マテ|ハーブの特徴・効能/効果・主な使い方・歴史 学名の由来や味・香りについて

マテ|植物の特徴・効能/効果・主な使い方・歴史 学名の由来や味・香りについて
目次

マテの特徴・形状

  • 中央~南アメリカで伝統的に飲まれてきたお茶
  • ビタミン、ミネラルが豊富に含まれる「飲むサラダ」
  • カフェインが含まれ、疲労回復や目覚ましに効果的

マテはモチノキ科モチノキ属の常緑低木で、パラグアイ、ブラジル、アルゼンチンにまたがるイグアスの滝周辺が原産地です。

栄養価が高く、南米では地域によっては貴重な栄養素となるため「飲むサラダ」と呼ばれます。さらに、マテの葉を煎じて作るマテ茶はコーヒー、紅茶と共に世界三大飲料の1つに数えられます。

植物的な特徴

マテは低木ですが、高さは15mに達することもあり、葉は長さ7~11㎝ほどで大きなものは30 cmになります。葉は先の丸い楕円形で、葉の縁には鋸歯(ギザギザ)があって茎に対生します。

4月頃になると、枝先に白くて4枚の花弁を持つ小さな花をたくさんつけた、雌雄別の尾状花序の花が咲きます。雄の花序は2〜3.5 cm、雌の花序は1〜2 cmほどの大きさで、花後には赤色~紫色(野生種)の果実がなります。

果実は核果(水分を含み、中に種が1つある)で、長さは1〜1.5 cmくらいの大きさです。

効果・効能

マテは肉体や精神の疲労回復や、肥満対策、抑うつなどに効能を持つハーブです。

ビタミンB群やCなどのビタミン類や鉄分、カルシウムといったミネラル類が豊富に含まれるので、栄養補給として役立つだけでなく、運動などによる肉体疲労やストレス耐性のUPに効果があります。

さらに、これらの栄養素が代謝を活発化させて脂肪分解を促します。新陳代謝により基礎体温が上がると血行も良くなりますが、マテに含まれるマテイン(カフェインやテオフィリン、テオブロミンなどの総称)にも血行促進作用があります。そのため、冷え性、リウマチなどの関節痛にも有効とされます。

マテは1%~2%のカフェインを含むハーブなので、中枢神経系を活発化させて眠気を覚ます働きがあります。

利尿作用があるので余分な水分や毒素の排出にも良いでしょう。その他にも肝硬変を予防する作用などがあるといわれています。

適応

精神疲労、肉体疲労、肥満、抑うつ、リウマチ痛、頭痛

一般的にハーブは穏やかな作用を持ち、体に無理なく影響を与えますが、必ず効果が表れるものではありません。妊娠中・授乳中、持病がある場合や医薬品を常用している場合はハーブの使用を控えるか、事前に医師の判断を仰ぐようにしてください。

主な作用

  • 興奮作用
  • 利尿作用
  • 脂肪分解作用

禁忌・副作用

  • カフェインにより、中枢神経刺激剤と同時に使用すると過度な刺激を起こす可能性があります。
  • カフェインが含まれるため、妊娠中・授乳中の摂取は避けた方が良いとされます。

安全性・相互作用

安全性クラスⅠ…適切な使用において安全
相互作用クラスC…相互作用が起こることが知られている。(中枢神経刺激剤とカフェインとの併用は避ける)
『メディカルハーブ安全性ハンドブック第2版』より

マテの主な使い方

使用部位

マテは主にハーブティーに使用されています。

ハーブティー

マテ茶には葉を乾燥させたグリーンと、焙煎(ロースト)させたブラックの2種類があります。グリーンは青臭くて強い苦味があり、ブラックの方はグリーンよりも苦みが少なく香ばしい風味があります。苦味が気になるときは、砂糖や牛乳など加えると飲みやすくなります。

マテ茶はティーバッグで販売されている場合も多いので、近所のスーパーでも手軽に購入できます。原産国のパラグアイでは、マテ茶に他のハーブを混ぜて水出しした「テレレ」という飲み方もあります。

味・香り

焦げたような独特の風味があり、苦みと甘みがブレンドされた味。

マテの基本情報

学名Ilex paraguariensis
英名Yerba mate
和名・別名マテ
科名モチノキ科モチノキ属
分類常緑低木
原産地パラグアイ、ブラジル、アルゼンチンなど
使用部位
主要成分アルカロイド(カフェインなど)、フェノール酸、フラボノイド、ビタミン(B₁、B₆、C)、ミネラル(鉄、カルシウム、カリウムなど)
作用興奮、利尿、脂肪分解
適応精神疲労、肉体疲労、肥満、抑うつ、リウマチ痛、頭痛

語源・由来

属名のIlexはラテン語の古い言葉で「ヒイラギ」を指し、種小名のparaguariensisは「パラグアイの」という意味があります。南米パラグアイなどの国々でマテが生産されることが由来になっているようです。

日本でも使われるマテという名は、正式にはイェルバ・マテ(Yerba mate)といい、Yerbaはアルゼンチン系のスペイン語で「草」を意味します。mateはケチュア語のmati「コップ」または「ひょうたん」に由来します。

歴史・エピソード他

ペルーの先史時代の遺跡から発見されるなどマテ利用の歴史は古く、パラグアイなどに住む先住民のグアラニー族やトゥピ族の間で飲用されていました。

グアラニー族からは「長寿」をもたらす木として崇拝されていたそうです。

16世紀後半スペイン入植者による植民地時代が始まると、マテはアメリカ各地に広まりました。パラグアイの重要な商品の1つになり、インディオたちの生活にも影響を与えています。その後、17世紀半ばにイエズス会が大規模なプランテーションを設立し、マテの栽培を開始しました。

パラグアイの民族医学でマテは神経刺激、利尿、消化促進に用いられ、インドのアーユルヴェーダ薬局方では、マテを心因性の頭痛や疲労、抑うつ、リウマチの痛みに利用されます。

マテを使って親愛を表す

伝統的には、ポロンゴやグアンパと呼ばれるマテ専用の壺にマテ茶を淹れて飲みます。また、マテ茶を飲む際は、ボンビーリャと呼ばれる茶こし付きストローのような管を使います。

飲み方として数人が輪になって順番に回し飲みをするのが特徴で、受け取った人は感謝し、数杯飲んだ後に作った人に戻します。そのあとまたマテ茶を補充して時計回りに次の人に渡します。

マテ言葉

マテはアルゼンチンでは日常的な飲み物の1つで、マテ言葉と呼ばれる文化があります。

  • 熱いマテ … 「燃えるような恋」
  • 冷めたマテ … 「軽蔑・無関心」
  • 泡立ったマテ … 「あなたが好きです」
  • 砂糖入りのマテ … 「両親に会ってください」
  • ハチミツ入りのマテ … 「結婚してください」

などなど・・・調べてみると面白いですよ。

参考文献

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