【アロマテラピー】香りの7分類|特徴と主な精油について

【アロマテラピー】香りの7分類|特徴と主な精油について

アロマテラピーで使われる精油(エッセンシャルオイル)は、もともと植物から採れる成分をオイルとして凝縮したものです。

花の香り、黄の香り、柑橘系の香りなど精油の原料となる植物によって様々な特徴があるのですが、初心者が数百種類もあるという精油のプロフィールを覚えるのはかなり大変。

そんな時に役立つ「7つの香りタイプ」について簡潔にまとめてみました。

目次

主な香りタイプと精油の一覧

フローラルジャーマンカモミール、ローマンカモミール、ラベンダー、ゼラニウム、ローズオットー、ローズアブソリュート、ジャスミン、ネロリ、ヘリクリサム、ロータスなど
シトラススイートオレンジ、ビターオレンジ、ベルガモット、マンダリン、ユズ、レモン、グレープフルーツ、シトロネラ、プチグレン、メリッサ、レモングラス、レモンバームなど
ハーバルペパーミント、バジル、オレガノ、マジョラム、アンジェリカ、クミン、コリアンダー、ディル、フェンネル、ローズマリー、タイム、ロベージなど
ウッディユーカリプタス、ティートリー、カンファ―、ジュニパーベリー、ヒノキ、ヒバ、クロモジ、サイプレス、シダーウッド系、ニアウリ、バーチ、パロサントなど
スパイスカルダモン、ペッパー、クローブ、ガランガル、シナモン、ジンジャー、ナツメグなど
レジンフランキンセンス、ミルラ、ベンゾイン、スティラックス、オークモス、エレミなど
オリエンタル(エキゾチック)イランイラン、ベチバー、パチュリ、サンダルウッド、パルマローサなど

アロマテラピーで使われる香りの分類について

フローラル

【アロマテラピー】香りの7分類|特徴と主な精油

英語でフローラル(floral)には「花のような」という意味があり、その名の通り花のような香りを持つ精油のグループのことを指します。

フローラル系の精油には華やかな香りを持つものが多く、心身のリラックス効果のほか、気持ちを高揚させる効果があるとされます。

例えばフローラル系の1つローズオットーなどは、気持ちが沈んでいる時に使うと明るさを取り戻すよう働きかけてくれます。ブレンドでも香りの主役になってくれるので、一つ持っていると便利だと思います。

主な精油の種類

ジャーマンカモミール、ローマンカモミール、ラベンダー、ゼラニウム、ローズオットー、ローズアブソリュート、ジャスミン、ネロリ、ヘリクリサム、ロータスなど

シトラス

【アロマテラピー】香りの7分類|特徴と主な精油

シトラス(citrus)は英語で「柑橘(かんきつ)類の果物」という意味で、アロマテラピーではオレンジやレモン、グレープフルーツといった柑橘系の果物から取れる精油のことを指します。

精油は主に果皮を圧搾して採取する場合が多く、柑橘系特有のフレッシュで酸味を感じられる香りが特徴。

様々な癒し効果がありますが、精神のリラックス効果や体を温める働きを持つものが多く、男女問わず使いやすい精油群です。

主な精油の種類

スイートオレンジ、ビターオレンジ、ベルガモット、マンダリン、ユズ、レモン、グレープフルーツ、シトロネラ、プチグレン、メリッサ、レモングラス、レモンバームなど

ハーバル

【アロマテラピー】香りの7分類|特徴と主な精油

ハーバル(harbal)は英語で「薬草の・香草の」という意味で、ハーブと呼ばれる草木のシャープな香りが特徴。

ハーバル系には、ハーブとしてよく知られているペパーミントやバジル、オレガノ、マジョラムといった種類があります。

このグループは、シソ科やセリ科の植物の葉や根茎から採れる精油が多く、香りが揮発しやすいなどの特徴があります。

ちなみに、カモミールのようにハーブとして使われる植物でも、花の部位から精油を抽出する場合はフローラル系に分類されます。

主な精油の種類

ペパーミント、バジル、オレガノ、マジョラム、アンジェリカ、クミン、コリアンダー、ディル、フェンネル、ローズマリー、タイム、ロベージなど

ウッディ

【アロマテラピー】香りの7分類|特徴と主な精油

ウッディ系は爽やかな木の香りを持つ精油が多いグループです。

スッキリとした樟脳のような香りを持つ場合もあれば、甘い香りの漂うものまで様々。免疫系に働きかけて強化する働きがあるといわれます。

ウッディ系の精油を芳香浴で漂わせると、森林浴をしているような気持ちになるので、お部屋でリフレッシュしたい時にはおすすめです。

主な精油の種類

ユーカリプタス、ティートリー、カンファ―、ジュニパーベリー、ヒノキ、ヒバ、クロモジ、サイプレス、シダーウッド系、ニアウリ、バーチ、パロサントなど

スパイス

【アロマテラピー】香りの7分類|特徴と主な精油

スパイス系の精油には、スパイスらしいピリッとした辛みや刺激を感じる香りがあります。

といっても香辛料として使われるスパイスよりも刺激は少なく、ブレンドなどで香りを引き締めたい時に役立ちます。

カルダモンなどのようにエキゾチックな香りを持つ種類もあり、全体的にオリエンタル系の精油と組み合わせやすいという特徴が。ショウガ科やコショウ科の植物が良く使われており、消化促進に役立つ精油が多い印象です。

主な精油の種類

カルダモン、ペッパー、クローブ、ガランガル、シナモン、ジンジャー、ナツメグなど

レジン

【アロマテラピー】香りの7分類|特徴と主な精油

レジン(Resin)は「樹脂」という意味で、樹木の樹液(樹脂)などから採れる精油のグループのことを指します。

フランキンセンス、ミルラ、ベンゾインなどが代表的な種類で、バニラのような甘い香りを持つ種類が多く見受けられます。また、皮膚の収れん作用や再生作用があるとされ、スキンケアに用いられることも。

レジン系の香りを持った植物は聖書にも登場し、没薬(ミルラ)、安息香(ベンゾイン)のように古くから神聖な香りとして扱われてきた歴史があります。

主な精油の種類

フランキンセンス、ミルラ、ベンゾイン、スティラックス、オークモス、エレミなど

オリエンタル(エキゾチック)

【アロマテラピー】香りの7分類|特徴と主な精油

イランイランやサンダルウッドなどインド~東南アジア、中東を原産地とする植物から作られる精油のグループです。

濃厚さやエキゾチックな香りを持ち、妖艶さを感じさせる独特の芳香が特徴です。同様に甘い香りを持つ、ミルラやフランキンセンスがこちらに分類されることも。

なかにはサンダルウッドのように貴重で高価な精油もありますが、心身のリラックスによく気持ちの落ち着きを取り戻したい時に役立ちます。香りが長持ちしやすいのでブレンドでも活躍するでしょう。

主な精油の種類

イランイラン、ベチバー、パチュリ、サンダルウッド、パルマローサなど

まとめ

香りの7分類についてでした。上記はアロマテラピー検定のテキストなどにも登場するメジャーな区分です。

「精油の数が多すぎて、それぞれの特徴をどうやって覚えたらよいのかわからない」という時にこれを知っていると便利。

「ローズはフローラル系」など、パッと思いついたイメージで大体合っていることが多いので、そこまで難しい分類ではないですし、これから覚えていきたい時に活用してみると暗記に役立ちます。

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参考文献

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