大豆の栄養素について|タンパク質やイソフラボン、食物繊維など体にうれしい成分を多く含む健康に優しい食材

大豆の栄養素について|タンパク質やイソフラボン、食物繊維など体にうれしい成分を多く含む健康に優しい食材なタイミング・料理に使える?取り入れるタイミングや選び方などまとめ

大豆は「畑の肉」と呼ばれるほどタンパク質が豊富なことで知られ、ヴィーガン食では貴重なたんぱく源として重要視されています。

上記に加えて体の中ではあまり作られない必須アミノ酸を程よく含むことから、世界でも注目を集めている食材です。

原料になる大豆にはあまりハーブ(薬用植物)というイメージはありませんが、実はメディカルハーブの事典にもよく掲載されている立派なハーブのひとつ。

そこで、今回は大豆の栄養素とその効果についてまとめてみました。

目次

大豆の栄養素・成分

大豆の栄養素について|タンパク質やイソフラボン、食物繊維など体にうれしい成分を多く含む健康に優しい食材

大豆には体内で良い働きをする様々な栄養素・植物成分が含まれています。そのうち主な成分をいくつか取り上げます。

大豆に含まれる主な成分

  • たんぱく質
  • イソフラボン
  • サポニン
  • オリゴ糖
  • ビタミンB1
  • ビタミンE
  • ミネラル(カルシウムなど)
  • 食物繊維

たんぱく質

三大栄養素のひとつで、体内の約4分の1を占める人体には欠かせない栄養素。(残りは水分)20種類のアミノ酸から構成されている。タンパク質には栄養素の運搬、免疫力強化などの働きがあります。

イソフラボン

大豆にはダイゼインやゲニステインという名の、大豆特有のイソフラボンが含まれています。イソフラボンは抗酸化力を持つポリフェノールの一種で、血液中の悪玉コレステロールの酸化を抑える働きがあるとされます。

大豆サポニン

マメ科の植物に多く含まれる植物成分で、大豆サポニンにも抗酸化作用があります。イソフラボン同様、高血圧や動脈硬化の予防効果があると考えられています。

大豆レシチン(ホスファジチルコリン)

コレステロール値の上昇を抑える働きがあります。水と油の両方の性質を持っているため、天然の乳化剤として使われます。レシチンは卵黄などにも含まれている成分で、レシチンに含まれるコリンには認知症予防に良い効果があるとされます。

オリゴ糖

糖類の一種。腸内で「プレバイオティクス」として働き、善玉菌(ビフィズス菌など)を増やして腸の状態を改善させます。

ビタミンB1

豚肉などに含まれるビタミンで、糖質代謝を助けるため疲労回復に良い効果があります。

ビタミンE

油に溶ける脂溶性ビタミンで、ビタミンの中では最も抗酸化力が強い成分です。

ミネラル

大豆にはカルシウムなどのミネラル類も含まれています。特に多く含まれるカルシウムには、骨や歯をつくる、筋肉を引き締める、血液を固めるといった働きがあるとされます。

その他、カリウム・マグネシウム・鉄・亜鉛といったミネラル類が含まれます。

食物繊維

「第6の栄養素」と呼ばれる重要な栄養素のひとつ。糖分と同じく炭水化物の一種で、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がああります。

大豆は不溶性の食物繊維が多く、腸の蠕動運動(便を送り出す働き)を活発化させます。

大豆ミートに大豆油は含まれる?

大豆には油分が含まれており、圧搾することで「大豆油」が採れます。

必須脂肪酸のα-リノレン酸のほか、オレイン酸、リノール酸など体にとって有用とされる成分が含まれていますが、大豆ミートは油を搾ってしまうので通常の大豆よりも含油量が少なくなります。

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大豆の効果

大豆の栄養素について|タンパク質やイソフラボン、食物繊維など体にうれしい成分を多く含む健康に優しい食材

メディカルハーブ的に重要なのが「どんな薬効があるか」ですね。具体的には以下のような働きを持つとされます。

  1. 脂質代謝調整
  2. ホルモン分泌の調整
  3. 便秘の改善
  4. 抗酸化作用
  5. 骨粗しょう症予防

①脂質代謝調整

大豆レシチンには脂質代謝を促すため、血中脂質を抑えたり、肝臓病を予防するする働きがあるといわれます。

コレステロール値が気になる方は、お肉の代わりにときどき大豆ミートを取ると良いかもしれませんね。

②ホルモン分泌の調整

大豆に含まれるイソフラボンにはフィトエストロゲン作用があり、女性ホルモンのような働きをします。

そのため、女性疾患、乳がん、子宮がん、更年期のホットフラッシュなどの予防に良い効果があるといわれます。

1日に摂りすぎると、かえってホルモンの不調を招く恐れがあるので注意。

③便秘の改善

既に書いた通り、大豆には食物繊維が多く含まれるため、腸を刺激して便の排出を助ける働きがあります。善玉菌を増やすオリゴ糖も含まれるので、おなかの調子が良くなりそう。

④抗酸化作用

大豆イソフラボン、大豆サポニン、ビタミンEなどが含まれるので、体の老化を遅らせる抗酸化作用が期待できます。

身体を老化させる活性酸素という物質が増えすぎるのを防ぎ、動脈硬化やがんといった生活習慣病を予防してくれます。

⑤骨粗しょう症予防

大豆はホルモンを調整する大豆イソフラボンに加えて、たんぱく質が豊富です。タンパク質は骨を形成する働きを持つので、更年期以降に起こりがちな骨粗しょう症の予防にも効果的です。

まとめ

大豆のに含まれる栄養素・成分についてでした。

みそ汁や豆腐など、毎日1回は大豆食品を食べている人も多いのではないかと思います。

アンチエイジングや便秘の解消など結構美容面でもありがたい効能があるので、これからも日々の食事に取り入れていきたい食材ですね。

ちなみに大豆にハーブティーのイメージはないですが、黒大豆と呼ばれる黒豆やおからをベースにしたハーブティーも販売されています。

個人的にはまだ試したことがないので、そのうち購入してみたいです。

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