【栽培記録】ウスベニアオイの花を収穫する

【栽培記録】チャイブの花

メディカルハーブとしても活用されるウスベニアオイは、初夏から夏にかけて紫色の花を咲かせます。

その花で作ったハーブティーは水色~紫色で、酸性やアルカリ性の成分を加えると色が変化することで良く知られており、「サプライズティー」という別称で呼ばれます。

そんなウスベニアオイを育てていたところ、お花が咲いて収穫できました。

目次

初夏から夏に紫色の花が咲く

【園芸記録】ウスベニアオイの花

ウスベニアオイは2年草のため、1年目にじっくり成長し2年目に花が付く特徴があります。

花期は5月~8月ごろということで、6月近くなってから紫色の鮮やかなお花が咲きました。お花が咲く少し前に肥料を与えたので、成長に効果があったのかもしれません。

先に生えてきたつぼみから順番に開花するので、最初の花が咲いた後、しばらく花期が続くのもうれしいポイント。

花のサイズは5㎝くらいあって結構大きめ。株によってピンク実が強いもの、紫色が強いものなど色も様々です。

ウスベニアオイは英名をブルーマロウまたはコモンマロウといますが、確かに見え方によっては青味があるように感じられますね。

害虫対策はした方が良い

葉は丸くてギザギザです。この葉は虫にとってはおいしいらしく、良くかじられていたのであちこち穴が開いてしまうことも多々ありました。ハマキムシ、バッタ、アブラムシなどがつきやすいです。

地植え、鉢植えの場合共に虫よけ対策が必須だと思います。

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マロウの花を摘む

【園芸記録】ウスベニアオイの花

↑こちらが摘んだお花。1~2日ほどでしぼんで、花びらが落ちてしまうので早めに摘んだ方が良いです。

特に収穫せずに観賞用でも良いですが、ハーブとして活用する場合はハーブティーやドライフラワーにすることができます。

色が変わるハーブティー

ウスベニアオイがもつ紫色の花びらには、アントシアニンの仲間でアントシアニジンという赤色の色素成分が含まれています。

このアントシアニジンは不安定なため、酸性の成分やアルカリ性の成分を加えることで、色が変化するという特徴があります。

例えば、酸味の強いレモン汁を加えれば青→ピンク色に、アルカリ性の重曹などを入れれば青→緑色に色が変わります。

この色の変化は朝焼けにたとえられ、フランス語では「夜明けのティザーヌ」という名で呼ばれます。他にも「サプライズティー(驚きのお茶)」という別称もあるため、特徴的なハーブティーではあるんですよね。

ハーブティーとしてはあまり味がなく、ややとろみや渋みを感じる程度なので、見た目よりも風味が気になる場合は他のハーブとブレンドした方が味が向上します。

ドライフラワーを作る

自然乾燥だと花びらがしぼんでくしゃくしゃになってしまうので、花の形そのままをきれいに残したい場合は乾燥材を使うときれいに仕上がります。

色もあまり変色せず残るのでおすすめです。

  1. 色や形のきれいな花を収穫する
  2. タッパーや大きめの密封容器に乾燥材と一緒に入れる
  3. 1週間ほど冷暗所で保管し、完全に乾燥するまで時々様子を見る
  4. 乾燥したらそっと取り出す

乾燥させたものはハーブティーになる

【園芸記録】ウスベニアオイの花

↑乾燥するとこんな感じになります。右が収穫したもので、左がハーブティー用に販売されているドライハーブ。

アントシアニジン色素は紫色の花びらから抽出されますが、販売用は花のがく部も一緒に収穫するんですね。

ハーブとして特に副作用などは知られていない(適切に管理した場合)ので、花びらをひとつひとつ摘まなくても、茎をカットして問題ないということでしょう。

まとめ

葉が虫害を受けやすいものの、比較的丈夫なため育てやすいハーブです。

実際に育ててみたところ、多くのハーブが苦手な梅雨の時期も、ほとんどダメージを受けませんでした(たまたまかもですが?)。

成長に伴い茎が放射状に広がっていくので、株間を開けるなどしてスペースを確保してあげた方が良く育つ印象です。

冬は葉が増えずに枯れたような状態になりますが、時々水をあげていれば春にはまた新たな新芽が出てきてぐんぐん育っていきます。

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