【アロマテラピー】香りのノートについて|トップ・ミドル・ベースの3種の特徴を簡単に解説

【アロマテラピー】香りのノートについて|トップ・ミドル・ベース

アロマテラピーに使われる精油は、その種類によって香りの持続期間が異なる特徴があります。

一定期間香りが持続することもあれば、2~3日で香りが消えてしまうことも…。

精油を使ったことのある人は、種類ごとに香りを感じられる時間の違いに気づいたことがあるかもしれません。

香りのノートは、普通にアロマテラピーを楽しむときにも知っていると役立つポイント。特に精油のブレンドを行う時には大切で、それぞれの精油が持つ香りを有効に生かしたい時に便利な分類です。

目次

香りのノートの種類

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初めに書いた通り、アロマテラピーで使われる精油は、種類ごとに香りが揮発するまでの時間が異なります。

揮発するまでの時間ごとに、

  1. トップノート
  2. ミドルノート
  3. ベースノート

の3種類に分けられています。

揮発の速さは①~③の順番の通りで、トップノートといわれる精油が最も早く香りが揮発し、ベースノートの精油が最も遅く香りが揮発します。

精油に含まれる香りの分子量が小さく軽いほど揮発が早く、大きく重くなるほど揮発が遅くなるという特徴があります。

揮発とは

精油に含まれる香り成分が空気中に蒸発することを「揮発」といいます。

トップノート

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最も揮発の速い(揮発力の高い)グループで、香りの持続時間は約30分~1時間ほどです。

速いものだと30分以内に揮発してしまうこともあるので、使うタイミングに気を付けたいところ。

トップノートの精油はすっきりとした香りを持つものが多く、柑橘系やハーブ系の精油に多い印象です。

トップノートの精油例

オレンジ、ユズ、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン、レモン、ラベンダー、ペパーミント、ローズマリー、レモングラス、カンファ―、ニアウリ、ユーカリプタス、ティートリ―など

ブレンドするときのコツ
揮発が早いトップノートの香りを持続させたい場合は、香りの揮発が遅いベースノートとブレンドすると香りそのものは長持ちしやすくなります。
トップノートの精油だけでブレンドすると、すぐに香りが無くなってしまうので注意。

アロマ初心者だったころ、時々ベルガモットの精油をディフーザーに加えて楽しんでいたのですが、まだ水が残っていたとき、次の日にディフーザーを再起動させたら香りが無くなっていた、という体験をしたことがあります。

揮発の速い精油は、すぐに使い切るつもりでいた方がよさそうですね。

ミドルノート

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揮発性がトップノートよりも遅く、ベースノートよりも早いという中間のノートです。

30分~2時間後くらいに揮発するものが多く、ブレンド次第では数分で香りに気づくこともあるようです。

シトラス、ハーバル、ウッディ、スパイス、レジン系まで、ミドルノートの精油はたくさんの種類がありますが、中でも花の香りを持つフローラル系の精油が多く見受けられます。

ミドルノートの精油例

イランイラン、ゼラニウム、ネロリ、ローズオットー、クラリセージ、ローズオットー、ローズアブソリュート、レモングラス、カモミール系、マジョラム、サイプレス、ジュニパーベリー、パイン、フランキンセンスなど

ブレンドするときのコツ
ブレンドでは最も割合が多くなりやすいため、ブレンド全体のバランスを取りたい時に使いやすいノートです。
ブレンドするときはミドルノートだけでなく、トップ、ベースを加えた方が抑揚が出てきます。

イランイランやネロリなど、アロマテラピーといえばこれ!という精油が多め。

華やかな香りの種類が多いのでブレンドの中心になってくれる場合も多く、気持ちが明るくなる精油が作れそうです。

ベースノート

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3つのノートのうち、最も揮発の遅いグループです。揮発時間は2時間~半日ほどの場合が多いよう。

シングルで使用する場合は普通に香りを感じられますが、ブレンドに使った場合、30分は香りを感じにくくなる特徴があります。

ベースノートは樹木の香りや樹脂の精油が中心。個性的でしっかりした香りを持つ種類が多いです。

ベースノートの精油例

アンジェリカ、パリュリ、ベチバー、サンダルウッド、シダーウッド、ヒノキ、ベンゾイン、ミルラなど

ブレンドするときのコツ
他のオイルの揮発速度を遅くするため、ブレンドで香りを長持ちさせたいときに役立ちます。
香りをまとめたい時は、1~2種類ほどに数を抑えた方が良いです。

個人的にヒノキの香りも好きでよく芳香浴に使っていますが、確かにこちらは香りが長持ちしています。

トップノートの精油に比べるとふんわりした感じで、穏やかに揮発していく印象です。

まとめ

精油のブレンドを学ぶ機会があったので、覚え書きもかねてまとめてみました。

精油のブレンドの際に、精油の数が多すぎるとかえって香りが消えてしまうこともあるそう。種類は3~5種類ほどにとどめて、トップ・ミドル・ベースの3つのノートを加えて作るのが良いとされています。

また、精油は1種類の使用も良いですが、基本的にブレンドする方が相乗効果が得られます。

ただ、複数の精油を持っていないとブレンド自体やりにくいので、精油を購入する前に本やアロマスクールの講座などでコツを学んでみるとよいかもしれません。

参考文献

「⁺note」のご紹介


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