栄養価が高くスーパーフードと呼ばれる植物・モリンガは、近年注目されているハーブの1つ。
良く育つと高さ10mを超す木ですが、適切に管理すれば大きめの鉢植えでも育てられるそうです。
インドや南アジアの暑い地域で育つので、日本ではまだなじみ深くはないものの、沖縄などの温かい地域では栽培もおこなわれているので次第に見かける機会も増えてきています。
そんなモリンガの種を入手したので、食べたり植えたりして使ってみることにしました。
モリンガの種
こちらがモリンガの種です。食べることもできるとのことで早速食べてみました。
堅い殻に覆われているので、これを割って中の種を食べます。
爪ではがせるかなーと思いましたが、爪の方が欠けそう…。包丁を入れるか、何か硬いもので少し押しつぶして殻を砕くのがマストかと思われます。
殻を割ると中から白い種が出てきます。
食べてみると表面がふわふわした感じ。簡単にかみ砕けます。
味的にはかなり苦いので、栄養豊富とはいえ食べやすい食材ではありません。噛むごとに苦味が染み出てくる感じがします。
飲み物を摂りながら食べた方が口の中に苦味が残らなくて済みそうです。
モリンガの種を植える
モリンガの種も土に植えれば芽が出てきます♪温かい季節になったら育ててみるのもいいですね。
残った種をひとつは鉢に植えてみたので、基本的な植え方を書いていきます。
苗時に適量の土を入れて、指などで深さ2㎝ほどの穴をあけます。
穴の中に種を入れて軽く土をかぶせます。そのあとに苗床の底から水が出るくらいしっかり水を与えます。
乾燥した土地で育つ植物なので、一度水をかけたら土が乾燥してきた時に水をあげる程度でOK。
保温のためラップをかぶせて輪ゴムなどで固定します。空気の通り口を作るため、爪楊枝などで穴をあけておきます。
室内の日当たりが良い場所に置いて、発芽を待ちます。土が乾燥しすぎ・湿りすぎにならないように1~2日に1回水を与えてあげます。
環境によりますが、1週間~くらいで芽が出てきます。
日本の夏特有の高温多湿にも耐えてくれるそうですが、もともと温かい地域の植物だけに寒い季節は苦手。
冬は鉢上げしたり、室内に入れて冬越しさせるのが良いとされています。
モリンガとは
良く育つと上記画像のようになります。
栄養価の高さから世界で「生命の木」と呼ばれるモリンガ。スーパーフードとしても注目を浴びている植物です。
和名は「ワサビノキ」。紛らわしいですが刺激的な辛みのあるワサビとは無関係です。植物的な学名をMoringa oleiferaというため、属名の「モリンガ」で呼ばれています。
花・葉・根・種などほとんどの部位が食用でき、特に葉はハーブティーにも活用されます。葉を乾燥させたパウダーも販売されているので、そちらを使うのもおすすめ。
モリンガの歴史は古く、インド原産の植物で、インドの2500年以上前の古い書物にその名が記されているそう。
また、ヨーロッパでも古代ギリシャ・ローマの時代からお茶などに加えて栄養補給に用いていたといいます。
学名 | Moringa oleifera |
英名 | Moringa |
和名 | ワサビノキ |
科名 | ワサビノキ科ワサビノキ属 |
分類 | 常緑低木~高木 |
原産地 | インド~南アジアに多い |
モリンガの種の効果・効能をざっくり解説
モリンガに90種類もの栄養素が含まれているといわれます。
代表的なものは以下の栄養素。
- ミネラル類(カルシウム、鉄分、マグネシウム、亜鉛)
- ビタミン類(A(β-カロテン)、B群、C、E、K)
- 食物繊維、
- たんぱく質(アミノ酸類)
成分的には抗酸化、便秘の解消、鉄分の補給、肌のうるおい保持、疲労回復、生活習慣病の予防、免疫力UPなどに良い効果が期待できます。
日頃から栄養バランスの良い食事を心がけている場合は、特にモリンガを利用する必要はないかもしれないですね。
一方で栄養の偏りが気になる場合は、手軽な栄養補給として活用してみるのもよさそうです~。
まとめ
種をそのまま食べると非常に苦い味がします。
ハーブティーでいうとアーティチョーク系の苦さ。飴のような感覚で舐めるのはおすすめしないです(笑)
葉を使ったハーブティーはまろやかな味で飲みやすいため、初モリンガならそちらの方が良いかと思います。
初めにも書いた通り、日本でモリンガの存在が広まったのは近年のようで、日本で出版されたハーブの本ではあまり見かけません。
まだまだ未知の部分も多い植物ですが、日本でも暖かい地域で栽培もおこなわれているとのこと。
温かい地域にお住まいの方は、近場で新鮮なモリンガを入手できそうですね。