牛乳を浴槽に入れた「牛乳風呂」、美容法の1つとしても有名ですよね。
古くからお風呂に牛乳を入れるという習慣があったようで、古代ギリシャ・ローマ時代の女性やクレオパトラが牛乳風呂に入って肌を整えたのだとか。
テルマエロマエの時代から人気だった牛乳風呂ですが、浴槽に牛乳を大量に入れるのはなかなか勇気がいりますよね。
そこで手軽に作れるのが、少量の材料で作るバスミルク。牛乳や豆乳などとハーブを抽出したバスミルクを混ぜて普段のお風呂に加えれば、保湿と一緒にリラックス効果が得られます。
バスオイルの基本的な作り方
必要な道具・材料
- ビーカーなどの容器
- ガラス棒やマドラーなど
- チンキ … 小さじ1(5ml)
- 牛乳 … 10ml~30ml
牛乳/豆乳は半身浴なら10ml~20ml、全身浴なら20ml~30mlくらいが良いかと思います。分量は好みで調節してください。
バスミルクを作る際は、先にチンキを作っておきます。
上記の分量なら、牛乳/豆乳の臭みを感じることはほぼありませんが、香りが欲しい場合は精油を2~3滴加えます。
牛乳は脂溶性なので、精油がなじみやすいです。
作り方・行い方
- ビーカーなどの容器に、牛乳とチンキを加えて混ぜます。
- 良く混ざったら、お湯の入ったバスタブに入れます。
- 入浴します。
お湯の温度はぬるめの38℃くらいが適温です。
牛乳以外で使えるミルク
牛乳以外では、豆乳やココナッツミルクなどを代わりに使うこともできます。
バスミルクを作る際の注意点
- 牛乳アレルギーがある方は使わないようにしてください。
- チンキはあらかじめパッチテストを行ってください
バスミルクに使いやすいハーブ
基本的にはハーバルバスで使うハーブと同じです。
特に決まりは無いので、好きなハーブ(チンキ)を加えればOK。
冬場なら風邪予防にタイムやローズマリーなど抗菌力の高いハーブや、免疫力を上げるエキナセアのチンキなどがおすすめ。保湿に役立つリンデンやヒースもいいですね。
日々の疲れや夏バテには、心身をリラックスさせて血管を拡張し血行を良くするラベンダーやジャーマンカモミール、ローズマリーなどが使いやすいです。
牛乳に含まれる成分
牛乳に保湿効果があり、良く知られているカルシウムの他、ビタミンやタンパク質、カリウムなどのミネラル類が含まれています。
メーカーによって少しずつ栄養素の含有量は異なりますが、下記のような成分を持っています。
カルシウム | 骨や歯を丈夫にし、免疫機能を維持する働きがある。肌の水分維持にもかかわる。 |
タンパク質 | 三大栄養素の一つで、エネルギーを作るのに役立つ。体内で合成できないアミノ酸が含まれる。 |
ビタミン類 | ビタミンA、B₁、B₂が豊富。主な働きとしては、ビタミンAは皮膚や目の健康に役立ち、ビタミンB₁は疲労回復に、B₂は糖質やタンパク質、脂質の代謝などに役立つ。 |
ミネラル類 | リンやナトリウム、カリウムが含まれる。様々な働きがあるが、いずれも細胞の浸透圧を調整する。 |
脂質 | 体温を調節したり、体のエネルギー源になる。 |
炭水化物 | 体のエネルギー源になる。適量の糖分は集中力UPなどに役立つ。 |
キャリアオイルが手元にないときの代用品として牛乳を使うこともできるので、肌が乾燥している時などにバスミルクのお風呂を作ると肌が少ししっとりします。
まとめ
実際にバスミルクを30ml分作ってからお風呂に入ったことがあるのですが、正直普段とあまり変わりません。
お湯が少し白く濁るかなというくらいです。なので、牛乳感が欲しい人はもっと牛乳の量を増やしてもいいと思います。
個人的に牛乳はまろやかなイメージがあるので、精油で香りを加える時は優しい香りの種類(ゼラニウムやネロリなど)がいいのではないかと思いますが、そこもお好みで調整してください。