ハーブやスパイス、ベリー類に砂糖やグラニュー糖などの甘味を加えて作るコーディアルは、子供でも飲みやすい味わいです。
飲み物としておいしいだけでなく、原料となる植物に含まれる様々な効能も得られます。スムージー等他の飲み物を作る時にも便利♪
今回はコーディアルづくりによく使われるハーブ・スパイスとベリー類について紹介します。
↓コーディアルの作り方はこちらで解説
コーディアルにおすすめのハーブ・スパイス
- ジンジャー
- エキナセア
- エルダーフラワー
- ハイビスカス
- ローズヒップ
ジンジャー(ショウガ)
コーディアルを作る時によく使われるハーブの1つです。
消化不良を改善する働きがあるので、食後にいまいち気分が良くない時などに一杯飲んでみると良いかもしれません。
ジンジャーといえば冬に身体を温めてくれる生姜湯が有名ですが、そのままだとスパイシーさが目立ち飲みにくいという人も多いはず。
コーディアルにするとスパイシーさと甘さの混じったドリンクになります♪別途ハチミツを加えることもできるので、蜂蜜風味にすることも可能です。
香り・味 | ピリッとしたスパイシーな香り |
主な作用 | 消化機能活性化、消炎、鎮痛 |
こんな時におすすめ | 消化不良、乗り物酔いなど |
エキナセア
感染症予防、免疫力の向上が目的ならエキナセアがおすすめです。
シングルで作ると草っぽい風味のためか砂糖の甘さがやや目立ちます。
飲みやすい風味にしたい場合は、エキナセアとは別に香りのよいハーブやベリー類を加えた方が味的においしくなるかと思います。
香り・味 | 苦みや酸味がなく、わずかな芳香がある |
主な作用 | 免疫賦活、抗ウイルス、抗菌、抗炎症、解毒 |
こんな時におすすめ | 風邪・感染症予防、免疫力強化など |
エルダーフラワー
コーディアルの定番ハーブはこれ。風邪予防や花粉症などのアレルギー対策を目的に良く用いられます。
花の部位を使っているため、甘い香りがするのが特徴です。春先のアレルギーが気になる方は、コーディアルを作る際には是非エルダーフラワーを加えてみてください♪
イギリスではエルダーフラワーのコーディーアルが、伝統的な飲み物として活用されているそうです。
香り・味 | レモンとマスカットが混ざったような風味 |
主な作用 | 発汗、利尿、抗アレルギー、去痰、緩下、消炎作用、抗ウイルス |
こんな時におすすめ | 風邪対策、花粉症、不安 |
ハイビスカス
ハイビスカスはもともと酸味が強いので、砂糖の甘味でこの酸っぱさを抑えるコーディアルとは相性が良いです。
ハイビスカスの酸味はクエン酸によるものなので、夏バテで体力が失われがちな時やスポーツ時の疲労回復などに活用しやすいでしょう。
独特の風味になるので、個人的には他のハーブ(ローズヒップやエキナセアなど)とのブレンドがおすすめです。
香り・味 | あまり香りはなく、すっぱい |
主な作用 | 利尿、健胃、血行促進、強壮、代謝促進 |
こんな時におすすめ | むくみ、便秘、消化不良、冷え性、疲労回復など |
ローズヒップ
ローズヒップはレモンの数十倍ものビタミンCが含まれているため、ビタミンの補給や美肌に良い効果があるとされます。
また、ペクチンが含まれているため、便秘を改善する働きもあります。便秘気味の時に取り入れてみると良いかもしれませんね。
酸味のあるハイビスカスとの相乗効果(ビタミンC+クエン酸)が良く知られていますが、ローズヒップ単体はあまり酸味を感じないので他のハーブとのブレンドもしやすいです。
クエン酸が多く含まれるハイビスカスは、ビタミンCの豊富なローズヒップとブレンドすると相乗効果が得られます。疲労回復におすすめの組み合わせです。
香り・味 | フルーティーな香りで、ほのかに酸味がある |
主な作用 | 鎮静、収れ、消炎、緩下、抗うつ |
こんな時におすすめ | ビタミンCの補給、便秘、風邪や炎症の回復、貧血、眼精疲労など |
コーディアルに使えるベリー類
ベリー類でコーディアルを作る場合は水や砂糖、レモン汁と一緒に鍋に入れ、とろとろになるまでじっくり煮込みます。
水で薄めて飲むほか、ヨーグルトやパフェ、ケーキなどの洋菓子に振りかけるとおいしく食べられます(^^♪
- クランベリー
- ブルーベリー
- ゴジベリー
- ラズベリー
- アサイー
クランベリー
アメリカなど北米を中心に食べられている、生だととても酸味の強いベリーです。日本では生のクランベリーの入手は難しいので、クランベリーのジュースを使うのが手軽。
ジュースの場合加糖のものも多いので、確認してから砂糖の量を調整してコーディアルづくりをした方が良いです。リンゴ系の味になります。
香り・味 | 甘みは少なめで酸味が強い |
主な作用 | 抗菌、殺菌、抗ウイルス、抗酸化、美肌 |
こんな時におすすめ | 美肌、歯周病予防、眼精疲労など |
ブルーベリー
ジャムでおなじみのブルーベリーもコーディアルにおすすめ。アントシアニンが含まれるため、抗酸化作用や眼精疲労を改善させる働きがあるといわれます。
生または冷凍のブルーベリーを煮込んで作ります。ベリー系のソースと同じ要領で20分くらい煮込み、漉せば完成。
レシピもネットで見つけやすいので、初めてのベリー系コーディアルにおすすめです。
香り・味 | 酸味・甘みのバランスが良い |
主な作用 | 抗酸化、抗炎症、血糖調整、網膜保護 |
こんな時におすすめ | 眼精疲労、花粉症予防、便秘 |
ゴジベリー(クコの実)
栄養価が高く、スーパーフードの1つといわれるゴジベリーもコーディアルに使えます。
滋養強壮効果があり、ビタミンC、B群、ポリフェノールが含まれるため抗酸化にも優れた働きを示すといいます。普通に食べると独特の味わいですが、砂糖に浸けることで味がなめらかになります。
香り・味 | 酸味が強く独特の味がする |
主な作用 | 抗酸化、美白、滋養強壮、血糖降下、血行促進 |
こんな時におすすめ | 眼精疲労、美白、貧血など |
ラズベリー
お菓子作りでも人気のラズベリーでコーディアルを作ると、きれいな赤色になります。生のラズベリーは甘さと酸味の混ざったベリー類らしい味わいが特徴ですね。シングルでも十分おいしく飲めます。
ラズベリーはベリー類の中でも美白に良い効果があるといわれます。ローズヒップなどとブレンドし美容を目的としたコーディアルを作ってみては。
香り・味 | 酸味があり、甘みとコクがある |
主な作用 | 抗酸化、美白 |
こんな時におすすめ | 眼精疲労、美白、育毛、ダイエットなど |
アサイー
割と近年になってから見かけるようになってきたベリー類で、スムージーやハワイのデザート「アサイーボウル」でよく見かけます。
冷凍のものが入手しやすいので、こちらを活用するのが〇。無糖の物を選んでコーディアルに使うと味を調整しやすいです。
その場合、味はあまり感じられないので砂糖の味だけでは物足りないようなら、ブルーベリーなどと一緒に作るといい感じに仕上がります。
ビタミンB群、C、E、ポリフェノール類などが含まれており、美容・アンチエイジング効果が期待できます。
香り・味 | ブルーベリーのような味で甘さは控えめ |
主な作用 | 抗酸化、強壮、鎮静、抗がん |
こんな時におすすめ | 老化防止、疲労回復、眼精疲労、貧血、便秘など |
そのほかリンゴ、ザクロ、カシス、ローズなどが利用できるほか、蜂蜜メインでマヌカハニーを使用したコーディアルもあります。