5月にルーの花が咲きました。ルーはヘンルーダと名でも呼ばれるハーブで、虫よけ効果があることで知られています。
虫害がほとんどないので温かい場所であれば育てやすく、管理がしやすいのがメリット。
食用はできないですが葉を乾燥させれば防虫剤として使えるので、色々と使い道のあるハーブです♪
ルー
ルーの葉は葉先が半円の形をしていてとても特徴的。この丸い葉っぱがとにかく可愛らしいです。
フラワーアレンジで使うと面白い表現になりそう。
葉茎の生えはじめは濃い黄緑色なのですが、大きくなるにつれて青緑色に変化してきました。
上の画像は株を上から採ってみたところなのですが、グラデーションが美しいですよね。
冬の間は寒さで若干葉が痛んでしまったものの、春3月頃から新芽が出始め随分大きくなりました。
ルーのお花
ルーのお花は鮮やかな黄色。5枚の花びらを持つ花が茎先に複数咲いてきれいです。
花の中心がなんだか潤って見えますね。
ハーブの本によるとルーの使用部位は地上部とのこと。詳しくはわかりませんでしたが、このお花にも虫よけ効果があったりするのかもしれません。
乾燥させれば防虫剤に
ルーの葉を乾燥させてから、ドライのラベンダーを加えて虫よけのポプリにしました。
とりあえず衣類のタンスに入れて防虫剤にIN。ハンガーラックに吊るすのも良さそうです。
- ルーの葉っぱ(乾燥) …2g
- ラベンダーの花(乾燥) …1g
入れる袋の大きさや分量はお好みで。
他の使い道としては、除虫菊やタンジーなど虫よけ効果のあるハーブと組み合わせて手作りの虫よけスプレーを作るなんて使い方もできます。
ルー(ヘンルーダ)とは?
ルーは植物的には小低木に分類されており、一年中葉が紅葉しない常緑種のハーブです。
小低木ということでうちのものは1mくらいに育ちました。
ルーは地中海沿岸地方の原産なので、本来であれば温かく乾燥気味の土地で育ちやすいと考えられます。
ヨーロッパ中世など昔は魔力的な力があると考えられており、魔除けや伝染病対策として用いられたのだそう。古くから殺菌効果や虫よけ効果が知られていたようです。
ルーはミカン科
ルーはよく日本で「ヘンルーダ」と呼ばれるのですが、この名はオランダ語に由来するようです。
まったくミカンに似ていないのですが、ルーはミカン科の植物です。(ミカン科の植物は900種類ほどあるらしい)
うーむ。見かけによりませんね?
ルーの学名はRuta graveolensで、ルーが属するヘンルーダ属は「Ruta」で示されます。
このヘンルーダ属がミカン科の代表的な属なので、ミカン科のことをラテン語でRutaが付いた「Rutaceae」と呼ぶのだとか。
ミカン科の植物、例えばサンショウやミカンの葉なんかはアゲハ蝶の幼虫のご飯に指定?されており、狙われやすいといわれますが、ルーも幼虫の食事になります。
学名のうち種小名のgraveolensは「強い臭いの」という意味。
近寄ってもあまり香らないのですが、茎をカットすると独特の強い香りが出てきます。
ルーのデータ
学名 | Ruta graveolens |
英名 | Common Rue |
漢字・別名 | ヘンルーダ、コモンルー、芸香(うんこう)、芸草(うんそう) |
科名 | ミカン科 |
分類 | 常緑小低木 |
原産地 | 地中海地域 |
使用部位 | 地上部 |
主な作用 | 防虫、殺菌、鎮痙など |
まとめ
ルーについての記録と簡単な調べものでした。
今回はすぐできるサシェを作りましたが、そのうちルー使用の虫よけスプレーも作れたらいいなあと思いました。
販売されている苗は小さなものが多いかと思いますが、ルーは木の一種なので育ってくるとだんだん基部が木質化してきます。
冬にはほかの植物同様、成長はとまるものの葉は緑色を保つので、うまく手入れをすれば一年中楽しめます。
沢山あれば花束にしたり、ホワイトセージなどと一緒に浄化用のスマッジスティックを作ってみるのも面白そうですね。
オムレツ