西洋アサツキとも呼ばれるハーブの一種・チャイブを時折収穫しているので、覚書もかねてのメモです。
苗から育てれば比較的早く採取できますし、害虫もほとんどつかないので育てやすいハーブですよ。
ニラの仲間・チャイブとは?
チャイブはヒガンバナ科ネギ属の植物で、この仲間の中では一番小さな種類です。
見た目はニラやアサツキによく似ていて、初夏になると茎先にポンポン型をした薄紫~ピンク色のかわいい花が咲きます。
料理によく使われるのは葉の方ですが、この花もエディブルフラワーとして食べられます。
メディカルハーブの本には基本的に掲載されていないので、野菜として食べる食用ハーブという感じ。
一度にもっとたくさん収穫したいのですが、継続的に料理に使用したいので、少量ずつカットしています^^
フランス料理に使われるハーブ
フランスのスパイスミックスフィーヌゼルブに加えられるハーブの1つで、フランス語では「シブレット(Ciboulette)」と呼ばれます。
市販の商品でもチャイブではなくシブレットと書かれることがあるので、探しても見つからないときはこの名で調べてみましょう。
チャイブは卵料理やフレンチベースのスープ・シチュー、ヴィシソワーズなどに用いられるので、これらを作りたい時に活用すると良いかもしれませんね。
チャイブをカットする
収穫したチャイブを早速刻んでみました。小ネギによく似ていますよね。
チャイブは刻むと、ネギのようなつんとした辛みのある宝庫が漂います。
これはネギにも含まれるネギオールという香り成分が含まれるためで、チャイブの香りを特色づけています。
といってもこの香りはそこまで強くないので、料理に加えた時もあまり風味の妨げになりません。ネギよりも繊細でマイルドです。
葉茎が細いので数人分の料理を作る時は、それなりに量が必要になってきます。スペースがあれば多めに栽培しても良いかもしれませんね。
チャイブを保存する
保存する場合は使う時までカットせず、ペーパータオルなどで包んで直接冷気に当たらないようにして冷蔵庫で保存します。
1週間ほど保存がきくので、多く収穫したときなどは無駄なく使えるように保管しておくとよさそうです。
チャイブを使って作れる料理
チャイブと名のつく料理は見かけませんが、小ネギのように刻んで薬味的な使い方をしたり、卵料理に混ぜ合わせたりといった使い方ができます。
よくある使い方をまとめると、
- やや辛みのある薬味として使う
- オムレツや卵焼きなどに混ぜ合わせる
- チャーハンやドライカレーの具にする
- サラダに加える
- ハーブバター・ハーブチーズに加える
- スープに加える
「西洋アサツキ」という名なので、洋風料理に使うイメージを持たれがちですが、普通に和食にも使えます。
例えば、ネギの代わりとして魚のポン酢焼きに振りかける、そば・うどんの薬味、ネギ塩だれといった利用法でもいけます。
ジャガイモ料理とも組み合わせやすいので、コロッケやベイクドポテトなどに入れても合いますよ。
画像ではクミンやコリアンダー、パセリと一緒にドライカレーへ加えてみました。
チャービルやタラゴンなどフレンチ系のハーブと混ぜて、自作フィーヌゼルブを作るのもいいですね。
育てる時は
チャイブの茎(葉)は育っても全長で30㎝ほどなので、よくある細長いプランターでも普通に育てられます。
ただし、根元から放射状に広がるので寄せ植えには向かない印象。
最低でも40~50㎝くらいはスペースを取ってあげた方が、他の植物に広がった葉がかかることもなく育てることができますよ。
育った時の姿は、畑に植えてあるタマネギとかニラのイメージ。収穫するときは茎を根元近くからカットします。