レモンの精油はアロマテラピーでも割とメジャーで、柑橘系精油の一種です。
レモンの皮を圧搾したときに精油が得られるので、自宅にもしレモンがあれば、皮をむいて香りを嗅いでみるだけでも香りのもととなる精油成分を体内に取り入れることができます。
先日たまたまレモンの精油を入手したので、実践ついでに情報を調べてみました。
レモンの精油とは?
レモンは果物でおなじみの柑橘系。皮に圧力をかけて精油を絞る「圧搾法」で精油が作られます。
レモンの酸っぱい成分・クエン酸を感じる、酸味と苦みのある香りがします。
含まれる主な成分
リモネン | 柑橘類に多い精油成分。覚醒、血行促進、鎮静、抗菌、抗ウイルス、抗がん作用など |
リナロール | 鎮静、抗不安、抗菌、抗炎症作用などがある。 |
シトラール | レモンバーム(メリッサ)などにも含まれ、レモンの香りを持つ精油成分。抗菌、鎮静、血行促進、虫よけ作用などがある。 |
ベルガプテン | ベルガモットなどの柑橘類に良く含まれている精油成分。光毒性(精油を使った後日光に当たると炎症などが起きることがある) |
他にもオクタナールやデカナールといった成分が含まれています。
レモンの精油を使う時に気を付けること
- ベルガプテンによる光毒性があるため肌に塗った後すぐに日光に当たると、炎症などが起こることがある
- 精油を高濃度で使用すると皮膚刺激を感じることがある
期待できそうな効果
- 心身のリラックス
- 風邪・感染症予防
- 血行促進
- 消化不良、吐き気の解消
- ニキビなど肌の不調の解消
レモンの精油はリモネンの鎮静、血行促進効果やシトラールの強い抗菌効果などが特徴なので、
血行の滞りを良くするマッサージ、芳香浴・アロマバスなどによる風邪・感染症対策、抗菌効果を活かした肌の殺菌などに活用できそうです。
他にも冷え性や肝臓の不調を改善する働きもあるといいます。
①芳香浴で使ってみる
アロマディフューザーでレモンの精油シングルで芳香浴をしてみました。
レモンの皮や精油の原液からはそれなりに強い香りがしますが、芳香浴だとふんわりとした香りになるので、あまり刺激がなく心地よいです。
30分ほどしたらだいぶ香りが薄くなってしまいましたが、リラックス効果はあったと感じます。
柑橘系の香りといえばベルガモットやオレンジあたりが有名ですが、レモンも良きです
- 水:100ml
- レモンの精油:2滴
②マッサージに使ってみる
長時間座ったとき血行が滞りがちなくるぶし~ふくらはぎをマッサージ。ひとまず定番の?ホホバオイルとレモン精油をミックスさせて試用してみました。光感作があるので、夜のマッサージに使いたいところ。
レモンの精油は血液とリンパの流れを良くするため、筋肉の緊張をほぐしつつ老廃物を体の中から排出させてくれる効果があるのだそうです。
レモンのすっきりとした香りを感じながらマッサージするのは、なかなか気分がいいですよ♪
体と同時に頭もスッキリする感じでした
- ホホバ油:10ml
- レモンの精油:2滴
③クレイパックに混ぜてみる
私が良く使うクレイ(モンモリオナイト)に、精製水とレモンの精油を少量プラスして顔用のクレイを作りました。
レモンの香りを活かしてみたかったので、芳香蒸留水などは特に使わずに制作。柑橘系の爽やか香りがします。洗い流した後しばらく顔からレモンの香りがしたので、こちらも夜の使用がいいですね。
この時は、肌の美白に効果のあるヒース(ドライハーブ)を粉末にして一緒に混ぜてみました。
- クレイ:大さじ1
- 水:小さじ2(目安)
- レモンの精油:1滴
- ヒース(ドライハーブ):小さじ1
レモンの精油の基本情報
学名 | Citrus limon |
科名 | ミカン科ミカン属 |
部位 | 果皮 |
抽出法 | 圧搾法 |
原産地 | イタリア、イスラエル、アメリカ合衆国、スペインほか |
主な成分 | d-リモネン、β-ピネン、α-テルピネオール、γ-テルピネン、ゲラニアール、ネラール、β-ビザボロール、ベルガプテンなど |
ノート | トップ |
使用時の注意 | 光感作、皮膚刺激 |
まとめ
レモンの精油は個人的にフレッシュ感を活かして、芳香浴に使うのが良いと思いました。アロマスプレーを作る時のブレンドに入れて、柑橘系の香りをプラスするのにも良かったです。
レモンの精油には抗菌効果があるので、空気の清浄化にも役立ってくれそう。
顔用のローションとかクリームにも加えるときは、光感作や皮膚刺激があるため感作のある/なしや、適切な濃度を良く調べた方がよさそうですね。