メディカルハーブ使用時の注意点|効能や体調をチェックしてから使おう

メディカルハーブ使用時の注意点|効能や体調をチェックしてから使おう

食後や眠れないときなどにハーブティーを飲んで体の体調を整えたりと何かと便利なハーブ。

スーパーなどでも手軽に入手できるので、日々の健康に活用している人も多いのではないかと思います。

ハーブティーやハーブのエキス剤・カプセル剤は、心身の様々なトラブルに対処できますが、使い方を間違えると体に不快感が起きたり副作用が現れる可能性も…!?

ここでは、薬理的効果を目的にハーブを使う時の注意点についてまとめてみました。

目次

ハーブを使う前の注意点

メディカルハーブ使用時の注意点|効能や体調をチェックしてから使おう
  1. 使いたいハーブが症状に対して適切かを調べる
  2. 効能や副作用は事前に調べる
  3. 薬を飲んでいる場合は、まず医師に相談
  4. 年齢や体質によって使用量は異なる

①使いたいハーブが症状に対して適切かを調べる

気になる症状に対してメディカルハーブを用いる場合は、使用するハーブが適切かどうかを先に調べます。

うつ病の対策に不眠症に効くハーブを使っても、うつ自体を予防する効果は期待できませんよね。

一方で、うつ病と同時に不眠の症状が現れている場合であれば、それぞれに効果のあるハーブをブレンドすることができます。

事前に活用したい薬効を持つハーブについて、本などで調べてみるとハーブを間違えずに活用できます。

②効能や副作用は事前に調べる

メディカルハーブは様々な効果・効能を持つため、効能を詳しく知ることでうれしい相乗効果が得られます。

一方で、これまでに副作用の報告があったハーブや、禁忌(妊娠中・授乳中など状況によっては使用できない)場合も。

副作用は同じハーブティーを大量に飲むなど極端な行動をした場合に発生することが多いですが、初めて使用するハーブはその効能や副作用について先に調べておいた方がトラブルを避けられます。

③現在薬を飲んでいる場合は、まず医師に相談

メディカルハーブの中には、医薬品との飲み合わせにより医薬品の効果を妨げてしまうものもあります。

そのため、現在何らかの薬を飲んでいる場合は、医師・薬剤師など専門知識のある人に相談してからハーブ類を使うようにしましょう。

薬との相互作用については、AHPA(米国ハーブ製品協会)が作成した「相互作用分類」などで確認することができます。

④年齢や体調によって使用量は異なる

幼児・高齢者・病後回復中の人など、年齢や体調によって必要な栄養素の量は異なってきます。そのため、上記の対象者には使用時にも配慮が必要です。

子供のお薬が処方されるときも半分量だったりしますよね。

ハーブティーであれば通常の半分量から始め、様子を見ながら少しずつ増やすなどして量を調整するのがおすすめです。

ハーブを使い始めてからの注意点

メディカルハーブ使用時の注意点|効能や体調をチェックしてから使おう
  1. 副作用が出たらすぐに使用をやめる
  2. 症状が重いときは病院へ

①副作用が出たらすぐに使用をやめる

ハーブティーなどを飲んで、アレルギーや変化が出た場合はすぐに使用を止めるようにします。

基本的に健康な成人であれば、副作用が出ることはほとんどありませんが、長期連用や体質により胃腸障害やむくみなどが出ることもあります。

そのため、自分の体調を適度に確認しながらハーブを摂取するのが大切です。

②症状が重いときは病院へ

基本的に自分でハーブを使って症状を改善させるのは、症状が軽度~中度の場合のみにします。

また、自己判断をせずに病院で診断してもらい、周りの判断を仰ぐことも必要です。

症状が重い場合にハーブをたくさん摂取しても治るとは限りません。むしろ、過剰摂取によって副作用などが現れるケースもあります(!)

あくまでも毎日の適量を守ることが大切ということですね。

その他気を付けること

メディカルハーブ使用時の注意点|効能や体調をチェックしてから使おう
  1. 性別で効果が変わることもある
  2. 心の病気がある場合は特に注意する
  3. 女性の場合、ホルモンバランスに気を付ける

①性別で効果が変わることもある

ハーブは性別によって効果自体が変化するわけではありませんが、男女で体のつくりは異なるため、ホルモンに働きかけるハーブは性別によって効果が異なってくることがあります。

女性疾患に効能のあるハーブ、男性疾患に効能のあるハーブなど、自分の用途に合ったハーブを探してみましょう。

②心の病気がある場合は特に注意する

うつ病や不眠など、心の病気に関わってくる症状にハーブを使う時は、通常の使用時よりも一層の注意が必要です。

現在、睡眠薬や抗うつ薬の薬を使用している場合は、薬との飲み合わせにも気を付けるようにします。

また、先に書いた通りハーブが効果的なのは軽度~中度の症状。

重度のうつ病や統合失調症の可能性がある場合は、まず医師の診断を受け最も必要とされる治療法を活用した方がよいとされます。

ハーブの使用についても、主治医と相談し許可を得てから始めることが望ましいといえます。

③女性の場合、ホルモンバランスに気を付ける

ハーブの中にはイソフラボンなど、女性ホルモンとして知られる「エストロゲン」に似た働きを持つ成分が含まれるものもあります。

これらの成分を多く摂り過ぎると、2種類の女性ホルモンである、エストロゲンとプロゲステロンのバランスが乱れてしまうかもしれません。

2つのホルモンの崩れるとどうなるでしょうか?

一般的には、乳がんなどの婦人病にかかるリスクが増えるといわれています。

そのため、エストロゲンのような作用(女性ホルモン様作用)を持つハーブを使用する場合は、ホルモンバランスの乱れによる不調に注意が必要です。

まとめ

様々な薬効効果がありとっても便利なメディカルハーブですが、食品として摂取する場合は「ハーブティーを1日1杯飲む」といった健康的な用途でのみ使用するようにします。

過剰摂取や医薬品との飲み合わせによって、副作用やアレルギーが出たりすることも。

「食品扱いだから安全」という認識ではなく、自分で使用量や使い方を理解することが大切です。

「何かあったらすぐ使用をやめて、様子を見る・診察を受ける」ということを念頭に入れておいてください。

おさらい
  1. 使いたいハーブが症状に対して適切かを調べる
  2. 薬を飲んでいる場合は、まず医師に相談
  3. 年齢や体質によって使用量は異なる
  4. 副作用が出たらすぐに使用をやめる
  5. 症状が重いときは病院へ
  6. 性別で効果が変わることもある
  7. 心の病気がある場合は特に注意する
  8. 女性の場合、ホルモンバランスに気を付ける

参考文献

ハーブの基本おすすめ記事

スクロールできます
¥2,200 (2021/10/18 12:59時点 | Amazon調べ)
¥3,080 (2023/06/25 20:15時点 | Amazon調べ)
¥1,540 (2021/10/18 13:13時点 | Amazon調べ)
¥2,530 (2021/10/15 23:23時点 | Amazon調べ)
¥2,970 (2021/10/18 13:02時点 | Amazon調べ)
¥2,420 (2023/06/21 00:24時点 | Amazon調べ)
¥2,750 (2023/06/25 20:16時点 | Amazon調べ)

「⁺note」のご紹介


ハーブ・植物療法についての限定記事を公開する
新しいコンテンツができました。
無料会員登録&購入で利用できます。

目次