アニス(アニスシード)|料理への活用法・効果・主な料理について【料理用ハーブ&スパイス】

アニス(アニスシード)|料理への活用法・効果・効能について【料理用ハーブ&スパイス】
目次

アニスの特徴

アニスはアニスシード(種)とも呼ばれ、種子のように見えますが厳密には果実です。

スパイスとして使うのはシードの方ですが、若葉にも甘い香りがありこちらも野菜として食べられます。この甘い香りはアネトールという成分によるもので、消化促進や腸内ガスの排出に役立つ作用を持つことで知られています。

生薬として使われるスターアニス(八角)もアネトールを含みますが、植物学上では全く別の種類。アニスは爽やかさと甘味で多くの料理に使われています。

アニスの味・香り

香りや味に甘味・爽やかさがあるが、後味は辛味も感じられる。特徴的な味。

料理での活用方法

アニス(アニスシード)|料理への活用法・効果・主な料理について【料理用ハーブ&スパイス】

アニスはヨーロッパ沿岸が原産地なので、ヨーロッパや地中海地域、中東、インドなど各国で香りづけに用いられてきました。アニスシードはミルやすり鉢で粉末にしてカレーやガラムマサラの材料にしたり、根菜料理やピクルス、スープの香りを良くするのに用いられます。

基本的にスパイスはホールがおすすめされますが、市販のパウダーも販売されているので用途によってそちらを選んでも。料理以外にも、ハーブティーや噛んで消臭予防などの使い方ができます。

アニスが良く使われる料理

カレー

カレー用の香辛料として加えることができ、特に野菜や魚介類を使ったカレーに合います。

油に香りを移すテンパリングに用いられることもあり、カレー系料理には重宝するスパイスのひとつ。ホールで使われることが多いようですが、粉末の状態でも用いることができます。

スープ・シチュー

アニスはスープやシチューにいれると甘い香りが漂います。パラパラと振りかけて入れるだけで、味の印象を変えられます。地中海周辺地域ではアニスのを魚のシチューに、北欧ではポークシチューに入れて風味を加えます。

野菜や魚を茹でる時にアニスを入れると甘い香りが移って繊細な味になるため、ポルトガルでは栗を茹でる時に使われるそうです。

パン・菓子類

アニスの甘い香りはパンや菓子類とも相性〇。ケーキ、クッキー、ビスケット、フルーツ料理などに加えれば香りが良くなります。

食材のなかではイチジクと相性が良く、イタリアではドライフルーツサラミの香りづけに使われ、スペインでは乾燥イチジクとアニスで香りづけしたアーモンドのケーキが作られます。ライ麦のパンや全粒粉で作ったパンに加えてもおいしくなります。

薬用酒

アニスは胃腸を整える作用があるため食前酒・リキュールの原料に加えられることがあります。代表的なものにはフランスのアニゼット、スペインのチンチョン、トルコのラク、ギリシャのウゾなどがあり、地中海沿岸諸国では良く作られるアルコールドリンクです。

ドリンクではアニスシードを蒸留して作るリキュールが知られています。無味透明ですが、水で割るとテルペンという成分が反応して白く濁ります。

アルコール度数は40度近くの場合が多いようです。

その他

若葉は繊細な香りがあり、刻んだものをサラダや卵料理に、茎はスープやシチューに加え得てもOK。料理での使い道がない時も、熱湯を加えて抽出すればハーブティーとしてその有効成分を摂取することができます。

アニスには消化促進作用があり胃の働きを助ける働きがあるため、インドのラクナウという地域では消化促進と口臭予防を兼ねて食後にアニスやフェンネルを口に入れる習慣があります。

アニスを使った主な料理と合わせやすい食材

アニス(アニスシード)|料理への活用法・効果・主な料理について【料理用ハーブ&スパイス】
アニスが使われる主な料理

カレー、パン、ケーキ、クッキー、ビスケット、サラダ、シチュー、クリームスープなど

組み合わせやすい素材

食材

リンゴ、カボチャ、魚介類、根菜類、ナッツなど

ハーブ・スパイス

オールスパイス、カルダモン、クローブ、クミン、フェンネル、ガーリック、ナツメグ、ペッパー、スターアニス、アジョワンなど

主な効能

アニスの甘い香りには、胃の調子を整えて食べ物の消化を促す働きがあります。また、腸内に溜まったガスを排出さえせて腹部の満腹感を解消させる作用があります。

香りが良いので食後に少量噛むと口臭予防にも役立ちます。

  • 消化促進作用
  • 消臭作用
  • 去痰作用
  • 鎮痙作用
  • 利尿作用
  • 駆風作用

特に知られていません。

基本情報

学名Pimpinella anisum
英名anise
別名アニスシード、ウイキン(茴芹)
科名・属名セリ科ミツバグサ属
原産地中近東、東地中海地方
使用部位種子

セリ科の植物でハーブ・スパイスのクミンやディル・フェンネルとは同じ仲間です。姿もよく似ており、茎先に白~クリーム色をした散形花序の小さな花をたくさん咲かせます。

原産地は温暖なエジプトなどの地中海沿岸地域ですが、現在は北ヨーロッパアメリカ、アジアなど広い範囲に分布しているそうです。

歴史・エピソード

歴史的には古代エジプト時代から食用・薬用に使われてきたスパイスで、消化を助ける働きが古くから知られていました。

ローマ時代には胃もたれ解消を目的とした「アニスケーキ」が作られています。

ハーブ・スパイス類の過剰摂取は避けましょう。

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