、デザイン的に自分が気に入ったものがあれば、それでよいと思います。
ちなみに今回描いたことを、ざっくりまとめると以下のようになります。
- 耐熱ガラス製や陶器のカップを選ぶ
- 持ち手が熱くならないものを選ぶ
- 無色透明のカップがおすすめ
- 丸いカップならなお良し
- ポットは蓋のあるものを選ぶ
- 茶こしの目が細かいものが良い
- 掃除がしやすそうなものを選ぶ
- 鉄製のポットを使う場合は注意が必要
- 大きめのポットorピッチャーを選ぶ
基本的に、ホット・アイスどちらも一つのポットで事足りますが、自家栽培で育てたフレッシュハーブなどを使いたい時には大きめのポットまたはピッチャーを別途用意しておいた方が便利。
私はガラス製のカップを使っているのですが、持ち手部分がガラス製かつ小さめなので、熱々のハーブティーを淹れた後は熱くなることがあります。
ホットのハーブティーを作る時に起こりがちなケガのうち、一番多いのは火傷だと思うので、よくよく気を付けてカップを持つようにしています。