バスタイムの時に、ティーバッグなどに入れたハーブをお湯に浸けるだけで、「ハーバルバス」が作れます。
ハーバルバスに浸かると、それぞれのハーブが持っている植物成分や豊かな香りが肌から体へ浸透。肌を通じて様々な効果をもたらします。
手元にあるドライハーブや古くなったハーブティーのティーバッグを使って健康・美容に役立ててみては。
ハーバルバスにおすすめのハーブ
比較的どんなハーブでもハーバルバスに活用できますが、香りのよいものを選ぶとバスタイムが楽しくなります。ブレンドしてもOK。目的に合わせてハーブを選んでみてください。
カテゴリー別おすすめハーブ
ジャーマンカモミール | 皮膚の再生に優れた効果があり、消炎作用があるので肌荒れや腫れがあるときに有効です。傷や炎症の修復に役立ちウイルスを防いでくれます。鎮静作用があるため、リラックスにも効果的です。 |
ラベンダー | 鎮静作用があり、神経の高ぶりや不安を抑えてくれます。抗菌作用や抗炎症作用もあるため肌ケアに役立ちます。全身浴におすすめ。 |
ローズ | 香りが良く、気持ちの落ち込みを癒し心身にリラックス効果をもたらします。肌を整えるスキンケア効果もあるので、美容目的にもおすすめです。 |
ローズマリー | 血行促進作用があるため、血行を良くし体を温める効果があります。抗酸化作用があるので肌・頭皮・髪のアンチエイジングケアにも役立ちます。全身浴・半身浴・部分浴どれでも活用できます。 |
ペパーミント | メントールの香りが爽快で、気分のすぐれないときやリフレッシュしたい時におすすめのハーブです。集中力や記憶力が向上し、鎮痙作用があるため関節痛など体の痛みにも有効です。 |
ユズ | ビタミンCが豊富で冷えや肌荒れに効果があるほか、免疫力UPや血行の流れを良くする作用もあります。精油成分のリモネンには保湿効果があります。 |
セージ | 殺菌効果が高いハーブで、風邪やインフルエンザ予防にも有効です。肌の状態を健康に保ち、水虫の症状があるときにも使用されます。 |
ジュニパーベリー | 優れ殺菌・消毒の作用を持ち、むくみがあるときにも使用できます。リウマチ、痛風、関節炎の症状や消化不良にも効果的です。 |
ハーバルバスは通常、ドライハーブを木綿の袋などに入れたり、枝付きのフレッシュハーブをそのままお風呂に入れたりして作りますが、ローズの花びらのように後で拾いやすいものはドライでもそのまま入れることができます。
時々ローズを入れたお風呂の画像を見かけますが、ゴージャスですよね。
シーン別のおすすめハーブ
リラックスしたい時のおすすめ
鎮静作用(神経の興奮を抑え緊張や不安を和らげる)のあるハーブを使用することで、心の乱れが落ち着きリラックスできます。不眠の症状があるときにもおすすめです。
ジャーマンカモミール・ラベンダー・レモンバームなど
血行を良くしたい時のおすすめ
血行不良になると肩こりやむくみ、冷え、生理不順、自律神経の乱れなどの症状が現れます。これらの症状を改善したい時は血行を良くするハーブを使ってみましょう。
ローズマリー・ジャーマンカモミール・マジョラムなど
体の痛みがあるときのおすすめ
筋肉の緊張を和らげたいときや関節の痛みに有効で、手足の部分浴にも活用できます。全身浴や湿布で使用すると肩こりの改善に役立ちます。
ペパーミント・ローズマリー・ジュニパーベリーなど
美容・肌ケアにおすすめ
美容に関わるビタミンやミネラル、保湿成分が含まれているハーブを利用します。そのほか粘液質を含むハーブは肌の保護し潤いを与えるため、美肌効果があります。
ラベンダー・ローズ・グレープフルーツ・ユズ・ウスベニアオイ・リンデンなど
リフレッシュにおすすめ
殺菌・浄化効果の高いミント類や、交感神経を刺激しリフレッシュさせる香り成分・リモネンなどを含む柑橘類は、リフレッシュに役立ちます。
ペパーミント・グレープフルーツ・セージなど
ハーバルバスにおすすめの精油
血液やリンパの循環促進、気分転換に役立つ精油がおすすめです。
マジョラム | 血液循環を良くし、体温・血圧・心拍を調整します。自律神経のバランスを整える働きがあり、冷えやむくみにも役立つハーブです。ラベンダーとのブレンドがおすすめ。 |
パチュリ | 静脈やリンパの流れを改善し滞りを解消します。血行が良くなるため、冷え性・むくみなどがあるときや、制脈瘤予防に活用できるハーブです。更年期や月経前症候群(PMS)にも良いとされています。 |
ゼラニウム | 精油成分がむくみやデトックスに作用します。リンパや静脈の働きを良くする作用もあります。鎮静・抗うつ作用があり、気持ちが落ち着かないときにも有効です。 |
グレープフルーツ | 果皮には精油成分が含まれており、気分をスッキリさせたい時におすすめです。むくみや冷え性、二日酔いなどの症状を改善します。光感作があるため入浴後、強い日光を浴びないようにします。 |
- 肌へ精油を使う際は、あらかじめ精油を希釈したものを使用してパッチテストを行う方が良いです。
- 妊娠初期の場合は、パチュリ、ゼラニウムなど女性ホルモンに作用するハーブの使用を控えるようにしてください。