ハーブを収穫した後に乾燥させると長持ちさせることができ、ハーブティーやスパイス、ポプリなど様々な用途で活用することができます。
ハーブを乾燥させるのに何かコツがいるの?と思われるかもしれませんが、乾燥させること自体は簡単で、新鮮な生のハーブも天日干しすれば3日~1週間ほどでドライハーブができあがります。
ハーブは一般的に葉野菜のようなイメージがありますが、実際には花や果実、樹皮まで使う部位は様々。
部位によって乾燥させやすい方法が少しずつ異なるので、覚えておくと便利です。
基本の自然乾燥方法
ここでは収穫したバジルを天日干し乾燥させてみました。
収穫した生のハーブは次第に香りが失われてくるので、できればその日のうちに乾燥作業を始めた方が良いです。
まず収穫したら、土や虫が残らないようようしっかり洗います。洗った後はキッチンペーパーなどを利用してしっかり水分をふき取ります。
バジルを重ならないように配置し、日陰などの風通しの良い場所で干します。(今回は葉の部位だけを使っています。)
3日でほぼ乾燥しました。
完成したらチャック付きの袋や密封容器などに入れて、棚の中など涼しく日光の当たらない場所に保管します。
- 収穫したら良く洗う
- 直射日光の当たらない風通しの良い場所で干す
- 葉なら触るとパリッと割れるくらいが完成のタイミング
- ドライハーブは密封容器に保管する
部位ごとの乾燥方法
枝付きの葉・花
- 枝の下部をひもでしっかり縛ります。
- 逆さにして風通しの良い日陰に吊るします。
- ハーブの種類によりますが1週間弱で乾燥します。
複数本ある場合は、ブーケのようなイメージで吊るすと手軽なインテリアにもなります。
見た目的にもおしゃれですが、束にした際に密度が高いと乾燥までに時間がかかるので、なるべく間はスッキリさせた方が良いです。
小さな葉や花びらが落ちる場合は袋を下からかぶせたり、床に紙を敷くなどして床に散らばらないようにすると片付けが楽になりますよ。
葉
先ほどのバジルの例とほぼ同じ。ちぎった葉を干す場合は、ざるなどの通気性が良い容器やトレーの上に置きます。
- カットした茎から葉だけを収穫します
- 洗った後にふき取り、ざるやキッチンペーパーをひいたトレーの上などに置きます。
- なるべく重ならないように配置します。
- 風通しが良い場所に置き、直射日光が当たらないように注意し、乾燥させます。
複数の種類のハーブを一度にに乾燥させる時は、ハーブ別ににまとめた方が香りが移らなくて済みます。
花
- 茎先から花を収穫します。
- 洗った後にふき取り、ざるやキッチンペーパーをひいたトレーの上などに置きます。
- なるべく重ならないように配置します。
- 風通しが良い場所に置き、直射日光が当たらないように注意し、乾燥させます。
ジャーマンカモミールなど、花の部位を利用するハーブを使う時に役立つ方法です。
キャラウェイやディルなど小さく細かい花をドライにする場合は、「枝付きの葉・花」と同じく茎ごと吊るして乾燥させます。
種子
- 収穫時に種子のある部位(花など)を茎ごとカットします。
- ひもで縛って天日干しします。
- この際に袋を下からかぶせておき、種子が落ちないようにしておきます。
- 乾燥後は袋の付いた状態のまま茎を振ると、種子が落ちて袋の中に溜まります。
ジャーマンカモミールやバジルなど、種子が小さなハーブはこちらの方法が有効です。
根
- 土が付きやすい部位なので、よく洗い流します。
- 乾燥しやすくなるよう根を小さくカットします。
- ざるやトレーの上に置きます。
- 風通しが良い場所に置き、直射日光が当たらないように注意し、乾燥させます。
完全乾燥までにやや時間がかかることがあるので、乾燥しにくい場合は電子レンジやオーブンなどを短時間利用するのも一つの方法です。
果実
果実も水分が多くなりがちな部位です。基本的にドライフルーツと同じ要領で乾燥させることができます。
- 収穫した果実を洗い、薄くまたは小さくカットします。
- ざるやトレーの上に置き、風通しの良い場所で干します。
- ミカンの皮などは時々裏返すなどして裏表どちらもしっかり乾燥させます。
ベリー類など小さな果実は、カットせずそのまま乾燥させればOK。果実は冷蔵庫で保管した方が良いとされます。
まとめ
葉などの薄い部位はすぐに乾燥しますが、根や果実など水分が多くなりがちな部位は少し時間がかかります。
干す場所は風通しの良く涼しいところが良いのですが、寒い場所に置いておくと硬くなることも。干した後も時々様子を見るなどして、状態を確認した方がいいです。
収穫したハーブをハーブティーなどで薬効利用したい場合は、使う部位を間違えないようにしてくださいね。
- 収穫したら良く洗う
- 洗った後はキッチンペーパーなどで水分をふき取る
- 直射日光の当たらない風通しの良い場所で干す
- 葉なら触るとパリッと割れるくらいが完成のタイミング
- ドライハーブは密封容器に保管する
- ハーブをトレーなどに置く際は重ならないようにする