セージはハーブティーやエッセンシャルオイル(精油)だけでなく、料理にも良く使われていますね。
むしろ、一般的には食材として料理に使われるというイメージの方が強いかもしれません。
ここでは、セージを料理に使う時のポイントと、よくセージが使われている料理についてまとめてみました。
食用に向くセージの種類はコモンセージ
コモン(common)とは英語で「普遍的な」という意味で、最も一般的なセージがこちらのコモンセージです。
園芸店などでよく見かけるセージの種類はこのコモンセージであることが多く、食用・ハーブティー用などに幅広く活用されています。
メディカルハーブに分類されるのもこちらのセージで、最も入手しやすい種類といえるでしょう。
薬用植物として使われてきた種類
メディカルハーブとしてのセージは、抗酸化力や抗菌力に優れているとされており、イギリスでは「5月にセージを食べると長生きできる」といわれるほどです。
葉は灰色がかった緑色で、葉に触れると薬のような独特の強い香りを持つことがわかります。生・乾燥どちらでも使うことができ、古くはソーセージの臭み消し・抗菌に使われたことで有名ですね。
セージを使った料理
家庭ですぐに作れるものを中心に紹介しているので、気になったらネットでレシピを探してみてください。
ソーセージ
セージを使った料理の定番といえばこれ。セージは豚肉料理と相性が良く、肉が持つ臭みを消す働きを持ちます。
ソーセージは皮が付くように豚の腸に詰め込んで作るイメージですが、皮なしでも作れます。ソーセージに使うひき肉などに混ぜ込めば、香草の香りが漂う風味のよい仕上がりになりますよ。
バジル、パセリ、レモンバーム、オレガノ、ローズマリーなどもソーセージ作りに好相性のハーブです。
サルティンボッカ
セージを使った料理で有名なものといえばサルティンボッカ。イタリア・ローマの料理で、生ハムにフレッシュセージを挟んでつくる肉料理の一種です。
レシピによって材料や作る時の行程がやや異なりますが、セージを挟んだ生ハムに薄力粉や白胡椒をまぶし、焼き上げます。
オリーブオイルや白ワインを使って焼くので、割と本格的な洋風料理の味わいがあるのもおいしいポイント。
ネットにもレシピが多く公開されているので、自分の好みと合いそうなものを選んで作ってみては。材料が揃えば15分ほどですぐに作れます。
通常生ハムは塩味が効いているので塩分が気になるかもしれませんが、たまに食べる分にはいいですよね^^
ビールのおつまみとしてもおすすめです。
ハーブ(香草)焼き
ハーブ焼きとは、食材にフレッシュまたはドライのハーブをまぶして、ハーブ特有の風味にした料理のことです。
レシピによって食感や味のバリエーションが異なりますが、基本的には鶏肉、豚肉、魚を塩や胡椒と一緒にハーブを使って焼き上げます。
ハーブ焼きはハーブのブレンド次第で自分好みの味が作れるので、バジルやオレガノ、ローズマリーといった香りの強いハーブを加える場合が多いよう。
ブラックペッパーを加えればピリッとした風味に、ホワイトペッパーを使えば繊細な仕上がりになります。
バター炒め
鶏肉や豚肉のバター炒めを作る時にセージを加えると香ばしくなり、より洋風の味に仕上がります。
セージ特有の香りをバターが緩和してくれるので、セージの香りが苦手な人でも取り入れやすい料理です。(もちろん使うセージの量によりますが)
野菜料理のバター炒めにも使えるので、ジャガイモ、キノコ類、葉野菜などに少量セージを加えてみても良いでしょう。
ハーブバター
ハーブバターは、室温に戻して柔らかくしたバターに生のハーブを練りこみ、ハーブの風味を移したバターのことをいいます。
無塩バターに、みじん切りにしたハーブ、塩、コショウを加えて均等に混ぜた後、冷蔵庫で冷やして固めるだけ!
乾燥ハーブでも作れます。
セージは抗菌力があるので、バターに練りこむことで保存性が良くなります。同じく抗菌力の高いローズマリーや、風味のよいバジル、パセリなどが一緒に使いやすいです。
ハーブビネガー、ハーブオイル
ある程度長期保存ができるセージの活用法としておすすめなのが、ハーブビネガーとハーブオイル。市販のビネガー(酢)またはオイルに生または乾燥したセージを浸すだけです。
ハーブビネガー・ハーブオイル共に作る時の決まりはありませんが、なるべく酢やオイルに特有の香りがないものを選んだ方が純粋なセージの香りを楽しめるでしょう。
使用オイルはオリーブオイルがおすすめです。
セージを料理に使う時のポント
- 生のセージを料理に使う際は、調理直前に収穫した新鮮なものを使う。
- 生のセージを直接食べるには風味のクセが強く、サラダなどには向かない。
- 風味づけに使うのがよく、肉料理の風味づけや臭み消し、オイルやビネガーの風味づけなどが良く知られている活用法。
- 香りを活かしたい時は、葉を細かく刻むことで香りの成分が出てくる。
料理に使う葉は、できるだけ痛みがなくきれいな状態のものを選んで使いましょう。
独特の風味があるので、肉などに混ぜ込む場合はみじん切りにして香りを分散させるのがおすすめです。