無事、アロマテラピー検定に合格したので合格までの経緯とをざっくり書いていきます。
私のように受験時にアロマ初心者だと新しく覚えることも少なくないですが、受験者の内約90%が合格するという割と易しめの検定です。
これから受けてみたい、独学での受験を考えているという方にとって少しでも参考になれば幸いです。
アロマテラピー検定の受験体験談
アロマテラピー検定は1級と2級があるのですが、私は1級のみ受験しました。
初めは2級だけ受けようか迷っていましたが、公式テキストと問題集をざっと見た後、受験日まで2カ月ほど期間があったので、頑張れば何とかなるかもと思い1級を受けることを決定。
思い切って1級受けてよかったです。
1級には2級の内容が含まれるので併願もGood
アロマテラピー検定は併願もできますが、1級には2級の問題も含まれます。そのため、1級に合格しようと思ったら、どのみち2級の勉強もする必要があります。
公益社団法人 日本アロマ環境協会から発売されている公式テキスト『アロマテラピー検定 公式テキスト 1級・2級 』は1冊で1級・2級どちらも学べる内容となっているため、一気に1級まで学べるというのも1級受験のきっかけでした。
とはいっても、試験合格後ぱったり勉強をやめてしまったら、細かいことはすぐ忘れてしまいますしもったいないですよね。
何事も勉強は続けた方がよいので、併願せず2級→1級でゆっくり学ぶのも知識の定着に役立つと思います。
勉強期間
アロマテラピー検定の試験日は年に二回あり、私は5月と11月とあるうちの11月(2020年受験日は11月1日)に受験しました。
8月に受験を決め、9月下旬から少しずつ勉強を始め、試験1週間前は問題集を1日1~2周してミスしたところを再度テキストで確認していきました。
実質的な勉強期間は1ヵ月ほどですが、8月にテキストを購入後、時々目を通していたので2カ月は検定を意識していたことになります。
9月下旬に勉強をし始めた頃は、1日30分~1時間くらいのペース。
試験1週間前は問題集を解くため1時間以上は勉強時間を取り、試験前日、試験日(受験前)は2時間くらいは集中していた記憶があります。
テキストは早めに読んでおくと良い
テキスト・問題集(過去問)・参考書
私は公式のテキスト&問題集を使いました。
きちんと暗記できれば公式テキストだけでも合格は狙えます。
が、より確実にしたいなら問題集は必須だと思います。
というのも問題集に掲載されている問題文が、そのまま出題されることがあるためです。
あらかじめ問題を解きなれておくことで、アロマ知識の定着に役立ちますし、試験時の緊張も抑えられます。
実際に検定を受けた身としては、公式テキスト・問題集を選ぶのが一番良いと思いました。
公式テキストはオールカラーでレイアウトもすごく綺麗。普段であれば、必要なくなったテキスト関係は売ってしまうこともあるのですが、これは売らないと思います^^
テキストは時々改定されるので気を付ける
ちなみに、公式テキストは数年単位でテキストが改定されるので、購入時は注意が必要です。
時折、「旧テキストと新テキストの移行時に、ネットで購入したら旧版が届いた」というトラブルがあるようなので、本屋などで購入するとよいかもしれません。
テキスト代を抑えたい時は、市販のテキスト兼問題集もあり
公式テキストは2,640円+税、問題集は1,430円+税と価格はちょっと高め。
出費を抑えたい場合はテキストと問題集が一緒になっているタイプの本を購入してもいいと思います。
公式以外で市販されているテキストは、検定のための学習内容と問題集が1冊にまとまったものもあるので、本屋などで一度目を通してみてから、価格、内容など自分に合ったものを選ぶとよさそうです。
アロマテラピー検定の過去問は公開されていないので、公式問題集が過去問の代わりとなります。
- 公式テキスト・問題集がおすすめ
- 他に自分に合いそうなものがあればそれでも良い
合格までにかかったコスト
- 公式テキスト(2,640円+税)
- 公式問題集(1,430円+税)
- 1級・2級香りテスト用精油(4,623円+税)
- 1級受験料(6,000円+税)
合計14,693円。これを高いとみるか低いとみるかは人によって違うと思いますが、大体こんな感じでした。
香りテスト用の精油セットもそこそこの値段するので(そもそも精油は安くない)、購入を躊躇してましたが、万が一不合格になったら受験料が無駄になるので、あきらめて購入…。
試験後も精油はアロマディフューザーなどを使えば普通に楽しめるので、勉強だと思って買ってみるのも良いと思います。
アロマテラピー検定合格までどんなことをしたらいい?
- まずはテキスト・問題集を購入
- テキストを読む
- 問題集の正答率90%~100%くらいになるまで問題集をやりこむ
- 香りテスト用の精油を購入して香りを覚える
大体上記のことをすれば受かると思います。
問題集をやりこむ時間がなければ、最低3周くらいすれば問題の傾向はつかめるはず。
あまり時間が取れない人や、きちんと実習を行いたい人はアロマテラピースクールの講座を受けるとよいと思います。
オンラインでも開講されていますし、専門の講座なら学習内容を2~3日ほどでまとめて学べます。
アロマテラピー検定の試験範囲・傾向
公式テキストであれば、1冊の中で1級と2級それぞれで取り扱う項目がわかるようになっています。
- 普通に一文を読んで答える問題
- 画像の植物に関する問題
- 精油についての計算問題
- 文章問題
画像問題では、公式テキストに掲載される画像が使われることが多いようです。
計算問題は、文章に従って精油の希釈濃度や使った精油の分量などを算出する問題です。
問題文だけ読むと?となりやすいですが、計算式を覚えれば答えるのはそんなに難しくないです。
文章問題では、架空の人物がアロマテラピーを体験したときの状況について説明文があり、その状況に関わる問題が数問出題されます。
2級の概要
初心者がまず学びたい基本を押さえます。
アロマテラピーの基本、精油についての知識、アロマテラピーの安全性、アロマテラピーの実践精油のプロフィール(対象は11種)、香りテストが出題範囲となります。
1級の概要
上記に加えて、アロマテラピーのメカニズム、ビューティ―&ヘルスケア、歴史、法律といったより踏み込んだ内容を学習します。
精油のプロフィールは30種類が対象になります。
公式テキストに掲載されている精油・クラフトのレシピは出題範囲ではないですが、使い方の一例として制作してみるとより理解が進みます。
芳香浴法、沐浴法、フェイシャルスチーム、湿布法あたりは忙しい日常でもすぐできるので実践してみるといいですよ。
香りテストの勉強方法
私は生活の木から販売されている1級・2級の香りテスト用精油セットを購入しました。
香りテストについては、精油を購入し何度も嗅いで地道に覚えるしかないかと。普段から様々な香りを楽しんでいる人であれば簡単かもしれません。
香りテストの出題数は1級で4問、2級で2問なので、自分にとってわかりやすい香りが出たらラッキーくらいに思って、それ以外でしっかり点を取れるよう勉強した方がいいような気がします。
私は、初めはフローラル系、柑橘系、ウッド系etcと区別して香りを覚えていきました。
ずっと嗅いでいると嗅覚が刺激され、細かな香りがわからなくなってくるので、一気に覚えようとせず少しずつ記憶していく方が良いです。
自分の好きな香りから優先的に覚えていくとかでもいいですね。
2級の香りテスト範囲 | スイートオレンジ・ゼラニウム・ティートリー・フランキンセンス・ペパーミント・ユーカリ・ローズマリー・ラベンダー・レモン |
1級の香りテスト範囲 | 上記に加えて イランイラン・クラリセージ・グレープフルーツ・ジュニパーベリー・スイートオレンジ・スイートマージョラム・ベルガモット・レモングラス |
アロマテラピー検定とは?
アロマテラピー検定とは、公益社団法人 日本アロマ環境協会が主催する検定のことです。
心と体を癒すホリスティックケアの一つである「アロマテラピー」そのものや、アロマテラピーに関する正しい知識の普及のため、年に2回試験が開催されています。
検定では、アロマテラピーで使う精油(エッセンシャル)の使い方の他、香りに関する科学の基礎、楽しく生活に取り入れる方法を学べます。
アロマテラピーは、海外では医療行為の一つとして認められている国もあり、癒しやリラクゼーション等、香りを必要とする現場で用いられています。
公益社団法人 日本アロマ環境協会:アロマテラピー検定公式サイト
受験方法・試験日程
受験場所 | 札幌・釧路・青森・仙台・郡山・つくば・宇都宮・前橋・埼玉・千葉・東京・横浜・新潟・金沢・甲府・松本・岐阜・静岡・名古屋・四日市・京都・大阪・神戸・奈良・松江・岡山・広島・高松・松山・福岡・長崎・熊本・鹿児島・那覇 全国34都市(会場が変更になることもあり) またはオンライン |
試験日程 | 通年5月・11月(年2回) |
受験資格 | 誰でもOK。何級からでも受験可能。 |
受験料 | ≪1級≫ 6000円+税 ≪2級≫ 6000円+税 (1級・2級併願の場合は12000円+税) |
受験方式 | 選択式回答式(マークシート) |
必要なもの | 試験番号記載のハガキ・筆記用具、(試験前勉強用にテキスト・問題集)、その他指定されたもの。 |
試験場所はほぼ全国で、試験は年2回行われます。
オンライン受験の場合であれば、当然ですが筆記用具は必要ありません。
通信環境の良い場所で、自宅など、他人が出入りしない場所ならどこでも受験できます。
また、アロマテラピー検定は終身資格のため、合格後は随時更新する必要はなくいつでも履歴書等に記入することができます。
申し込みから受験までの流れ
5月受験 | 11月受験 | |
申込期間 | 2月中旬~3月中旬 | 8月中旬~9月中旬 |
受験票の発送 | 4月下旬 | 10月下旬 |
試験日 | 5月中旬 | 11月中旬 |
結果通知発送 | 6月上旬 | 12月上旬 |
申し込みから試験結果通知をうけとるまでおよそ3~4ヵ月ほどの期間がかかります。
オンライン検定受験時は、Webで答えた問題を提出後すぐに合否結果が表示されました。後日通知が来るものと思っていたので、すぐ結果がわかってよかったです。
アロマテラピー検定の難易度
1級 | 2級 | |
問題数 | 70問 | 55問 |
回答方法 | 選択式(4択) | 選択式(4択) |
試験時間 | 70分 | 50分 |
合格基準 | 正答率80% | 正答率80% |
合格率 | 90% | 90% |
問題数は1級の場合70問受験時間は70分なので、1問1分で解く必要がありますが、合格率は高くほとんどの人が受かります。
2020年のオンライン試験時は、筆記での記入時間が短縮されるためか回答時間は35分でした。
試験はやっぱり緊張しますが、しっかり勉強できていればあまり構えることなく突破できるはずです。
これから受ける人におすすめなアロマテラピー検定の勉強法は?
独学
アロマテラピー検定は、ある程度時間が確保できるなら独学で十分合格範囲を狙えます。
価格的にも一番安価なので、一定の期間勉強を続けられそうなら正直独学でOK。
ただし独学の場合、実習を行うときのポイントがあまり学べないので、これは自分で何度も練習してみるか別のスクール等で学ぶなどして知識を補う必要がありそうです。
試験に受かるだけなら独学でも問題なさそうですが、確実に身に着ける場合はどこかで別途勉強した方が良いかもしれません。
通学
通学なら対面授業なので程よい緊張感があり、通学・通勤の帰りでもさらっと学習できます。
既にある程度アロマの学習を終えた人から教わるので、独学よりも格段に理解が進むはず。
わからないところをすぐに質問でき、検定受験時のポイント等ヒントも与えてもらえるので、アロマテラピーをきちんと理解したいという人は通学が良いでしょう。
スクールが近場にないと通いづらいというのがネックですが、コロナの影響もあってかオンライン利用の講座も増えてきています。近くにスクールがない場合でも学びやすくなりました。
大手だと生活の木、ニールズヤード、(すべてオンライン開講)あたりが有名です。
そのほか近所にアロマテラピースクールがあれば、そちらを利用しても良いかもしれません。
通信講座
独学時に続くか不安な時や、サポートが欲しいときにおすすめ。公式テキスト・問題集・実習セットなど学習に必要なものがそろいます。
特にアロマ実習が初めての場合、遮光瓶やビーカー等道具をそろえる時に色々と迷うはずです。(私がそうでした)
通信講座では、正しく学べるようきちんとセットになっているので、間違って買ったりすることなく必要な道具はすべて手元に届きます。
教材のほか学習用DVDもついてくる場合が多く、プロの手元を見て真似できるので、学習にかかるストレスは独学に比べればかなり少ないと思います。
添削があるので、知識が正しくついているか随時確認もできます。
アロマテラピー検定に合格するメリット
アロマテラピー検定に合格すると、就職や転職の際にアロマ知識の基礎が身についていることをアピールができます。
ただ、検定で学ぶ内容は初歩・基本となるため、可能であればアロマ知識が役に立ちそうな他の資格と組み合わせるのがおすすめ。
まずは、アロマテラピー検定合格後に受講できるアロマテラピーアドバイザーの講座を受講し、資格を取得するとよさそうです。
アロマテラピー検定の勉強が役に立つ仕事
- アロマテラピー関連ショップの販売員
- アロマセラピスト
- 医療関係
- ボランティア
受験者は医療関係者や理美容、エステ関連、福祉関連の方が多いそう。
協会が実施したアンケート調査でも、アロマテラピー検定を受ける理由は「アロマテラピーの知識を深めるため」「仕事のスキルアップのため」という回答が多数でした。
そのほか、アロマテラピー検定合格後に受講できるアロマアドバイザー講座、アロマテラピーハンドセラピスト講座を受け、ボランティア活動などに生かしている方もいます。
アドバイスという観点では、アロマ関連ショップで販売に携わるのもよさそうですね。
その他、アロマテラピー検定を受ける理由としては「家族や知人とのコミュニケーションのため」という回答もあり、やはりアロマは癒しとしての需要が高いようです。
独立を目指すのであれば、上位資格となるアロマテラピーインストラクター講座やアロマセラピスト講座を受けた後、どこかで先に実務を重ねるのが良いでしょう。
アロマテラピー教室、自宅サロンなどアロマテラピーで独立する道が開けます。
まとめ
アロマテラピー検定の受験者数は年々増えており、2018年には累計で45万人が受験したそうです。
アロマテラピーに親しむうえで抑えておきたい基本がしっかり学べるので、普段から部屋でアロマをたく人やアロマの販売などに携わっている人には特におすすめ。
仕事など忙しくてあまり時間が取れない場合は、2級→1級と級ごとに受験するのもいいですね。
公認のアロマセラピストを目指す場合、アロマセラピスト講座などを受講するのに検定1級の合格は必須となります。
検定の難易度ですが正直なところ、試験勉強慣れしている人なら2週間もあれば普通に受かりそうな気がします。