七味唐辛子はスーパーやコンビニでも入手するのが一般的かと思いますが、材料さえそろえば自宅でも作れます。
作り方はいたって簡単。乾燥させた7種のスパイスを混ぜるだけ!
余りがちなスパイスを有効活用する方法としても役に立つので、レシピを紹介します。
七味唐辛子の基本的な作り方
必要な材料(お試しでつくる量)
- 唐辛子 … 小さじ2
- 白ゴマ … 小さじ1/2
- 黒ゴマ … 小さじ1/2
- 山椒 … 小さじ1/2
- ユズの皮 … 小さじ1/2
- 麻の実 … 小さじ1/2
- ショウガ … 小さじ1/4
ここでは唐辛子とショウガ以外均等に配分していますが、好みで分量はアレンジできます。
基本の作り方
ミルサーやすり鉢&すりこ木を使って材料を細かく砕きます。山椒やユズの皮のように固いものはパウダー状にします。ショウガは乾燥したものを粉末にするか、あらかじめ粉末を準備。
初めから小さいゴマや麻の実などは砕かなくてもOKです。
細かくした材料を別の容器に入れて、偏りのないように混ぜ合わせます。
スパイス用の容器に入れたら完成です。簡単ですね♪
こちらのレシピでは山椒、ユズの皮が入っているので柑橘系の香りが強めです。おいしいですよ^^
七味唐辛子の効果・効能
唐辛子
カプサイシンと呼ばれる辛み成分が身体を温め、新陳代謝を促します。
脂肪燃焼効果もあるとされ、血行促進や発汗作用によい効果のあるハーブ・スパイスとされています。
βカロテンやビタミンEが含まれており、抗酸化に良い働きがあるのもうれしいポイント。辛味が食欲増進に役立ちます。
白ゴマ・黒ゴマ
非常に栄養価の高い食材で、ミネラル類、食物繊維、カロテン、ビタミンB群、ビタミンE、カロテン、葉酸といった数々の栄養素が含まれています。
さらに、ゴマ特有のゴマリグナンと呼ばれる成分には、優れた抗酸化作用があることで知られています。がんの予防、動脈硬化など生活習慣病にもよいそうなので、日ごろから摂取したい食材ですね。
また、不飽和脂肪酸と呼ばれる人の体内では生成できない成分(オレイン酸、リノール酸)も含まれます。
山椒
山椒の刺激的な辛味成分・サンショオールには、食欲増進のほか消化機能を活発にする働きがあります。
胃の調子がいまいちな時に取り入れてみたいスパイスです。
また、山椒から漂う柑橘類の香りには、抗菌作用や鎮静作用があります。意外かもしれませんが、リラックス効果もあるということですね。七味唐辛子の香り役としておすすめです。
ユズの皮
ユズの皮は果実よりも多くのビタミンC・ビタミンEが含まれており、皮の方が栄養価が高いといわれることがあります。
美肌や抗酸化、疲労回復に役立つ食材と言えますね。
また、ユズの香りには血行促進や抗菌作用に優れた働きがあります。緊張をほぐして体をリラックスさせる効果もあるので、七味に加えて香りを楽しみましょう♪
麻の実
スーパーフードと呼ばれる食材の1つで、たんぱく質、ミネラル類、ビタミン類(ビタミンB群、葉酸)、食物繊維、必須脂肪酸などが含まれます。
特に体の生成に欠かせないたんぱく質が豊富。普段の食事でも取り入れたい食べ物です。
成分的にはエネルギーの補充、抗酸化、鉄分補給、血流改善、便秘の解消など様々な効果が期待できます。油分が含まれるので、煎るとパリパリになり香ばしくなります。
ショウガ
乾燥したショウガは「乾姜」と呼ばれ、辛味成分のショウガオールが胃腸を温め、食べたものの消化を促します。
また、冷えが原因の体調不良にも良い効果があるといわれ、体の冷えによる下痢や便秘にも〇。他にもコレステロール低下、免疫力アップ、抗酸化などの働きがあるといわれています。
他にも青のりや陳皮、シソなどを加えて楽しむこともできます。好みの風味にアレンジしておいしく味わいましょう♪
和食・洋食・中華割とどんな料理でも使えますが、七味唐辛子は身体を温める働きがあるので、冬のお蕎麦やみそ汁、鍋などにおすすめです。
まとめ
七味唐辛子は日本独自の香辛料。通常の一味唐辛子よりも香ばしく、日本ではどこでも入手できますよね。
ピリッとした辛み・親しまれてきた香り・薬味をミックスさせた食材です。
ちなみに、七味唐辛子は「薬研堀(やげんぼり)」という別名があります。江戸時代、日本橋に薬屋や医局が多く並ぶエリア「薬研堀」で誕生した香辛料で、漢方薬の薬効などをベースに考案されたといいます。
七味唐辛子の名店は東京(江戸)・日本橋の「やげん堀中島」、京都・清水の「七味家」、長野・善光寺の「八幡屋礒五郎」。
お店によってレシピは少しずつ異なるので、伝統的な七味を体験したい時はこういったお店で購入するのもいいですね。