収穫したハーブは、乾燥させることでその風味を長持ちさせることができます。
ドライハーブの作り方はドライフルーツなどと一緒で、適切な状態にした後に風通しの良い場所に干して乾燥させるだけ!
とっても簡単です。
生のハーブは数日で傷んでしまいますが、ドライハーブなら半年以上保存ができるのがうれしいポイント。
ドライハーブはハーブティーやポプリなどを作る時に活躍してくれるので、是非自宅で作ってみてください。
ハーブを乾燥させる時のポイント
- 収穫したハーブは、まず良く洗って汚れや虫がついていないか確認します。
- ハーブは収穫したら色鮮やかなその日のうちに乾燥させるようにします。
- 収穫した植物は時間が経つごとにみずみずしさや香りが失われてくるので、なるべく短時間で乾燥させます。
ハーブを乾燥させる方法
- 自然乾燥
- 乾燥材を使う
- 電子レンジを使う
- オーブンを使う
ハーブの部位や状態によって乾燥させる時の方法や時間は異なります。
ハーブの状態 | 活用しやすい方法 |
---|---|
枝に葉が付いた状態のハーブや花の付いたハーブ | 自然乾燥、乾燥材 |
枝から取れた葉や花 | 自然乾燥、電子レンジ、オーブン |
①自然乾燥
ハーブは植物なのでドライフラワー用の乾燥材なども活用できますが、基本的に自然乾燥が一番良い方法です。
風通しの良い日陰などに数日おいて干すことで、次第にハーブの中にある水分が抜けて乾燥状態になります。
出来上がりの目安は葉などがパリパリになった状態です。
枝に葉が付いた状態のハーブや花の付いたハーブは、ひもで縛って吊るす「ハンギング法」がおすすめ。枝から取れた葉や花はざるなどの上に重ならないように配置して干します。
自然乾燥のデメリットは完全乾燥するまでに日数がかかることでしょうか。
3日もすればだいぶ水分が抜けてきますが、その時の湿度やハーブの部位によって異なります。枝のものを乾燥させる場合は1週間以上かかることがるので、気長に乾燥を待ちましょう。
ハーブ別の干し方
ハンギング法 | ローズマリー、オレガノ、ローレル、ユーカリ、セージ、バレリアンなど |
ざるで干す | バジル、ミント、などの葉っぱが大きめのハーブ、ジャーマンカモミールの花など |
上記はあくまで目安です。
ハーブティー用のドライハーブは乾燥後に細かく砕くこともあるので、乾燥後に割れたりしても気にするする必要はありませんが、フラワーアレンジなど見た目を重視する場合は形崩れしないように工夫してください。
②乾燥材を使う
ハーブの花を乾燥させたい場合は、こちらを使っても良いでしょう。
フラワーアレンジ用などにお花の色を保たせたい時に使うと、自然乾燥の時よりも本来の色が保たれやすくなります。
よく使われるのは乾燥材のシリカゲルなどです。基本の使い方としては以下の通り。
- 大きめのタッパーなどにシリカゲルを薄く敷き詰める
- ハーブを置きさらに上からハーブが見えなくなるまでシリカゲルを加える
- 1週間ほど乾燥を待つ
デメリットは容器に入るサイズでないとこの方法が使えないこと、葉や細かな部位は取り出す際に落ちやすいので花など形がしっかりしたものでないと活用しにくいことです。
枝付きでも上手に乾燥させる人もいるので、一つの方法として知っておくといいと思います。
③電子レンジを使う
ちぎった葉や花など、レンジの中に入る大きさのハーブを急いで乾燥させたい時は電子レンジも使えます。
便利ですが乾燥具合の加減が難しく、よく見てないと焦げて葉などがチリチリになってしまうこともあるので、1~2分経ったら10秒ごとに様子を見て状態を見た方が良いです。
こちらは、早く作らないといけないときのワザとして使うのがおすすめです。
④オーブンを使う
電子レンジの代わりに、熱で温かくなったオーブン(余熱など)を活用して乾燥させる方法もあります。
オーブンの熱が高いとハーブが焼けてしまうことがあるのですが、オーブンの中へ数時間おいておけば乾燥を早めることができます。
「できればその日のうちに乾燥させたい」という時に活用してみるといいかもしれませんね。
乾燥した後は
完全乾燥したハーブは遮光ガラスなどの密封容器に入れて保存しましょう。容器はあらかじめ煮沸消毒しておき、清潔な状態に。そうすることで、雑菌が入るのを防げます。
保存する際にはドライハーブが完成した年月日を書いたラベルを貼り、使用期限などを記しておくと適切に管理ができます。
涼しい日陰に置くことで、変色や香りの変化を防ぐことができます。湿気が気になる場合は、瓶の中に乾燥材を入れて隙のないようにするのも〇。
まとめ
ハーブを乾燥させる方法はいくつかありますが、干すだけの自然乾燥が一番手軽です。
乾燥するまでの風合いの変化やハーブが持つ香りを楽しめるので、まずはこちらから挑戦するのが良いかと思います。
いくつかある方法それぞれにメリット、デメリットがあるので試してみて一番使いやすい方法や、完全乾燥するまでの期間をみて選択するとだんだん上手になってきますよ。
- ハーブは収穫したその日のうちに乾燥させる
- なるべく短期間で乾燥させる
- ハーブの部位や状態ごとに適切な方法がある
- 急いでドライハーブを作る時は、電子レンジやオーブンも使用可能