体に対するリラックス効果などが期待でき、おいしく飲めるハーブティー。市販のティーバッグでもいいですが、知識があれば自分でブレンドを行う楽しみも得られます。
ハーブティーは気軽に作れますが、原料となるハーブの種類や効能・効果は数えきれないほどあります。多数のブランドが独自のフレーバーを考案しており、実はとっても奥が深い世界なんですね。
そこで今回は、自分でハーブティーを作る時に活躍してくれる本を紹介します。
ハーブの種類や効能に詳しくなれる本
ハーブティー事典 改訂版
ハーブティーに使われるハーブ115種類を紹介している、おすすめハーブティー本のひとつ。ハーブの薬効や含まれる成分、使うべきシーンなど、ハーブティーをセルフケアに使いたい時に役立つ情報が記載されています。
症状別ハーブティーのレシピも多く載っているので、数種類のハーブを持っていればレシピに沿って作れば不調を改善する手助けに。この本を見てハーブ療法に興味を持つきっかけになったという人もおり、持っていて損はない一冊だと思います。
エンハーブ式 ハーブティー Perfect Book
ハーブティーの基本から、種類別ハーブの効能、使い方、ブレンドのコツが書かれています。甘みや渋み、酸味などハーブティーの風味がわかるチャートが付いているので、好みの味を作りたい時に便利!
ブレンドはリラックス、ストレス、美肌づくりといったテーマ別に紹介されているので、その時の不調にあったハーブティーを作りたい時、参考になります。
決定版 ハーブティー図鑑
絶版になってしまいましたが、110種のハーブティー用ハーブについて良くまとめられている本です。ハーブのまとまった情報を知るのに便利で、効能やハーブティー以外の活用法、そのハーブのエピソードなどが書かれています。
ハーブティー本らしく、基本的な淹れ方やポイントなどもしっかり記載。あまり見かけないハーブもちょこちょこ載っています。図鑑と名のつく通りフルカラーかつ図版が豊富なので、事典としても役立ちます。
おいしいお茶の秘密 旨味や苦味、香り、色に差が出るワケは? 緑茶・ウーロン茶・紅茶の不思議に迫る
チャノキ(茶ノ木)という植物から採れる「お茶」。植物成分を抽出して体に良い作用を与えるという意味では、お茶もハーブティーの一種です。この本ではお茶のサイエンスがわかりやすく書かれており、 効能や含まれる成分について詳しく知ることができます。
目からウロコの情報も多くお茶そのものについて詳しくなれるでしょう。緑茶・ウーロン茶・紅茶に他のハーブをブレンドするとき参考になります。
ブレンドの参考にしたい本
お悩み別 こころとからだを癒すレシピ ハーブティーブレンド100
タイトルの通り100種類のブレンドレシピを紹介している本です。といっても緊張、不眠、便秘といった定型的なテーマばかりなく、「どうしても甘いものが食べたくなる」など日常にありそうなシーンが多く、かゆいところに手が届く感じなのがグッド。
健康・美容・自己実現などのジャンルごとに様々なレシピを知れるので、同じようにイメージすれば自分のオリジナルブレンドを作るようになるのではないかと思います。
ハーブティーブレンドレシピ88 カップ一杯の魔法
自分の心を取り戻す「魔法のお茶会」をテーマにしたハーブティー本。著者はライフコーチでもあり、自分にとって必要な心のケアが見つかる本です。白魔女は薬草を扱うだけでなく、太陽や月、星の巡りに沿ったライフスタイルを送っていました。この本でも、月や星座のレシピが取り入れられています。
忙しいばかりで癒しが足りない現代人にとって、心のよりどころとしてハーブティーと共に寄り添ってくれる本だと思います。
心と体の不調に効く ハーブティー ブレンドBOOK
著者は薬剤師で薬学や解剖学的な知見が深く、ハーブティーの人の身体に対する働きについて、しっかりとした知識が得られます。
薬効効果が得られるブレンドのレシピ、ハーブの解説が多数載っています。また、ケアの対象となる不調について、原因も詳しく書かれているので、ハーブティー以外での改善を目指したい時にもヒントになるはず。メディカルハーブに興味のある人には役立つ一冊です。
忙しい毎日の不調をケアする メディカルハーブティーのすすめ
ハーブブランド「enherb」が監修したハーブティー本。ヒトの体にとって有益な働きをする植物のことを「メディカルハーブ」といいますが、この本では日々起こる様々な体の不調に対してセルフケアを行うという観点から、様々なレシピを記載しています。
イライラ、だるさ、肩こりなどありがちな34の悩み別にブレンドが紹介されており、効能などについて医学的な視点からも解説されています。
ステップアップにおすすめ
英国発人気ブランド!! PUKKAのハーブティーレシピ ハーブの力で浄化し、育み、元気になる
ハーブティーブランド「PUKKA」が監修しているハーブティーレシピの本。オーガニックにこだわるなど、日本でも人気を上昇中のPUKKA。インドの伝統医学・アーユルヴェーダの考え方を取り入れており、この本ではそのエッセンスに触れることができます。
洋書っぽい印象で、本自体もおしゃれ。日本ではあまりみかけないガランガルなどの珍しいハーブも使われており、一味違ったハーブティーを作ってみたい人はたくさんのヒントを得られそうです。
ハーブティー検定公式テキスト ハーブティーブレンドレッスン
ハーブティーに関する唯一の検定である「ハーブティー検定」の公式テキストです。ハーブティーの基本だけでなく、歴史やブレンドのメソッドなどが書かれており、ハーブティーをもっと詳しく知りたい人におすすめ。
内容的にもぎっしり詰まっていてハーブティ上級者や、プロを目指したい人に役立つ情報がたくさん書かれています。理論ばかりでなく、アレンジハーブティーやスイーツなど楽しむためのレシピがあるのもうれしいポイントです。
まとめ
ブレンド用に、いきなりたくさんの種類のハーブを買うのはなかなか大変。
初めて買うハーブティー本には、掲載されているハーブの種類が少なめでブレンドレシピが多い『お悩み別 こころとからだを癒すレシピ ハーブティーブレンド100』などがおすすめです。
ハーブティーは手軽なセルフケアとして誰でも取り入れやすく、すぐに実践できる植物療法の1つ。
ブレンドはなかなか難しい部分もありますが、オリジナルブレンドが作れるようになれば、販売したり飲食店で提供したりと夢が広がります。身近な人とのお茶会やレシピのシェアもいいですね。
ハーブ関連の本も、毎年新しい書籍が出てきますから適時チェックして新しい情報を得ていけるといいですね。