ハーブ料理で人気のバジルを種から育てた時の記録です。
種まきをするときに発芽温度(発芽適温)が重要ということで、ついでに調べてみました。
バジルの発芽温度について
種まき時期 | 4月後半~6月 |
苗を植える場合 | 4月~6月 |
栽培に適した場所 | 日当たりが良く、水はけのよい場所。真夏の光に当てると葉が固くなるため、半日陰などに移した方が良い。 |
水やり | 表土が乾いたら、たっぷり水を上げる。梅雨時は少なめに、夏は多めにあげる |
バジルの発芽温度は20℃〜
バジルの発芽温度は20℃以上ということになっています。東南アジア原産の植物なので、育つには暖かい環境が必要ということですね。
本に「15℃以下では生育が悪くなる」とあったので、それ以下の温度の場合は外の気温が温かくなるまで待っていた方が良いかもしれません。
ただし、これは外で種を発芽させる場合で、室内で苗を育てる場合は、もう少し早い時期(4月前半ごろ)からでもいけます。
室内で発芽させてもOK
バジルの種まき時期は4月後半~6月ですが、私が住んでいる地域では、外の気温が10℃〜25℃くらい(4月前半)と全く安定せず。
外が寒い場合は、部屋で発芽させることも可能ということで、気温が上がるまで苗床は室内に置いていました。
部屋にいくらかのスペースがある場合は、育苗ポットなどを使ってもいいかもしれません。
バジルを種から育てる
苗床に種をまく
苗床と土、種を用意したら、種をばら撒きします。発芽しない種もあるかもと思い少し多めに撒きましたが、杞憂に終わりました。

↓種の上に軽く土をかけて、水をあげます。苗床の底から水が出るくらい、たっぷりあげるのが⚪︎。

その後も、土が乾燥しないように適度に水を与えるようにします。
バジルは光によって発芽する光好性のため、発芽するためには日光が欠かせないようです。
室内に置く場合は、日のあたる窓際などに置いてあげると発芽しやすなるはず。
芽が出てきた
↓種を撒いてから3日ほどで芽が出てきました!

↓芽が出てから1週間ほどで、3・4枚目の葉が生えてきました。

この小さくて丸い葉が、あのバジルの光沢ある葉っぱになるわけです。はじめに生えてきた葉と、その後の葉の形状が異なるのは面白いですね。
もうほんのりとバジルの香りもします。
予想はしてましたが、複数が密集し窮屈になってきたので、少し数を減らします。育てる株は1つでいいという場合は、育苗ポットなどに、2・3粒の種を入れるくらいでいいかもしれません。
ある程度育ったら苗床から移す
↓葉っぱが大きくなってきたので、丈夫そうな苗を外のプランターに移植。

育つにつれ、横幅もそれなりに広がるので隣の植物とは少し株間を開けてます。
後は、時々水をあげるだけで育ちます。まれに、葉っぱの後ろに害虫がくっついていることがあるので、適時見てあげるとよいです。


ハーブの発芽適温について
発芽適温(発芽温度)とは
植物が種から芽を出す目安になる温度のことで、「土の温度(地温)」のことを言います。
発芽適温は天気予報などでよく見る「気温」とリンクしており、
その日の温度が20℃を切らない
↓
その日の発芽適温は20℃ある
といった風に考えることができます。
種まきの時に確認しておきたい項目のひとつですね。種を植えたのに芽が出ないという時は、この発芽温度が足りなかったということがあるかもしれません。
その時の地温が知りたい時は、地中温度計を使ってみるとよいです。
また、植物の発芽温度は低温性・中温性・高温性のいずれかに分けられます。
- 低温性 … 15~18℃
- 中温性 … 18~22℃
- 高温性 … 22~25℃
ハーブはどのくらいの温度で発芽する?
キッチンハーブなどによく使われる葉物のハーブは、ほとんどが20℃以上の気温で発芽します。
また、気候的に涼しい場所で育つハーブ類は、やや低めの15℃くらいで発芽することもあります。
空気が温かくても地温が冷たいと種にとっては「寒い」ということになりかねないので、ぬるめのお水をあげるなど土を冷やさないようにしてあげる工夫があるとよいかもしれません。
もう一つのポイントとしては、季節的な温度の上下が激しく、発芽適温が安定しないと発芽しにくくなるようです。
主要ハーブの発芽適温目安
①春まき、②秋まきです。
ハーブ名 | 種まき時期 | 発芽温度 |
---|---|---|
イタリアンパセリ | ①3月~4月、②9月~11月 | 20℃前後 |
オレガノ | ①4月~5月、②9月後半~10月 | 15℃~20℃ |
カモミール | ①3月~4月、②9月~10月 | 15~20℃ |
コリアンダー(パクチー) | ①3月後半~5月、②9月~10月前半 | 20℃前後 |
セージ | ①4月~5月前半、②9月~11月前半 | 20℃前後 |
タイム | ①3月後半~4月、②9月~10月前半 | 20℃前後 |
チャイブ | ①3月後半~4月、②9月~10月 | 20℃ |
パセリ | ①3月~4月、②9月後半~11月 | 15~20℃ |
ミント | ①4月後半~6月前半 | 20~25℃ |
ラベンダー | ①2月後半~5月前半 | 15℃~25℃ |
ルッコラ | ①3月後半~4月、②9月後半~10月 | 15~20℃ |
レモンバーム | ①3月~4月、②9月~11月 | 20℃前後 |
ローズマリー | ①4月~5月、②9月~10月前半 | 20~25℃ |
まとめ
バジルは虫除けに使われるくらい虫害に強いハーブの一つなので、植物初心者でも育てやすいです。
ハーブは夏の高温多湿に弱い種類も少なくないですが、バジルはこの点も耐性強め。春に植えれば夏にはたくさん収穫でき、料理にも活用しやすいので自家菜園におすすめです。
今回の記録では苗床を使いましたが、温かい季節なら外の鉢やプランターなどに直接種をまいてもOK。
よく野菜の栽培でも使われるヒーターつきの育苗器なんかもあるので、肌寒い時期に種まきしたい時はこういった道具を活用してみるのもいいと思います。


