メディカルハーブの安全性クラス分類・相互作用分類とは?|ハーブを安全に使うために必要なデータ!

メディカルハーブの安全性クラス分類・相互作用分類について

色々な薬効を持つハーブですが、メディカルハーブを安全に活用するため「安全性クラス分類・相互作用分類」という基準が設けられています。

これは、アメリカで作られたもので、これまでのエビデンスをもとに500種類以上のハーブをクラス別に区分したものです。

人によって体調や体質が異なるため、絶対的な基準ではありませんが、メディカルハーブを使う上でぜひ知っておきたい目安の一つです。

目次

安全性クラス分類・相互作用分類とは?

医薬品の60%以上がメディカルハーブを原料として開発されるように、メディカルハーブは自然成分を軸に様々な薬効を持ちます。一方で、人の体に取り入れると副作用が起こることもあり、メディカルハーブの使用について誰でもわかる基準が必要となりました。

そこで、AHPA(米国ハーブ製品協会)は、約500種のメディカルハーブについて、安全性の観点から評価を行いクラス分けを行いました。それが「安全性クラス分類」と「相互作用分類」です。

どんな分類?

安全性クラス分類では、メディカルハーブを副作用などの有無でクラス1からクラス3に分類し、安全に使えるものとそうでないものをわかりやすくまとめています。もう一つの相互作用分類では、ハーブを薬と一緒に飲んだ時の相性によってクラスAからクラスCに分類しています。

その人の体質や体調によってハーブの作用は異なってくるため、この分類が絶対とは言えませんが、2つの分類を見ることでより安全にハーブを扱えるようになります。

  • 安全性クラス分類 … 禁忌・副作用ごとの分類
  • 相互作用分類 … 薬の飲み合わせごとの分類

メディカルハーブの安全性の分類

クラス1.適切に使用する場合に限り、安全に摂取することができるハーブ
クラス2.植物成分についての資格・知識がある専門家による特別な指示がない限り、使用制限があるハーブ
2a外用のみ
2b妊娠中に使用しない
2c授乳期間中に使用しない
2d他の特定の使用制限がある
クラス3.資格のある専門家監督下でのみ使用することができるハーブ。一般には医薬品扱い。クラス3のハーブには特定のラベル表示が推奨されている。

クラス1

クラス1に分類されているハーブは、基本的に安全と考えられます。過剰・長期摂取しない限り副作用の心配はありません。

クラス2

2a :外用のみ

外用とは、皮膚表面にハーブの薬効成分を用いる方法で、ハーバルバス、湿布、軟膏、ハーブを使ったオイルマッサージや、傷口にチンキ剤を塗ったりするなどの方法が「外用」扱いになります。

内用とは、食事などでハーブの薬効成分を体内に取り込む方法のことで、ハーブティーや料理などが当てはまります。体内に直接取り入れる方法での使用は避けたいハーブは「2a」に分類されます。

2b :妊娠中に使用しない

妊娠中の使用を避けるハーブ群。ホルモンに作用したりするハーブはこちらに分類されます。

2c :授乳期間中に使用しない

授乳期間中の使用を避けるハーブ群。

2d :特定の使用制限がある

上記以外で特定の使用制限があるハーブはすべて「2d」になります。

クラス3

基本的には医薬品と同じ扱いになり、一般では購入できないハーブです。医師・薬剤師など特定の資格がある人のみが取り扱えます。

相互作用クラス分類

クラスA臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ
クラスB臨床的に関連する相互作用が起こりえることが生物学的に妥当であるハーブ
クラスC臨床的に関連する相互作用が起こる(必ずそうなる)ことが知られているハーブ

相互作用クラス分類とは薬との飲み合わせの分類のことで、クラスA~Cの3段階に分かれています。3段階の内、一般に使用されるのはクラスAとクラスBです。

クラスCは薬による相互作用が確実なことが証明されているため、薬との併用は避けるべきハーブ群となります。

数あるメディカルハーブの中には、薬の作用を阻害してしまうものもあるため、現在薬を飲んでいる人や医師の診察を受けている人は必ず確認したいデータです。

まとめ

一般に「メディカルハーブは体に良い効果・効能がある」ととらえられますが、適切に使用しないと副作用が出たりと逆効果になることもあります。

ハーブ類に含まれる植物成分(フィトケミカル)は数千種類あるともいわれており、古代からの研究によって様々な効果が伝えられていますが、臨床的にはまだまだ不明点も多いところがあります。

スーパーなどで販売されているハーブティーはほぼ安全と考えられますが、ハーブごとに「安全性クラス分類」と「相互作用分類」を知っておくことでより適切にハーブを使えるようになります。

といっても、あくまでこれまでの事例を基にした「目安」なので、ハーブを薬用する場合は体調を良くみてからの利用をおすすめします。

参考文献

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